凛々とした星の輝きにぴったりなチベット音楽
ずいぶん日の出時間が早くなりました。
午前6時ぐらいの空は。金星と木星の距離は大分離れています。
あたりはかなり明るくなっています。
ついこのあいだまで暗い空に確認できた赤い星アンタレスは、蒼い空の中に溶け込んでしまって見えません。
そして、午前6時40分頃、私はたびたび、東側のひらけたところで景色を眺めるのですが、
ついこのあいだまで太陽がまだ地平線の下だったのに、
一週間ぐらい前にちょうど地平線にみられるようになり、
今週はもう地平線から昇りきっています。
それでも寒気で朝の冷え込みが続いています。
ゆるやかに蛇行する小川の川面に湯気のように水蒸気が立ちのぼっています。
その水蒸気を目覚めたての日光が当たり、水蒸気もオレンジ色に染まり、そして遠くには雪山の白いフォルム・・・。
とても神々しい眺めです。
昼間の陽射しは強さが増しているものの、凍てつく夜空にまだまだ凛々と主役を張っている冬の星座のたち。
チベット音楽を聴きながら眺めるのはいかがでしょう。
おすすめはラマ・ギュルメ&ジャン・フィリップ・リキエルのアルバム『Rain of Blessings』。
Rain of Blessings-Vajra Chants
チベットのチャント、つまりお経を洗練されたアンビエントミュージックに仕上げた、といえるアルバム。
このお経の声がとてもいいです。腹の底に静かに深く響きます。
シンセや時折、サヌカイトのように鉱物的な硬質な流れるのがとてもスペイシーで心地いいのです。
かつて、池袋のサンシャインスターライトドーム満天で、
写真家石川賢治さんの月光浴にちなんだヒーリング番組を担当させていただきました。
その時、石川賢治さんがチベットで撮影された月光浴写真を星空が広がるドームに投影しながら、
このアルバムの曲をつかわせていただきました。
ちょっとディープな感じになりましたが、
一気に標高の高いところで星空を眺めているようなシチュエーションに変えるパワーのある曲でした。
私のイチオシは4曲目「Sacred Words Of Liberation 」と8曲目「Refuge And Sevenfold Offering 」。
荒涼として空気の薄い峰々で、うーんと地鳴りのように鳴り響く音。虚空を舞う風の音。
チベットには行ったことがないのですが、そんなイメージが広がります。
腹に力が蓄積していくような、そして頭はどんどんクリアに明晰になっていくようなふしぎなアルバム。
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