晴れやかな夜明けを感じさせるネパールの竹笛(バンスリ)音楽
私の住んでいるところでは今、梅がまっさかり。街の中を歩いていると甘い匂いが漂ってきます。
そしてこの1ケ月ぐらい、朝日に照らされた雪山日和。
私が早起きして西側がひらけたところを眺める時、冬は雪山が見えるのですが、
1月や2月上旬ですと、まだ夜が明けきらず、くっきりとは見えないのです。
日の出が少しずつ早くなってきて太陽が東の空に昇ってきたこの季節だからこそ、
雪山が朝日に照らされ、稜線と山肌の白さが神々しく浮かびあがります。
夜明け、まだまだ肌を刺す凛とした空気、でも太陽の力が目覚めつつある晴れやかさを感じる。
そんな今の季節の夜明け~朝気分にお薦めの楽曲がインドラ・グルンの「MATA AIMASHO(また会いましょう)」。
インドラ・グルンはネパールのグルン族の男性で、バンスリとよばれる竹笛の奏者。
20年ほど前に来日して、おそらく今も日本が活動の拠点のひとつとなっていると思います。
この楽曲は『DIPA』というアルバム収録曲ですが、
今、ネットで取り扱いしているところをみつけられませんでした。
CDジャーナルではデータがこちらに出ています。
調べてみると、『DIPA』ではなくて『April 8th』というアルバムになりますが、
「また会いましょう」収録アルバムがあるようです。
やっぱり名曲。スコーンと突き抜けていて晴れやかで。
私はこの曲を聴き始めると2時間ぐらいリピートしてしまいます。
バンスリという笛は尺八というよりも篠笛に近い音色。
そのバンスリがとてもメロディアスで一度で覚えて耳に残るようなメロディーを飛翔するように奏でています。
そして全体がリズミカル。だから聴きやすい、体になじみやすいのでしょう。
ちょっと煮詰まってしまっている時、100メートルぐらい上空で気持ちを悠々とさせたい時、
どうぞ聴いてみてください。
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雪山みえるんですか。凄いですね。
十時半に寝ても六時半に起きるのがやっとの私が、朝日を拝めるのはいったいつの日なのでしょう。
「スコーン」という文字をみて、そうだ、明日の朝食はスコーンと紅茶にしたい……などと思っている私は、つくづく花より団子な。でもそういう私だからいっそう、朝日も見れない寝穢(いぎな)い私だからいっそう、このブログには癒されるのかもしれません。
投稿: ポポ手 | 2008年3月 5日 (水) 21:31
ポポ手さん。今の季節、6時30分起きで東が割とひらけたところにお住まいでしたら、充分朝日が拝めますよ。きっと朝はものすごくいそがしいでしょうから、ゆっくり眺めるお時間はないでしょうけれど。
私もスコーンとかきながら、スコーンと、あと小池屋のスコーンを思い出していたのです。
投稿: emi | 2008年3月 5日 (水) 22:53
素敵な曲のご紹介、ありがとうございました☆
一曲目から、肌の周りに(特に手)、気の膜が
できるような、とても気持ちのいい
きめ細やかな静電気?を感じております☆
雪山の天辺に、晴れの日に座って聴いてる
感覚に襲われました♪
投稿: おんぽたんぽ | 2008年3月 9日 (日) 16:17
おんぽたんぽさん。聴いていただけてうれしいです。「きめこまやかな静電気」って表現、さすがです。
ネパールの人の曲とかの説明を聞かなくても夏よりは冬、ひろびろとして、雪山や眩しい日光、抜ける青空のイメージがしますよね。不思議ですよね。
投稿: emi | 2008年3月 9日 (日) 17:22