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2008年4月12日 (土)

ガガーリン79/「地球は青かった」の言葉が突出したわけ(その1)

Manchikyu20080405 今日は4月12日。
ガガーリンが人類初の有人宇宙飛行をおこなった日(1961年)です。

ニュースで月からの満地球の画像を
ご覧になりましたか?
2008年4月6日(日本時間)に
かぐやによって撮影されたもの。
地球でみるまあるい満月、のように
月から見るまあるい地球。
青く輝くしゃぼん玉のよう。

さて、久しぶりのガガーリンカテゴリのアップです。

宇宙飛行士ガガーリンの名言「地球は青かった」のロシア語原文を知りたくて、
ガガーリンのことを調べはじめました。
すぐにみつからなかったことから、いろんな資料に目を通すことになりました。
ガガーリンの「地球は青かった」は、正確には「地球は青みがかっていた」であると推定、
そして、この言葉以外にもガガーリンは宇宙からの地球を言葉で詳細に描写していたことを知りました。
その表現の美しさにうっとり。
また、ガガーリンの語った様々な言葉の中で「地球は青かった」というくだりに一番反応した国の一つが日本ではないかと思いはじめ、検証すべく海外の当時の新聞も追ってみているところです。

私が日本が「地球は青かった」が最も浸透してきた国と考える根拠は以下の通り。

1)当時の日刊紙

当時の日刊紙で閲覧できたのは、今のところ、ソ連、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、インド、中国、韓国、北朝鮮(ハングルを解読できず内容詳細は未確認)ですが、この中でガガーリンの言葉「地球は青みがかっていた」を大きく見出しに取り上げたのは日本の新聞各紙といえます。

2)ガガーリンの著書「地球は青かった」の出版

ガガーリンが1961年にソ連で出版した著書「ダローガ・フ・コスモス(宇宙への道の意味)」は日本でいくつもの出版社から翻訳本が出されました。
原タイトルをそのまま訳し「宇宙への道」というタイトルで出版されたものありますが、1961年8月に朝日新聞社から出された翻訳本のタイトルは「地球の色は青かった」。
1964年には「地球は青かった」(あかね書房)も出版されています。

「宇宙への道」というタイトルを「地球は青かった」というように言い換えるところに、日本ではこの方が受け入れられるからという出版社の思いがあるのでしょうし、そういう土壌が当時すでにあったと推測されます。

海外ではこの「ダローガ・フ・コスモス」をなんと訳して翻訳本を出版しているのでしょうか。
やはり「地球は青かった」としているのでしょうか。

調べてみたのは各国の公立図書館の蔵書検索、大学図書館の検索、Amazonやebayなどです。
現物を手にとって読んでいないので、それぞれの本が「ダローガ・フ・コスモス」を訳した同一本かは確かめきれていないのですが、ガガーリン著であること、1961年頃に出版されていることなどを手がかりに調べてみました。

ドイツでは「Der Weg in den Kosmos」Yuri Alekseyevich Gagarin著が1961年に出版。
Der Weg=道、Kosmos=宇宙。原題「宇宙への道」がそのまま訳されているといえるでしょう。

イタリアでは「La via del cosmo」Juri Gagarin著が1961年に出版されています。
La via =道、cosmo=宇宙。やはり原題「宇宙への道」がそのまま訳されているといえるでしょう。

イギリス、アメリカ、フランスでは1961年にそれぞれの国でガガーリン著として発表されている本をみつけられませんでした。
1961年にモスクワで英語で出版されている(おそらく英語圏向け)本としては「Road to the stars」。
「星々への道」なので「宇宙への道」に準じているといえるでしょう。

フランスでは「Un soviétique dans l'espace」Youri Gagarine著があるようですが、詳細は未確認。

この他インドネシア、東欧圏含めかなりの数の国の文献検索ができるサイトでもガガーリン著「地球は青かった」という本はでてきませんでした。
ですので、「ダローガ・フ・コスモス」の翻訳本を持たない国が多い。持っている国も「地球は青かった」というタイトルにせず「宇宙への道」とそのまま訳している、といえるのではないでしょうか。

なお、イタリアではガガーリン著とはなっていませんが、「La terra e azzurra」という本が1961年、ミラノから出版されています。
文字通り「地球は青かった」。ですので、日本以外の国がまったく「地球は青かった」に反応していない、というわけではないことがおわかりいただけると思います。

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emi (秋田恵美)

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
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