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2008年1月14日 (月)

ガガーリン78/地球は青かった(ニューヨークタイムズ編)空が黒いという不思議

ガガーリンの言葉「地球は青かった」。アメリカの新聞ニューヨークタイムズで追ってみました。

4月12日の紙面からガガーリンのニュースが大々的に伝えられています。
12日に詳しい情報が掲載できるということは時差の関係もあるのでしょう。
さて、The earth is bluish.の言葉は4月13日の新聞の15面にあります。とても控えめに。
ソ連の新聞イズベスチヤに掲載された着陸地点からのレポートを紹介する形で。

Yuri Gagarin says:"The sky is very dark; the earth is bluish. Everything is seen very clearly."
となっています。日本と違って、このフレーズ、小見出しにすらなっていません。

ところで、「地球は青かった」の言葉を当時の海外の新聞で追っている目的の一つに、
「地球は青かった。神はどこにもいなかった」「地球は青いヴェールにつつまれた花嫁のようだった」と
語ったという噂を確かめるためでもあったのですが、
今のところ、私自身はこれらのロシア語原文も、また英語などに訳された文章もまだみつけられておらず、
真偽は確かめられていないままです。

さて、ニューヨークタイムズ。もう少し抜粋してみます。
拙訳で。

◆4月14日の紙面から。
(※ガガーリンが4月13日に受けたタス通信のインタビューの英訳と思われます。
プラウダ&イズベスチヤのインタビュー記事とタス通信のインタビュー記事は語っている内容がかなり重複(当然でしょうが)しているのですが、無重力状態を先に語って地球の眺めを語るのがプラウダ&イズベスチヤ版、地球の眺めを語ってから無重力状態について語るのがタス通信版、と判断しました)
ガガーリン15参照)
The view of the horizon was different up there and very beautiful.
地平線の光景は独特でとても美しかったです。
You can see a beautiful transition from the bright surface of the earth to the completely dark sky,
in which the stars are visible.

地球の明るい表面から、星の見える漆黒の空への色の移り変わりを見ることができました。
This transition is very subtle. It is as though a film ringed the earth,
その境い目は非常に繊細で、まるで地球の球体を取り巻くフィルムのようでした。
It is of a delicate blue color. This change from the blue to the dark is very gradual and lovely.
It is difficult to render it in words.

それは淡い青色でした。そしてこの青い色から黒への移行は非常にゆるやかで、美しいものでした。言葉で表現するのは難しいです。
And when I emerged from the shadow of the earth, the horizon looked different,
私が地球の陰から出た時、地平線は違ってみえました。
There was a bright orange strip along it, which again passed into a blue hue and once again into a dense black color.
地平線の上には、明るいオレンジ色の帯があって、それはしだいに再び青い色調に、さらに濃い黒へと移り変わっていきました。


◆「地球は青い光輪につつまれていた」という言葉も4月16日の紙面に掲載されています。
15日にモスクワの学者会館でのガガーリンの発言からです(ガガーリン21参照)。

The sky, however, was quite black. The stars in the sky look brighter and can be seen more accurately against this black sky.
空の色は完全なる黒でした。この色を背景に、宇宙では星はより明るくはっきりと見えます。
The earth has a very characteristic and very beautiful blue halo.
地球は独特の青い光の輪につつまれています。
The aureole becomes distinct at the horizon when gradual transition in colors takes place from soft blue light, from light blue to blue, dark blue, violet to black, to a quite black sky, The transition is very smooth and very beautiful.
青い光の輪は地平線を眺めた時に、それがとてもよくわかります。
やわらかな薄青色から、空はとてもなめらかに美しく、青(ガルボイ)色へ、濃い青(シーニー)へ、
すみれ色にそして最後には完全なる黒へと移りかわってゆきます。

When emerging from the shadow ( of the earth) the sun fell on and penetrated the atmosphere and here this halo took on a slightly different color.
地球の陰から出る時、太陽の光が地球の大気を通してさしこみます。
ここでは光の輪は別の色合いとなります。

On the surface itself, on the very horizon of the surface, one could see a bright orange color,
which then merged into all the colors of the rainbow, giving light blue, deep blue,
violet and black colors to the sky.

地表に接した地平線の間際は明るいオレンジ色に見えました。
この色はしだいに虹の全色に移り変わっていきます。青(ガルボイ)へ、濃い青(シーニー)へ、
すみれ色へ、黒へと。

「地球は青い光輪につつまれていた」にあたるのは

The earth has a very characteristic and very beautiful blue halo.
のところですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
海外の新聞がガガーリンの発言をそれぞれの国の言葉に訳して報道しているなかで、
ニューヨークタイムズ、なるほどと思ったのは小見出しです。
この15日のガガーリンの発言。章の見出しに「青い光輪」という言葉が使われておらず、
Found the Sky Blackが見出し。

空が黒いということの方が記者にとってインパクトがあったということでしょうか。

夜だと、空は暗いから宇宙が黒いっていうのは素直にわかります。
けれど昼間は太陽がでて空は青。
部屋の中で電球をつけなければ、部屋は真っ暗。でも電球をつけたら部屋中が明るくなります。
それと同じで、空に太陽がいれば、その太陽のまわりも青空に思ってしまう。
けれど、昼間。青空でもその上は真っ暗な巨大な空間が広がっていて、太陽は闇の中で燃えている。
電球ですら付けたらまわりは明るくなるのに、それよりはるかに強力な太陽が燃えていても
そのまわりの宇宙空間は黒いまま。
確かに、あらためて考えると不思議。

地球が青いことも感動だけど、地球のまわりの空間は真っ暗というのもとなんだかすごいこと。
だからこそ、青く浮かぶこの惑星がいとおしいものに感じます。

ガガーリンINDEXはこちら

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コメント

私は日記に、emiさんとはちょっと違いますが
雪の明るさのことを書きました。

もし太陽の光がなかったら、真っ暗な中、
雪は、光を放つのかな?と。 光があるから
白く見えるのだとしたら、無理ですよね。

ふと外に目をやると、雪のお陰で
とても明るいので、そう思いました。

日記と関係のない内容で、ごめんなさい。

おんぽたんぽさん。日記拝見させていただきました。雪って不思議ですよね。
真夏の太陽と、冬の白い雪&弱い太陽、どちらが明るいか私も知りたくなりました。

雪が白いはずなのに影が青っぽく見えるのも不思議ですよね。

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emi (秋田恵美)

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
    コンタクト: メールアドレスはhoshibiyorihappy*yahoo.co.jp このyahooの前の*を@に変えてご連絡下さいませ
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