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2008年2月29日 (金)

記念星をつくろう

卒業シーズンですね。
記念樹や、寄せ書きetc, 思い出に残るセレモニーが日本全国でおこなわれていることでしょう。

そこでもう一つ、記念星をつくってみるのはいかがですか。

仲間で空を見上げて、自分達の星を決めるんです。
離れ離れになっても、同じ空を見上げて、自分達の絆を確かめ合うために。

そのためには、明るく目立つ一等星、二等星を選びましょ。
都会に行った仲間が、星があまり見えないネオン眩しい街の空でもみつけられるように。
田舎に行った仲間が、空に満天の星が広がりすぎて、自分たちの星がまぎれてみつけられない、なんてことがないように。

さて、今、空を見上げて星を選ぶとすると、見頃なのは冬の星座ですね。

仲良し2人組だったら・・・ふたご座のカストル(二等星)とポルックス(一等星)。
双子の兄の方がちょっぴり暗い星なのですが、仲間内でポジションを分けるとしたら、生年月日の早い方がカストル。
後に生まれた方がポルックスかしら。

3人組だったら・・・オリオン座の三ツ星。という手もありますし、
冬の大三角(ベテルギウス、シリウス、プロキオン)もいいですね。
どちらにしても、夜空の中ですぐにみつけられる星の並びです。

4人組だったら・・・オリオン座の三ツ星を囲む4つの星を。
やはりどこにいてもすぐみつけられるところがいいですね。

5人組だったら・・・ぎょしゃ座の5つの星を。
一等星はカペラのみで比較的暗い星の並びですが、ホームベースのような綺麗な五角形を描く星たちは、
<5人のスクラム>というイメージにぴったり。

6人組だったら・・・冬のダイヤモンドの6つの星がお薦め。
オリオン座のリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、
ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、
おうし座のアルデバランというように冬の星座の一等星6つをつないでできる大きな六角形です。
6人の中に双子座生まれと牡牛座生まれの方がいらしたら、なおさらこの六角形が自分たちの記念星に思えそうですね。

7人組だったら・・・しかも、リーダー1人+6人という組み合わせだったら、
上の冬のダイヤモンド+その中央に輝くオリオン座の一等星ベテルギウス、なんていかがでしょう。

春、それぞれが別々の環境で新しい生活をするために離れ離れになる。
それは友達だけではありませんね。
転勤、進学などで、大切な家族の一員が単身で遠くに離れるというケースもあることでしょう。

もし、おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさん、3人兄弟という7人家族構成だったら、
それこそオリオンの三ツ星(3兄弟)とそれを囲む4つの星の並び(大人たち)を家族星に。

そうそう、くれぐれも選ぶ星にはご注意ください。
今の時期ですと、オリオン座の近くで3つの赤い星が三角形を作っていますよね。
「あの赤がラブリーだから、私たちトリオをあの赤い星たちにしよう」なーんて考えると・・・大変。
来年に空を見上げた時に、赤い星が2つ並ぶけれど残りの1つは遠くにポツーンってことになりかねません。
それはなぜか。赤い星の三角形はオリオン座のベテルギウス、おうし座のアルデバランともう一つ「火星」の組みあわせだから。

恒星と違い、惑星である火星はぐんぐん位置を変えていきます。
たまたま今綺麗に三角形に並んでいる位置に来ているだけなのです。
ほとんど配置の変化のない恒星で、自分たちの形を夜空にみつけてみましょ。

(2015.2.7追記)
ステラナビゲータ10で2008年2月29日19時30分すぎの星空を再現してみました。
20080229_1935kinenboshi_line


赤い線は2人組。
黄色い線は3人組。
水色の線は4人組。
薄い線の五角形(一部緑の線と重なっていますが)は5人組。
緑の線は6人組。
緑の線+ベテルギウスが7人組にぴったりの星の並びです。

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2008年2月27日 (水)

雪の結晶を観察した人たち(その6)---マルテンス

雪の結晶を観察した人たち(その4)の続きです。

6)1675 フリードリッヒ・マルテンス(Friedrich Martens)24種ほど。結晶の形と寒さとの関連に言及。

人物/ドイツ人の医師であり博物学者。
掲載文献/『Spitzbergische oder Groenlandische Reise Beschreibung : Gethan im Jahre 1671』(1675)。
現在取り寄せ可能かわかりませんが、紀伊国屋書店のbookwebではこちら
2002年に出版された『Spitzbergische oder Groenlandische Reise Beschreibung : Gethan im Jahre 1671.
Neu hrsg. u. eingel. v. Volker Matthies』のデータがあります。
(本のタイトルは1671年のスピッツベルゲンあるいはグリーンランド旅行の見聞記のような意味でしょうか)

詳細/この本は、マルテンスが1671年に捕鯨船に乗り、スピッツベルゲン、グリーンランドへ遠征した時のことをまとめた見聞記。
極地方で見た雪の結晶もスケッチして、形と気温との関連に言及しています。

加納一郎氏はマルテンスについてこう述べています。

彼が雪の結晶の研究史上きずいた功績は、とくに結晶形と天候との関係をあきらかにしたことで、
(一)寒さがきびしいときには雪は細長い槍状または小粒状をなすこと、
(二)寒さが弱いときは雪華は星状をなしシダ状がいちじるしくなることなどを指摘している

『氷と雪』加納一郎著(梓書房 1929) p210より。

小林禎作氏は『雪華図説考』(築地書館 1968)の中で、
ヘルマン著『scheekrystalle』(1893)からマルテンス雪の結晶結晶スケッチを転載し、

彼の描いたスケッチは、技法的には不満足なものであるが、
雪が降ってきたときの気象状況と関連させて雪の形を述べていることは、とくに注目に値する。
即ち、<降雪に際して寒さが厳しいと、雪はNü1にみられるように槍状の小粒として降る。
寒さがゆるむと、雪はNü2にみられるような、鋸歯をつけた羊歯状の星型をして降る。
(中略)
マルテンスは結晶形と気温との関係に気づいた最初の人であり、またその記述は正しい。
と述べています。(p92~93)

翻訳本/日本語で訳された本はなさそうです。

ネット閲覧/
ありがたいことに全頁閲覧できます。そのサイトはGDZ(Gottinger Digitalisierungszentram)。
ドイツにあるゲッティンゲン州立大学図書館のHP 
http://gdz.sub.uni-goettingen.de/(ドイツ語&英語)。
こちらのページが、このマルテンスの本のトップページになります。
雪の結晶のスケッチのページは「151」にあります。
辿るには、「Pageview」がグレーの色になって選択されていることを確認。
中央の「1:」となっている小窓の右の▼を辿って「151:」を小窓に出すと該当ページが開きます。

マルテンスによる雪の結晶図、きちんと分類されていますよね。
精密というよりもペンでちょこちょこって描いた絵のようなタッチにみえます。
(Nü4)や羊歯状の(E)の絵がすごくラブリー。ぜひご覧ください。

(2015.2.7追記)
ドイツデジタル図書館(ttps://www.deutsche-digitale-bibliothek.de/)で
この資料がパブリックドメインなのを確認。画像をご紹介します。
Martens_snow_flakes_2

アルファベットも雪の結晶の描き方もイラストっぽくてかわいいです。

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2008年2月24日 (日)

雪の結晶を観察した人たち(その5)---番外編、みなさんと私


Kogayukikessyou

雪の結晶を観察した人たちを
年代順に追っています。
続いてはフリードリッヒ・マルテンスになるのですが、番外編です。
というのも
昨日2月23日、
古河歴史博物館で開催中(今日まで)の雪の殿様展にうかがって、
ペットボトルで雪の結晶を作る
体験教室に参加させていただいた
からなのです。

教えてくださるのは平松和彦氏。
北海道旭川西高等学校で教鞭を
とられながら、
様々な場でペットボトルによる
雪の結晶作り他の実験指導をされ、
日本雪氷学会の賞他も
受賞されている先生です。
(追記:現在は福山市立大学で教鞭をとられています)

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2008年2月22日 (金)

雪の結晶を観察した人たち(その4)---フック

5)1666 ロバート・フック(Robert Hooke)が『Micrographia』で初(初ではないかも。詳細は一番下に)の顕微鏡によるスケッチを24種ほど掲載。

人物/イギリスの物理学者。
掲載文献/『Micrographia』(1666)

詳細/調べてみて文句なしに面白かったのがこのフックです。
ヘルマンの『scheekrystalle』で紹介され、日本の各書(cf.2/17の記事)でも掲載されていましたが、
ヘルマンの本でも他の本でも掲載は図版の一部にしかすぎなかったんです。

こちらが『Micrographia』の1ページ。
六角形の雪の結晶のフォルムがかなり繊細克明に描き分けられているのがわかりますね。
ヘルマンをはじめ、日本の各書で紹介されていたのは上部のFig2(3段で描かれた雪の結晶)。F
ig3(右下のヒトデみたいなもの)の掲載はありません。
Robert

このページには6種のスケッチがあります。

『Micrographia』は、ありがたいことに『ミクログラフィア 微小世界図説』として翻訳本が出版されています。
そこから図に添えられた解説を紹介しましょう。
(青字は引用部分)

Fig2は 顕微鏡で見たさまざまな雪の形〔結晶〕
Fig3は、ある雪〔の結晶〕を顕微鏡で見たところ
この画像では少し切れていますが、左上の葉っぱみたいなものがFig4。
凍った水を顕微鏡で見た時に、その表面に見出された形
その下のFig5が、凍った水表面に見出されたもう一つの形
そして、この画像では完全に切れてしまっていますが、この下にFig1とFig6があります。
Fig6は、凍った水を顕微鏡で見たときに見られる模様
驚くのはFig1です。なんと、凍った尿の表面を顕微鏡で見た時に、その表面に見出された形
Fig1も綺麗です。でも、いくらなんでも、凍った尿を顕微鏡でみなくても・・・・・。

『Micrographia』でフックは、いろんなものを顕微鏡で覗いています。髪や織物やダ二や・・・。
子供がお菓子屋で1000円以内で好きなお菓子を買っていいよ、って言われてあれこれ手に取るみたいに、
顕微鏡という魔法の筒を手に入れたフックが、何を覗こう、これはどんな風に見えるんだ? 
じゃあ、これは?と興奮していろいろ試した様子、ワクワクして顕微鏡を覗く姿が目に浮かびます。

翻訳本/『ミクログラフィア 微小世界図説』ロバート・フック著、永田英治・板倉聖宣訳(仮説社 1985)
1984にも仮説社から出版されていますが、原寸大で再現したのが1985年版。
ミクログラフィア図版集―微小世界図説


ネット閲覧/

①『Micrographia』の本そのものが公開されているサイト。
University of Wisconsin Digital Collectionsというサイトでは、
フックのこの『Micrographia』を全頁閲覧できます。(2008.2.22現在)
『Micrographia』の目次はこちら
http://digicoll.library.wisc.edu/cgi-bin/HistSciTech/HistSciTech-idx?id=HistSciTech.HookeMicro 
になります

フックが使用した顕微鏡の図はPage Schem: I に。
[Observ. I. Of the point of a sharp small needle],   pp. Schem: I-4 をクリック。
Hooke_2



雪の結晶の図のページは、page Schem:Ⅷ に。
Observ. XIV. Of several kindes of frozen figures,   pp. 88-93 をクリック。
Hooke2_4


関する記述は、P91~92

原本をそのまま写真撮影なので筆のタッチもリアルに楽しめます。
(2015.2.5.パブリックドメインのようなので上記の画像2つを追加記載させていただきました)

②フックのスケッチを図案にしているサイト。

Paper Snowflake,comは、子供向けに雪の結晶の工作のパターンを紹介するとてもポップなサイトです。
この中に、フックのスケッチを元にした雪の結晶図案が取り上げられています。
(↑2015.2.5.現在はページ構成が変わってしまっています)

(2015.4.23追記。1662年にフックが描いた雪の結晶のドローイングを発見しました。
詳細はその15に。
細部の描き方から顕微鏡で観察して描いたものと思われます。
ですので、この『ミクログラフィア』が顕微鏡によるスケッチを初めて描いた本とは言えないかもしれません。


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2008年2月21日 (木)

雪の結晶を観察した人たち(その3)---デカルト、バルトリヌス

2月19日の続きです。

3)1637 ルネ・デカルト(René Descartes)。雪の結晶を観察し、スケッチを残す。

人物/フランスの哲学者。数学者。「我思う、故に我あり」の言葉で有名。
掲載文献/「Les meteores」(1637)「Discours de la méthode」(1637)に収録。

詳細/「Les meteores(気象学)」の中で結晶のスケッチを10種記して、解説。
スケッチされた雪の結晶は1635年にオランダのアムステルダムで観察されたもの。 

『デカルト著作集1』(白水社)収録の「気象学」より。
「私は戸外の空気のなかで、非常に強大な風の動揺のさなかで、
一体何がそれぞれの粒のまわりに六個の歯をこんなにきちんと形づくり、
規則正しく配列したのかを想像することはなかな容易でなかった」


デカルトは自分が見たバラエティに富んだ雪の結晶の形をこんな風に言葉でも描写しています。抜粋で。
・非常に平たく、非常にすべすべして、非常に透明な氷の小さい薄片。
・完全な六角形をしており、その六辺はまっすぐで、
 六つの角は相等しく、これ以上正確なものは人間にはつくれないと思われるほど。
・時計の歯車の歯に似た六個の小さい歯をまわりにつけている粒。
・歯は非常に白くて砂糖のよう。
・半円形に円くなった六個の歯をもつ小さな薔薇ないしは時計の歯車のみを作り出すのであった。
・百合の花のよう。
・いくつもの枝に分かれて、羽毛か、羊歯(しだ)の葉か、あるいは何かそれに似たもののようであった。
・星形のものに混じって、糸のようで、きまった形のない氷の小片が他にいくつも降った。


翻訳本/「気象学」は『方法序説』(1660)に収録。白水社のデカルト著作集他があります。
表記/Discours de la méthodeは英語ではDiscourse on the Method。

ネット閲覧/
「Les meteores」は「Les classiques des sciences sociales」
というサイトの中でフランス語原文と図版を閲覧できます。
Les meteoresのページはこちら(2/20現在)

p11にデカルトが描いた雪の結晶図を見られます
Snow_descartes





4)1660 エラスムス・バルトリヌス(Erasmus Bartholinus)、
別表記エラスムス・バルトリン(Erasmus Bartholin)
『De figura nivis』で結晶スケッチ9種を発表。


人物/デンマークの自然学者。
掲載文献/『De figura nivis』(1660)

詳細/ヘルマンが1893年に出版した『scheekrystalle』にE.Bartholinus1660として、
バルトリヌスが描いた雪の結晶のスケッチが9種掲載されています。
日本では、ヘルマンのこの本からの転載の形だと思うのですが、
『氷と雪』加納一郎、『雪華図説考』小林禎作などの本にその絵が掲載されています。
雪の結晶が六角形を基本にして細やかに描かれています。
どんな方法で観察したのかわかりませんが、スケッチはなかなか精妙です。

バルトリヌスのこのスケッチは1661年、兄のトーマス・バルトリヌス(Thomas Bartholinus)、
別名トーマス・バルトリン(Thomas Bartholin)の著書
『De nivis usu medico observationes variae』(1661)にも収録されているようですが、
いずれも私は原書は未確認。
(→閲覧できました。2015.2.5追記)

『De nivis usu medico observationes variae』トーマス・バルトリヌス著の中の雪の結晶と思われるスケッチです。
De_nivis_usu_medico_observationes_v



ネット閲覧/
『De nivis usu medico observationes variae』はグーグルブックスで閲覧可能。
『De figura nivis』はアメリカ国立気象局noaaのサイトで閲覧できます。

ttp://www.noaa.gov/→右側のserchの窓で「De figura nivis」を検索。

「National Oceanic and Atmospheric Administration 」というPDFファイルで見られます。
3/50に結晶図が。

表記/『De figura nivis』は英語ではthe shape of snow。
バルトリヌスの名前はErasmi Bartholiniという表記もみられます。

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2008年2月19日 (火)

雪の結晶を観察した人たち(その2)---マグヌスとケプラー

2月18日にダイジェストでまとめた雪の結晶観察の歴史。
それぞれの人物や本について、ネットで文献や図版が見られるものもあります。
年代順に何回かに分けて、ご紹介します。

1)1555 オラウス・マグヌス(Olaus Magnus)。世界最初の雪のスケッチを描く

人物/スウェーデン、ウプサラの大司教。
掲載文献/『Historia de gentibus septentrionalibus』(1555)

Olausmagnus2

詳細/北欧の地理、文化、民俗学的なものetc.をまとめた
『Historia de gentibus septentrionalibus』の中で、空から降る雪の絵を描きました。
これは世界最初の雪の形のスケッチとも言われているようです。
ただ、ご覧の通り、けっして写実的なものではありません。
ただ、マグヌスは雪の結晶を肉眼で認識していたのではないかと思います。
というのは、雪についてこの本の中で
「北極に近づけば近づくほど、降る雪の量と質が変化するようである。
それで、芸術家には知られていない沢山の形や姿のものが、
なぜ、どのようにして、このようなやわらかい、小さなものに、このように突然刻みつけられるのか、
理由をたずねるよりも、驚きの方が先に立ってしまう。
つまりたった一昼夜のうちに十五か二〇、
時にはもっと多くの変わった雪の形が見られるのだ。」
 
(『北方民族文化誌』より)と書いているのです。
結晶は肉眼で充分見えるので、様々な形をみつけていたのだろうと思います。

翻訳本/『北方民族文化誌』上下巻。谷口幸男訳(渓水社)。雪の絵は上巻に。
表記/『Historia de gentibus septentrionalibus』は英語では『History of the Nordic Peoples』

ネット閲覧/「Copyright-free Scandinavian Archive Prints~」 
というサイトのhttp://www.avrosys.nu/prints/prints24-olausmagnus.htm 
で雪のスケッチを含む、この本の木版画多数閲覧可能。
        

2)1611 ヨハネス・ケプラー(Johannes Kepler)。雪が六角形であることを初めて認識。

人物/ドイツの数学者、天文学者。
掲載文献/小論文「Strena seu de nive sexangula」(1611)。

詳細/雪の結晶が六方対称であることを始めて認識。記述のみでスケッチはなし。

翻訳/「新年の贈り物あるいは六角形の雪について」榎本恵美子訳が『知の考古学』第11号に掲載。
表記/「Strena seu de nive sexangula」は英語では「A New Years' Gift, or the Six-Cornered Snowflake」
『The Six-Cornered Snowflake』として、Colin Hardieが1966年英語翻訳本を出しています。

ネット閲覧/「Strena seu de nive sexangula」は、
「The Latin Library」
http://www.thelatinlibrary.com/ の
http://www.thelatinlibrary.com/kepler/strena.html 
で原文を閲覧できます。
Kepler's Discavery 」 というサイト(英語)
On the Six-Cornered Snowflake もわかりやすそうです。

※雪の研究家でない私が、自分なりに調べて書いています。できる限りの文献をあたっています
    が、加筆修正もありえます。ご了承ください。転載もご遠慮ください。

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2008年2月17日 (日)

雪の結晶を観察した人たち(その1)ダイジェスト

カテゴリ「雪の結晶」で、土井利位についてはもう少し続ける予定ですが、
他の人がいつどんな風に観察しているのかに目を向けると、
利位の功績が俯瞰でさらに見えてきます。
そこで、雪の結晶観察の歴史を少しまとめてみます。

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2008年2月16日 (土)

凛々とした星の輝きにぴったりなチベット音楽

ずいぶん日の出時間が早くなりました。
午前6時ぐらいの空は。金星と木星の距離は大分離れています。
あたりはかなり明るくなっています。
ついこのあいだまで暗い空に確認できた赤い星アンタレスは、蒼い空の中に溶け込んでしまって見えません。

そして、午前6時40分頃、私はたびたび、東側のひらけたところで景色を眺めるのですが、
ついこのあいだまで太陽がまだ地平線の下だったのに、
一週間ぐらい前にちょうど地平線にみられるようになり、
今週はもう地平線から昇りきっています。

それでも寒気で朝の冷え込みが続いています。
ゆるやかに蛇行する小川の川面に湯気のように水蒸気が立ちのぼっています。
その水蒸気を目覚めたての日光が当たり、水蒸気もオレンジ色に染まり、そして遠くには雪山の白いフォルム・・・。
とても神々しい眺めです。

昼間の陽射しは強さが増しているものの、凍てつく夜空にまだまだ凛々と主役を張っている冬の星座のたち。
チベット音楽を聴きながら眺めるのはいかがでしょう。

おすすめはラマ・ギュルメ&ジャン・フィリップ・リキエルのアルバム『Rain of Blessings』。
Rain of Blessings-Vajra Chants

 

 

祝福の雨:ヴァジュラの歌

 

 

 

チベットのチャント、つまりお経を洗練されたアンビエントミュージックに仕上げた、といえるアルバム。
このお経の声がとてもいいです。腹の底に静かに深く響きます。
シンセや時折、サヌカイトのように鉱物的な硬質な流れるのがとてもスペイシーで心地いいのです。

かつて、池袋のサンシャインスターライトドーム満天で、
写真家石川賢治さんの月光浴にちなんだヒーリング番組を担当させていただきました。
その時、石川賢治さんがチベットで撮影された月光浴写真を星空が広がるドームに投影しながら、
このアルバムの曲をつかわせていただきました。
ちょっとディープな感じになりましたが、
一気に標高の高いところで星空を眺めているようなシチュエーションに変えるパワーのある曲でした。

私のイチオシは4曲目「Sacred Words Of Liberation 」と8曲目「Refuge And Sevenfold Offering 」。

荒涼として空気の薄い峰々で、うーんと地鳴りのように鳴り響く音。虚空を舞う風の音。

チベットには行ったことがないのですが、そんなイメージが広がります。
腹に力が蓄積していくような、そして頭はどんどんクリアに明晰になっていくようなふしぎなアルバム。

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2008年2月15日 (金)

おっとり女子にも五分の「野郎」魂

この2週間くらい、はまっている曲があります。それは、湘南乃風の「黄金魂」。
喝がはいります。モチベがあがります。

私は丑年のおうし座。そのせいか、のっそり。
いろんなものを反芻しやすい。時折は闘牛になる、と牛そのものかも。
また、好きなものは暑苦しく語ってしまう「松岡修造」なところもあります。

一寸の虫にも五分の魂、じゃないけれど、自分のどこかに五分の「野郎魂」が潜んでいると感じることが時々あります
(五分じゃない、もっと多いという陰の声あり)。

と、同時に、「ってことは、中年おやじにも五分の乙女魂があるってことよね」とも思います。
おばあちゃんにも五分の少女魂がありそう。
ちっちゃい女の子にさえ、五分の「おばあちゃん魂」を感じることもあります。
ちっちゃな女の子と遊んでいて、私が何かに頭をぶつけた時に、
その子が私の頭を撫でて「痛くない、痛くない」をしてくれる時とか。

とはいえ、女性は年を経るにつれ、どんどん強くなっていきますよね。母強し。

身内Mの家をみても、旦那と育ち盛りの男子3人の家族構成なのに、
食べる量、声の大きさ、携帯の使用頻度と活用度、血の気の多さ、あちこちに動くバイタリティetc.
一番の「野郎」はMです。

ともあれ、黄金魂、最高! ガッツ出す時はこれ!

2008年2月13日 (水)

NHKのドラマ「フルスイング」に泣かされました

NHK土曜夜9時からのドラマ「フルスイング」。先日2月9日の回を見ました。
テレビドラマでこんなに泣かされたのは久しぶり(ToT)(ToT)

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2008年2月 9日 (土)

猫の一分(いちぶん)---20年の天寿をまっとう

実家では私が4歳の時から猫が絶えたことがありませんでした。正式に飼ったのは初代の1匹だけ。あとは、【猫好きな家庭一覧。迷ったらここにいけ】と、『ニャーニャーミシュランガイド』にでも書かれているのかと思うくらい、次から次へと猫がやってきては居つきました。
複数の猫がいつのまにか我が家の猫となり、そして近所の猫ちゃんたちが通い猫として遊びにきていました。

その愛すべき通い猫の一人、いえ、一匹が「よねちゃん」。

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2008年2月 7日 (木)

木星は上り電車 月と金星は下り電車

この2月の頭は、夜明けの東南の空で木星と金星が接近&月を楽しむことができました。
1月31日からのフォーメーションをアバウトで記してみます。
                                         月(1/31)
                                       
                                 月(2/1)    
                           ・アンタレス


   
            *(2/5)        
      金星 *(2/3)    
      ★    月(2/3)     
     *     
木星* (2/1)
(1/31)
【東南】                                【南】

金星(★)が動いていないような図になっていますが、動いています。
金星を基準にしてみると、木星(*)がこんな風な動き、という参考程度にご覧ください。
(2月2日と2月4日の朝は天気が悪く星も月も一切みえませんでした)

同じぐらいの時間に空を眺めると、
                        月
             ↙ぐんぐん動く                 
          
 ↙
    金星
   ↙
     ↗
  木星

金星は斜め下に、木星は斜め右上に動きそれぞれが近づいてそのまますれ違って離れていくかんじです。
まるで上り電車と下り電車がすれ違うみたい。金星が下り電車で木星が上り電車になりますね。

そして、月は日一日と細くなりながら、南の空から、南南東、東南と空を下るように、金星と木星に近づき、
2月5日はもう見えない位置へ。
まるで、下りの特急電車のようでした。

空には見えないレールがあって、月や惑星はそこをぐるぐるまわっている。
大いなるルールのもとに。
そんなことを実感します。

毎朝同じ時間に眺める星空。月が特急で、惑星は準急~各駅。
アンタレスとか遠くの星もやはり、少しずつ現われる位置が動いています。
みんな、昨日とどこかが違っている。「だるまさんが転んだ」か「七つの間違い探し」ができるくらい、
何かが微妙に。

「昨日とは違う。毎朝何かが新しい」って感じられることも、朝、星を見る魅力の一つです。

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2008年2月 4日 (月)

古河には雪の結晶があちこちに---土井利位(その4)

土井利位を知ったのは、茨城県古河市が私の本籍のため。
私自身は暮らしたことはないのですが、江戸時代に先祖が利位をはじめとする殿様に仕えていました。
お墓が古河にあるので法事の度に訪ねます。
その時に古河には雪の結晶に魅せられた殿様がいることを知ったのでした。

私の先祖の職務は「作事方(さくじがた)」。今でいうと営繕のような部署でしょうか。
古河藩の中に、「雪の結晶サポート班」とか、「雪華図説刊行委員会」みたいなものが発足されていて、
そこに所属していたならよかったのに、なんて思うのですが(^_^;)

それでも、お殿様が長年研究していることは末端まで伝わっているでしょうし、
「作事方」の私の先祖もその雪の結晶のスケッチを生で見せてもらったことがあるかもしれません。
見せてもらったら、「すっげーでござる。美しいでござる」とはもちろん言わないでしょうが、
すごく感動したはず。
その感動体験の遺伝子が私にまで受け継がれていたらいいな、なんて。

でも、それは私だけではありません。私たちみんながそう。
ご先祖さまが雪や星や夕焼けや海の青さや虹を見たときの感動体験がきっと遺伝子にインプットされて
脈々と受け継がれているのだと思います。

さて、古河の町には雪の結晶がモチーフとしてあちこちにみられます。
舗装されている道路の上に雪の結晶が。
Sekkahodou

学校のフェンスの一部も。
Sekkahei
学校の校章も雪の結晶をモチーフにしたものが少なくないようです。


【おすすめの古河銘菓2つをご紹介】

一つは古河駅西口から徒歩3分ほどの和菓子やさん「おが和」の「雪華圖説」
なんという種別の和菓子なのかわかりません。落雁は堅くて乾いていて噛むとほろっとなりますよね。
もっとやわらかくしっとりしています。
推測ですが、白雪糕(はくせっこう)と呼ばれるものかもしれません(間違っていたらごめんなさい)。

普通の落雁よりはやわらかい白い生地の間に上品な甘さの餡がはさまっています。
その白い表面には利位が描いた雪華の模様が型どられています。
白い生地が新雪のようにきらきらまぶしくて、とっても情緒を感じる逸品。
Ogawasekka_2
お店の人はお早めにお召し上がりくださいとおっしゃいます。
2~3日以内に。それは日持ちしない、というよりも湿気を吸って、
白い生地が堅くしまってしまうからのようです。
ただ、私は少し日にちが経って、生地がひきしまってからの触感も実は好きなのでゆっくり食べています。

お彼岸などの時は近くの大聖院に訪ねる方々がお土産に買われることも多いので、
なるべく早い時間に訪ねることをおすすめします。

おすすめのもう一つは「桂月堂」の「雪華(ゆきはな)」
Yukihana
お店は古河駅西口から徒歩約8分。
雪華文様が描かれた落雁です。デザインは6種類ぐらいあるようです。
一つ一つ個別包装されているので、どんな雪華の柄が現われるかは封を開けてからのお楽しみ。
上品な甘さとほろっとしたくちどけがおいしいです。

うす茶色い雪華を机の上に置くと、まるでテラコッタでできた雪の結晶の置き物みたい。

おが和/古河市本町2-4-49 
電話 0280-32-0667  9:00~19:30 月休 

桂月堂/古河市本町2-7-32 
電話 0280-31-2510 8:30~18:30 水休
(いずれも営業時間等は変更もあるかもしれません。ぜひご確認ください)

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2008年2月 3日 (日)

雪華図説と続雪華図説---土井利位(その3)

雪の殿様、土井利位(どいとしつら)シリーズその3です。

<雪の結晶観察のきっかけ>

茨城県の古河市。今よりも若干寒かったのかもしれません。
それでも北海道や東北や本州日本海側に比べて温暖で、
毎日雪が降って根雪になるという気候ではなかったはず。

そんな古河で、土井利位はどうして雪の結晶を顕微鏡で覗いて観察したいと思ったのでしょうか。
(2012.2.11 追記)どうやら土井利位は当時、江戸勤めの身であり、
大阪京都で観察した以外の雪華はほとんど江戸で観察したもののようです)

きっかけになった一つがオランダの教育者マルチネットの著書
『格致問答(かくちもんどう)/原題Katechismus der Natuur』
の本の中の雪に関する記述や雪の結晶のスケッチを目にしたことのようです。

そして、鷹見泉石(たかみせんせき)が雪の結晶を描くことに関しても『雪華図説』の刊行に関しても、
大きな役割を果たしたようです。
泉石は古河藩の家老であり、オランダ語に堪能で、ロシア語にも通じていた学者。
二人は、マルチネットの本の中の雪の結晶に魅せられ、
自分たちもこの目で雪の結晶を観察してスケッチしたいと願ったのでしょう。
顕微鏡を手に入れても、雪があまり降らない関東平野部。
どんなに雪が待ち遠しかったことでしょう。

冬、暖房器具も防寒着も発達してない江戸時代。
風邪一つ、肺炎一つが命取りになる時代。
殿様という立場だから、自分の命取りどころか、藩そのものの生命にもかかわるはず。
それなのに、寒い冬、雨が降ると雪になることを待ち望んだであろう利位。

雪になりそうな日は、家臣は殿様が無理をしないかときっとハラハラ。
それとうらはらに、利位は泉石と二人で、「雪だ!」って心躍らせ・・・。
空を見上げて手のひらに雪のひとひらを受けて、
どんなに目を輝かせていたんだろうって想像すると、
殿様にとても人間味、親しみを感じてしまいます。

<雪華圖説と続雪華圖説に関して>

江戸時代に土井利位が顕微鏡で観察し、したためた雪の結晶のスケッチは20年の月日をかけて、
『雪華圖説』(1832年/天保3年)に、そして
『続雪華圖説』(1840年/天保11年)として刊行されました。
(図説の<図>は本当は<圖>。旧漢字です)

雪華図説には土井利位による雪の結晶のスケッチが86片描かれています。
その他、マルチネットの雪の結晶のスケッチが12片紹介されています。
鷹見忠常による跋文(あとがきにあたるもの)の中に、「西洋人瑪兒低涅多」と、マルチネットの名前もみられます。

続雪華図説には雪華が97片描かれています。

この利位による雪華合計183片は、
古河歴史博物館発行の図録【雪の華 -『雪華図説』と雪の文様の世界】の中に一覧表として見ることができます。

『雪華圖説』と『続雪華圖説』。そのものを手に取って、見たくなりますよね。
ありがたいことに
古河歴史博物館のHPの中でどちらも全ページ見ることができるんです!
PCの前にいながらにして、自分が本を手にとってページをめくるような気持ちで。

実際に現物を手に取りたいと永田町にある国立国会図書館に行ってみたのですが、
こちらは閲覧できるのはマイクロフィルム。
なので、「手に取って見た」という実感があまり湧きませんでした。

本の形で見てみたいという方におすすめなのが小林禎作氏の著書、『雪華図説考』『雪華図説新考』(いずれも築地書館)。
というのは、この2冊とも、雪華圖説と続雪華圖説の復刻版が本の巻頭に収録されているからなんです。
興味を持たれた方はぜひお近くの図書館を検索して探してみてください。

利位シリーズ、まだまだ続きます。

【参考文献】
雪の華-『雪華図説』と雪の文様の世界(古河歴史博物館)
雪華図説考(小林禎作著/築地書館)
続雪華図説考(小林禎作著/築地書館)
日本科学古典全書(朝日新聞社)
雪(中谷宇吉郎著/岩波新書)    他

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2008年2月 2日 (土)

金星と木星と月、大接近のドラマ

金星と木星が大接近。
そこに月までも絡んで、波乱の三角関係か!
のようなドラマが日の出前の空で繰り広げられているのですが、
残念ながら今朝2月2日の朝は一面曇りで星も月もみえませんでした。

昨日2月1日の朝6時頃はこんなかんじでした。


                            月

                      ・(アンタレス)
                       31日よりぐっと月がアンタレスに接近。    
    ★(金星)
    *(2月1日の木星)
  *(1月31日の木星)

【東南】                       【南】

1月31日と違うところは、月が細くなってアンタレスの右斜め上に近づいていたこと。
木星が時計の針の7の位置から6と7の間ぐらいに動き、金星との距離もさらに縮まっていたこと。

8倍のスポーツグラスで覗くと丸い視野の中に金星と木星がおさまる近さでした。

(2008年2月1日朝6時の星空をステラナビゲータで再現してみました。2015.2.4追記)
20080201_0600moonkinseimokusei

アンタレスは6時6分までみえました。
その後6時20分に空を見た時、アンタレスはもう見えず。
金星と木星は6時20分のかなり明るくなった空でも見ることができました。

きっともう少し遅くまで蒼い空に残っていたと思うのですが、
私自身が窓辺から離れてしまい、チェックできませんでした。

今朝、晴れていてご覧になれた方はどんな風に楽しまれたのでしょう。

明日は天気が悪いのですが、朝、雲が切れているといいなと思います。

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emi 

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
    コンタクト: メールアドレスはhoshibiyorihappy*yahoo.co.jp このyahooの前の*を@に変えてご連絡下さいませ
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