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2008年2月21日 (木)

雪の結晶を観察した人たち(その3)---デカルト、バルトリヌス

2月19日の続きです。

3)1637 ルネ・デカルト(René Descartes)。雪の結晶を観察し、スケッチを残す。

人物/フランスの哲学者。数学者。「我思う、故に我あり」の言葉で有名。
掲載文献/「Les meteores」(1637)「Discours de la méthode」(1637)に収録。

詳細/「Les meteores(気象学)」の中で結晶のスケッチを10種記して、解説。
スケッチされた雪の結晶は1635年にオランダのアムステルダムで観察されたもの。 

『デカルト著作集1』(白水社)収録の「気象学」より。「私は戸外の空気のなかで、非常に強大な風の動揺のさなかで、一体何がそれぞれの粒のまわりに六個の歯をこんなにきちんと形づくり、規則正しく配列したのかを想像することはなかな容易でなかった」

デカルトは自分が見たバラエティに富んだ雪の結晶の形をこんな風に言葉でも描写しています。抜粋で。
・非常に平たく、非常にすべすべして、非常に透明な氷の小さい薄片。
・完全な六角形をしており、その六辺はまっすぐで、六つの角は相等しく、これ以上正確なものは人間にはつくれないと思われるほど。
・時計の歯車の歯に似た六個の小さい歯をまわりにつけている粒。
・歯は非常に白くて砂糖のよう。
・半円形に円くなった六個の歯をもつ小さな薔薇ないしは時計の歯車のみを作り出すのであった。
・百合の花のよう。
・いくつもの枝に分かれて、羽毛か、羊歯(しだ)の葉か、あるいは何かそれに似たもののようであった。
・星形のものに混じって、糸のようで、きまった形のない氷の小片が他にいくつも降った。


翻訳本/「気象学」は『方法序説』(1660)に収録。白水社のデカルト著作集他があります。
表記/Discours de la méthodeは英語ではDiscourse on the Method。

ネット閲覧/
「Les meteores」は「Les classiques des sciences sociales」というサイトの中でフランス語原文と図版を閲覧できます。Les meteoresのページはこちら(2/20現在)
p11にデカルトが描いた雪の結晶図を見られます
Snow_descartes





4)1660 エラスムス・バルトリヌス(Erasmus Bartholinus)、別表記エラスムス・バルトリン(Erasmus Bartholin)『De figura nivis』で結晶スケッチ9種を発表。

人物/デンマークの自然学者。
掲載文献/『De figura nivis』(1660)

詳細/ヘルマンが1893年に出版した『scheekrystalle』にE.Bartholinus1660として、バルトリヌスが描いた雪の結晶のスケッチが9種掲載されています。
日本では、ヘルマンのこの本からの転載の形だと思うのですが、『氷と雪』加納一郎、『雪華図説考』小林禎作などの本にその絵が掲載されています。
雪の結晶が六角形を基本にして細やかに描かれています。
どんな方法で観察したのかわかりませんが、スケッチはなかなか精妙です。

バルトリヌスのこのスケッチは1661年、兄のトーマス・バルトリヌス(Thomas Bartholinus)、別名トーマス・バルトリン(Thomas Bartholin)の著書『De nivis usu medico observationes variae』(1661)にも収録されているようですが、いずれも私は原書は未確認。
(→閲覧できました。2015.2.5追記)

『De nivis usu medico observationes variae』トーマス・バルトリヌス著の中の雪の結晶と思われるスケッチです。
De_nivis_usu_medico_observationes_v



ネット閲覧/
『De nivis usu medico observationes variae』はグーグルブックスで閲覧可能。
『De figura nivis』はアメリカ国立気象局noaaのサイトで閲覧できます。
ttp://www.noaa.gov/→右側のserchの窓で「De figura nivis」を検索。
「National Oceanic and Atmospheric Administration 」というPDFファイルで見られます。
3/50に結晶図が。

表記/『De figura nivis』は英語ではthe shape of snow。バルトリヌスの名前はErasmi Bartholiniという表記もみられます。

【雪の結晶を観察した人たちシリーズ】INDEXはこちら
雪の結晶全般はこちら

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emi (秋田恵美)

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
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