早春の金木犀、もとい金木星が見頃です
早春のキンモクセイが見頃を迎えています、というと、
えっ、金木犀って秋の花よね、って驚かれるでしょう。
そうです。今、見頃を迎えているのはキンモクセイでも、空にいる金星と木星。
ちょうど今の時期、夜明けの東南の空で二つの惑星が接近して輝いているのです。
私は南に向いた窓で星を眺めているのですが、
金星と木星が視野の左の下の方(東南の方角)の家の屋根の上に姿を出すのは午前5時40分ぐらい。
目印になるのは金星の方ですね。明るいです。
空を飛ぶ飛行機のライトよりもはるかに強い光に感じます。
その金星を<時計の中心>とすると、<文字盤の7の位置>あたりに木星が。
月(今朝はこのあたり)
・(赤く瞬く星。さそり座のアンタレス)
★金星(大きく眩しい)
*(木星。金星より小さい)
【東南】 【南】
1月31日午前5時~6時ぐらいの星空。アバウトですがこんな感じです。
(この位置関係を、ステラナビゲータで再現してみました。2015.2.4追記)
↑ステラナビゲータで2008.1.31.0545頃の星空を再現。
木星、金星、アンタレス、月が並んでいます。
今は月が日一日と細くなって、さそり座、金星に近づいています。
その様子がわかりやすいのは、誠文堂新光社の『藤井旭の天文年鑑2008年版』。
2月2日の夜明けに細い月がアンタレスのすぐ左下に見えるようです。
2月4日にはさらに細い月が金星の右下にまで接近。
そして金星と木星も2月2日の夜明けが一番接近するようです。
(アストロアーツのHPによると最接近は2月1日の夜明け前になっています)
夜明け前に起きる方、遅番の仕事で夜明け前に眠る方。
目覚め星として、また、ナイトキャップ星として、眺めてみてはいかがでしょうか。
さて、金星と木星、何時ぐらいまで見えるかチェックしてみました。
6時を過ぎると空がしらみはじめますが、今朝は6時13分までは肉眼で見えました。
雲に覆われてしまったのでこのあとはチェックできず。
(月の位置、日の出の時間も刻々とかわっていますし、お住まいの場所や気象条件でも違います。あくまでも目安で)
ですので、「朝起きる時間が6時でもう空が明けてきてるから星なんてみられないわ」
なんて思っていらっしゃる方も諦めずに東南の空をチェックしてみてください。
暗い夜空で輝く星もきれいだけれど、明けてきた蒼い空の中で消え入りそうになりながらも光っている星も素敵です。
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