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2008年5月29日 (木)

宇宙へ行った人気キャラクター(その2)---ガチャピン(前編)

このブログ「今日も星日和」ではガガーリンシリーズもまだまだ途中。

雪の結晶シリーズも雪が解ける季節までにめどをつけたいと思いながら、
アップしきれておらず。

ですが、あまりに可愛いスヌーピーのアストロノーツのぬいぐるみに

出会ってしまったがために、
今、はまっているのが
<人気キャラクターの宇宙飛行士シリーズ>。
                                                         
この2週間ぐらいはこちらをメインに続けます。

そこで、第二弾は「ガチャピン」。
Gachapinfujitv
サイト「ガチャピン、宇宙へ行く」より↑

誰もがご存知の国民的キャラクター。
でも、世代的にずれているのか、
私はポンキッキってほとんど見たことがないのです。
ガチャピンとムックの名前は知っていても、
どっちが赤でどっちが緑かすぐわからなくなるくらい。
それでも、緑色のたとえを「ガチャピンのような緑」と友人が言った時にすぐわかる人がいて
世代を超えてみんな知ってるキャラクターなんだなって感じてきました。

その天下のガチャピンが宇宙に行ったことがあるという話をきいていたので、
調べなおしてみました。

わかったことは、ガチャピンは1998年ロシアで宇宙飛行士になるための訓練を重ね、
8月にソユーズTM-28に乗船して宇宙に行ったようですね。
ポンキッキの番組の中で、ミール宇宙ステーションからのガチャピン映像が届くはずだったようですが、
回線不良だったとか。
宇宙からのガチャピン映像は一切番組内で放映されなかったという説と、
1分ぐらいは放送されたという説がありますね。

真偽はどうなんでしょ。宇宙飛行士姿のガチャピン見たーいと思ってしまうところ。

ありがたいことに、フジテレビのサイトでは、「ガチャピン、宇宙へ行く」というコーナーが
しっかり今でも生きていました。(ttp://www.fujitv.co.jp/jp/kumorepo/gachapin/)
宇宙遊泳するガチャピン動画も見られます(これはもちろんCGなどによるものでしょう)。
「ツァラトゥストラはかく語りき」の壮大な音楽で宇宙遊泳するガチャピン、しびれます!
(残念ながら現在はリンク切れです)

実際に宇宙に行った時の映像が公開されていないようなのですが、
「ガチャピン日記」(ttp://gachapin.fujitvkidsclub.jp/)で
ガチャピンが宇宙に行った時のことを語っているのをみつけました。



2006年10月6日(金)の日記です。(以下引用部分は青文字)

お月見
今日は中秋の名月。
ぼくが宇宙に行ったとき、宇宙ステーションから月を見たんだけど
地球から見るのとぜんぜん違うんだー。
宇宙ステーションは90分で地球を一周するから
一日に何回も月が見られるんだよ。
それにね、月も地球も一緒に見られるんだよ!
今日は大雨なので、今夜はお月見できないね・・・。


Gachapinchallengeup_2

↑バンダイから発売のガチャピンチャレンジシリーズ
フィギュアにも宇宙飛行士ガチャピンが
                                        
もう一つ、2007年3月8日(木)の日記を。                
                                         
じゃぐち、OK!
ぼくが宇宙に行ったとき、宇宙船から見た地球は
とってもきれいだったんだ。
じぃーっと見とれていたら、宇宙飛行士のお兄さんが、
地球のまわりにガスがたまって、風邪をひいちゃったみたいに
どんどん地球の温度が上がってきているんだよ、って教えてくれました。
大変だっ! ぼくたちが薬になって、地球の風邪を治してあげなくっちゃ!
だから、ぼくとムックはチーム・マイナス6%のチーム員になって
どんな薬が効くか、みんなでいっしょに考えることにしました。
水の出しっぱなしはダメだよ


2008年5月16日(金)の日記では

久しぶりの『無重力体験』~。
また宇宙に行きたいなぁ・・・。
って語っています。

現在、2007年11月以前の日記は「ガチャピン日記」のトップページからはうまく辿れないようですが、
たとえば、2006年12月の日記をご覧になりたかったら 
ttp://gachapin.fujitvkidsclub.jp/2006/12/の入力で見られます(2008.5.29現在)

(残念ながら現在は見られません)

ただ、もっとガチャピンが宇宙に行ったという証を知りたいなと調べてみたら、
ロシアの宇宙関係のサイトで、1つみつけました。画像はなかったのですが、
確かにガチャピンが宇宙に行ったことが書かれている記事を!

ガチャピン後編はこちら

(2015.11.4追記)

過去のガチャピン日記、見られました。
2006年10月6日の日記はttp://gachapin.fujitvkidsclub.jp/2006/10/ で開きました。
また、2009年5月19日の日記でもガチャピンは宇宙に行った時のことをこう語っていました。
ぼくが宇宙から地球を見たとき、青くって丸くって、とってもキレイだったんだけど、
地球にいると忘れちゃうんだよ。丸い、ってことを。

↑直接のURLはttp://gachapin.fujitvkidsclub.jp/2009/05/2009519.html
です。
あくまでも開けるのは今日現在です。

【宇宙へ行った人気キャラクターシリーズINDEX】はこちら

2008年5月28日 (水)

こせのりこさんのライブが山形他で

ピアニストこせのりこさん。
星と一緒に音楽を楽しみたい時に、彼女の音楽は欠かせません。

こせさんのピアノは、障子越しの光とか、格子戸の影とか日本的な情緒を感じさせたり、
葉が生い茂り闇が濃い森のようにワイルドで雄大な大地を感じさせたり。
心の奥にしっとり、あるいは、そっとずっしりと響く音楽。

この6月には山形、新潟でもコンサートをおこなわれるそうです。
お近くの方はぜひ足を運ばれてはいかがでしょうか。

ところで、私は訪ねたことがないのですが、「山形」は今一番気になる場所のひとつ。
それは、①さくらんぼ、②だし、③映画「山桜」の場所だから。

②の「だし」は、山形の名産、香味野菜をみじん切りにしたものですね。
お豆腐やご飯の上に乗せるととてもおいしいです。最近は普通にスーパーで販売されているのでうれしいです。
③の「山桜」はもうすぐ公開される藤沢周平原作の映画(監督篠原哲雄)。
山形の庄内が舞台だそうで、鶴岡市の美しい桜も登場するというのでとても楽しみにしているのです。

2008年5月27日 (火)

宇宙へ行った人気キャラクター(その1)---スヌーピー(追加編)

前編、後編と続いて第三弾です。

宇宙飛行士となって活躍するスヌーピーの様子をもう少しご紹介しましょう。

<シルバースヌーピーアワード>
前編で、シルバースヌーピーアワード(シルバースヌーピー賞)について触れました。
ざっくり語りますと、NASAが宇宙に貢献した人や団体に贈る賞のこと。
シルバーのスヌーピーピンもいただけるようです。
シルバースヌーピーアワードについては、
「宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター」HP→
よくある質問→宇宙飛行士→
シルバー・スヌーピー賞って何ですか
がわかりやすいです。
スヌーピーバッジの画像もアップされています。
かっわいいんですよ。
私もほしくなりました!

<スヌーピー、ソ連の熊とこんにちは>
1975年、宇宙で歴史的なことがおこなわれました。
当時、アメリカ合衆国とソ連が冷戦状態で宇宙開発でもライバルとしてしのぎを削っていたのですが、
アポロ18号とソユーズ19号を宇宙でドッキングさせたのです。
両国の宇宙飛行士は握手を交わし、互いの宇宙船を訪ねあいました。
宇宙の中で国を越えて協力しあう第一歩となったこのアポロソユーズ計画を記念して
ステッカーとバッジが作られたそうです。
画像をご覧いただけるのは「Spacetatcjes.nl」というサイト
(ttp://www.spacepatches.nl/)。
Patch Index→Apollo Soyuz→Apollo-Soyuz"Snoopy meets the Bear"と辿ってみてください。

スヌーピーはもちろんアメリカ代表ですね。熊はソ連代表。
ちなみに、ソユーズはロシア語でСОЮЗ
発音は「サユース」。結合、同盟などの意味を持つ言葉です。
ソ連側の熊さんがスヌーピーに「ПОЕХАЛИ!」って言ってますね。
これはロシア語で「パイエーハリ!」。
行こう!Let's go!  という意味です。

日常よく使われる言葉ですが、ガガーリンも宇宙に向けて出発する時にパイエーハリ!と語りました。
(cf.
ガガーリン41)ですので、この絵は熊さんが「行こう!」と語り、
スヌーピーが「RIGHT ON! ( いいね。賛成)」って答えていると訳せそう。
息の合ったコンビですね。

<アポロのPATCH>
アポロのPATCHにもスヌーピーの絵が描かれています。
パッチは正式なイグニシアとは別のもののようです。
その一覧の画像がわかるサイトが「Space Patch Databese」。
apolloでサイト内検索 すると
スヌーピーのいるパッチがみられます。

<たぶん当時のマンガ>

「月刊SNOOPYの表紙」の1978で、宇宙飛行士姿のスヌーピーのイラストがみられます。

スヌーピー、その後編ほか【宇宙へ行った人気キャラクターシリーズINDEX】は
こちら

2008年5月25日 (日)

宇宙へ行った人気キャラクター(その1)---スヌーピー後編

前編で触れましたとおり、スヌーピーとNASAの関係は深いのです。
アポロ10号の司令船CSM-106のコールサインが「チャーリー・ブラウン」、月着陸船LM-4の
コールサインが「スヌーピー」ですが、アメリカ合衆国で国民的人気キャラクターであるスヌーピーを
NASAがシンボルマスコットにしようとしたのですね。
それから、スヌーピーのもととなったSNOOPという言葉には、こそこそ嗅ぎまわるという意味があります。
鼻をくんくんするようにしてあちこち動き回るというというイメージと月着陸船の働きが似ている、
そんなところからも月着陸船にsnoop→snoopyという言葉が当てはめられたのかもしれません。

NASAのサイトのAPOLLO 10のページ(ttp://history.nasa.gov/SP-4029/Apollo_10a_Summary.htm)では
For this mission, Snoopy the Beagle exchanged his traditional World War I flying ace goggles and scarf for a space helmet.
At the Manned Spacecraft Center, Snoopy was the symbol of quality performance.

と書かれています。
訳すと、このミッションではビーグル犬スヌーピーはフライングエース姿の時のゴーグルとスカーフのかわりに
宇宙飛行用のヘルメットをかぶりました。
有人宇宙飛行センターにおいてスヌーピーは良質のパフォーマンスのシンボルです。
というような意味でしょうか。
ちなみにフライング・エースというのはゴーグルとスカーフを身に着け、空の英雄に扮した
スヌーピーのことです。

NASA、JSC Digital Image Collection他で当時の<アポロwithスヌーピー>の画像をみつけました。

宇宙、国家的事業、生死の危険もともなう緊迫した現場と
スヌーピーのかもしだす「ほのぼのさ」の組み合わせがなんだかとてもいいんです。
以下すべて、画像のcreditはNASAとなります。

1969.4.17に撮られたもの。
キャプションは
Apollo-10 lunar module pilot Eugene Cernan prepares to enter the lunar module simulator at KSC.
Note the Snoopy mascotte above the entrance.

69h653_t

アポロ10号の月着陸船パイロットであるサーナンが
ケネディスペースセンターで着陸船シミュレーターに乗り込むところですね。
着陸船の中にしっかりスヌーピーが乗船していますね。
サーナンの少しハードボイルドな表情とスヌーピーのとぼけた感じが最高。

こちらは「Touch of Luck」という写真。
アポロ10号のクルーがケネディー宇宙センターの発射台(Launch Complex 39B)に向かう通路を歩いている様子の写真です。
女性は宇宙飛行士ゴードン・クーパーの秘書。
Atouchofluck
トーマス・スタフォードがミッションマスコットのスヌーピーの鼻を軽くたたいて通り過ぎる
(以下原文抜粋mission commander Thomas P. Stafford pats the nose of Snoopy, the mission's mascot, held by Jamye Flowers)
と書かれています。
60年代ファッションの女性もいい雰囲気。

日付前後すると思います。1969.5.13に撮られたもの。
タイトルは「宇宙飛行士トーマス・スタフォードとスヌーピー」。
S6934336

1969.5.18打ち上げ後の地球側の管制センター内の写真です。
スヌーピーとチャーリー・ブラウンのマスコットが飾られていますね。
S6934314_3

こちらは引いたアングルのカット。
S6934040

わかりづらいかもしれませんが、
モニターの上にスヌーピーたちがいます。
右奥にはアポロ10号が送ってきた地球の映像が。
こんな緊迫した現場に
愛すべきビーグル犬とチャーリーが飾られていたのです。

1969.5.19アポロ10号乗船中のジョン・ヤングが
搭載しているテレビカメラに向かって
スヌーピーやチャーリー・ブラウンの絵をかざしている様子です。
S6934076_2
S6934075

スヌーピー追加編ほか【宇宙へ行った人気キャラクターシリーズINDEX】はこちら

2008年5月23日 (金)

宇宙へ行った人気キャラクター(その1)---スヌーピー前編

今、横浜の青葉台駅前にある東急スクエアの1Fで
スヌーピーフェアがおこなわれています。(25日まで)。
Snoopyastronaut
宇宙飛行士姿のスヌーピーグッズがいっぱい販売されています。
アストロノーツ(astronaut/英語で宇宙飛行士の意味)というシリーズです。

スヌーピーとNASAの関係は深いのです。
アメリカのアポロ計画。NASAは宇宙船に名前をつけました。
アポロ10号の司令船には「チャーリー・ブラウン」、月着陸船は「スヌーピー」。
そしてスヌーピーも(ぬいぐるみも、なのか絵だけなのか不確定)、
栄えある宇宙飛行士たちと一緒にアポロに乗船していたんです!

東急スクエア1Fスタバ脇では、
宇宙飛行士姿のスヌーピーと2ショット写真を撮れるコーナーも
(携帯とか自分で持ち込みで)。
Snoopyastronaut2
↑スヌーピー、しっぽもあるのがわかりますか。
左腕には星条旗が。

ぬいぐるみも販売されています。
Snoopyastronaut3

Tシャツもかっこいい大人向けにM、Lサイズあり
Snoopyastronautt

バッグ。
「I'M THE FIRST BEAGLE ON THE MOON!」
(僕は最初に月に立ったビーグル犬)と書かれています。

Snoopyastronautbag

クリアファイルやビニールポーチ。SINCE 1969と書かれています。
これは1969年のアポロ10号の打ち上げの年のことですね。
Snoopyastonautgoods

フェアのコーナーには『アストロノーツ スヌーピー』についてこんな説明文↓も張り出されていました。

スヌーピーと宇宙開発の関わりは実は40年前にさかのぼります。
1968年にアメリカ航空宇宙局(NASA)が当時世界に先駆けて推進していた
「有人宇宙飛行プログラム」のオフィシャルシンボルに選ばれました。
また同年にはNASAの職員や宇宙開発に貢献した個人や団体を表彰する
「Silver SNOOPY Award」が設立されました。
翌年の1969年5月18日、
司令船「チャーリー・ブラウン」、
月着陸船「スヌーピー」と命名された「アポロ10号」が打ち上げられました。

この「アポロ10号」は同年7月に飛び立つ「アポロ11号」の事前調査のための打ち上げでした。
ご存知の通り「アポロ11号」は人類史上初の月面着陸を成し遂げた記念すべき宇宙ロケットです。
テレビのカラー放送開始後初のアポロで、
月着陸船「スヌーピー」のパイロットであるサーナン中佐が描いた
フライング・エース姿の「スヌーピー」は10億を超える人々が見たといわれています。

月面調査を終えた「スヌーピー」と「チャーリー・ブラウン」の功績を記念して
月のクレーターのひとつが「スヌーピー」と名づけられています。

現在、司令船「チャーリー・ブラウン」はロンドンの科学博物館に展示されており、
切り離された「スヌーピー」は太陽の軌道に残され回り続けています。
アポロ計画の中の月調査船の中で現存する唯一の機体なのです。

アポロ11号を含めその他の月調査船は軌道上で燃え尽きたり、
爆破されたりとすべてが破壊されています。
2008年のNASA設立50周年に際し、
記念ポスターが作られ「スヌーピー」が月面に降り立った姿が当時のアートで描かれています


子供用品などを販売しているfamiliarが各地でこのフェアをおこなっているようです。

スヌーピー後編ほか【宇宙へ行った人気キャラクタ―シリーズINDEX】はこちら

2008年5月21日 (水)

5月の満月と「絵のない絵本」

昨日は満月。
夜、ベランダにでてみるとオレンジ色のまあるい月が南東の空にありました。
そのあと、窓とカーテンを閉めて部屋にいたのですが、
ある時、視線を感じたような気がして窓に目を向けると・・・。
そこには、こなきじじいと一反木綿の姿が!というホラー話ではなくて・・・。
窓に目を向けるとカーテンがきちんとしまってなくて中央に10cmぐらいのすきまがありました。
その間にちょうどいたんです、お月さまが。
感じた視線は、きっと満月からの光。

ふと、アンデルセンの「絵のない絵本」を思い出しました。
月が夜毎、絵かきの窓辺を訪ね、世界のあちこちでみた光景を語るお話です。

人類は47年前、ガガーリンがはじめて大気圏から抜け出て地球を一周したのに、
月は大昔から、あたりまえのように世界中をぐるりぐるりと毎晩見回しているのですよね。

自分たちに向かって祈りをささげる人たち、
夜風を浴びて自分を見上げながらデートする二人。
自分の明かりの下でおこなわれる祭りetc.。
月はあらゆることをみているのですね。

太陽は世界を明るく照らすから、見えることはいっぱいあるでしょうけれど、
人が隠すものもいっぱいあるから、
月の方が人の営み、表情、いっぱいいろんな姿をみているのかも。

夜咲く花もみている月。
暗い地球を照らしていきながら、大自然の中の川や湖に自分の姿を映して、今晩はどんな形かな。
明日が満月かって自分自身の体型もチェックしているのかも。

さて、「絵のない絵本」では月は33回、絵かきのもとを訪ねて語ります。
その第三十三夜は子供の話。
「子供たちがわたしのことなんかちっとも考えていないときにも、
わたしはカーテンや窓わくのあいだから、たびたび部屋の中をのぞいています。
子供たちがひとりで、やっとこ着物をぬごうとしているのを見るのはとっても愉快です。
最初に、裸の小さいまるい肩が着物の中から出てきて、そのつぎに腕がするっと抜けてでてきます。
それから、靴下を脱ぐところも見ます。白くて固い、かわいらしい小さな脚が現れてきます」
(新潮文庫より)

Enonaiehon
新潮文庫のこの表紙が好きです。

月の光が差し込む=月から見られているということ。
一晩かけて地球のあちこちをめぐっていろんな人の部屋の中を覗いてしまう月。
私の部屋だってカーテンのわずか10cmのすきまから覗いてしまうのだから。
立てひざで座ってPCに向かっていた私の姿に、
「行儀、わる!」っとぎょっとしていたかもしれません。
・・・・・・・・・・
ところで、5月の満月にあわせておこなわれるお祭りをご存知ですか
それは、京都の鞍馬寺のウエサク祭。
10年以上前に訪ねました。
きちんとメモしておらず、うろ覚えの記憶ですが、
夜、月に向かって唱え、月の光を浮かべた盃をみんなで回しのみしたような気がします。
最初空が曇っていたのですが、月の方向にみんなで向かって、
お坊さんが唱え始めたら雲が切れて満月が現れた時は、びっくりしました。
でも、前年も参加された方が去年はずっと曇ったままと言ってましたから、
お祈りパワーというわけではないのでしょう。
休憩を挟んで夜通し儀式がおこなわれ、最後は護摩焚き。
すがすがしい霊気に満ちた早朝に解散となります。
儀式もさることながら、初夏の森林の精気みなぎる鞍馬寺の空間に夜通しいられること。
とりわけ早朝のすがすがしさに体いっぱい浸ることができるのは何にもまさる魅力でした。

今はそのサービスがないのかもしれませんが、
私が訪ねた時はお夜食においしいパンまで無料でふるまってくれたのです。
参加者は鞍馬寺の檀家さんかご近所なのか鞍馬寺がぶっとんでいると思っていらっしゃらない方たちと
、鞍馬寺がぶっとんでいることを知って&ウエサク祭に興味を持ってやってきたニューエイジ系の方たちと主に2系統。

夜通しの儀式の合間の休憩時間に、
ニューエイジ系の方たちがウエサク祭について
「5月の満月は1年で一番霊力が強いそうです」他興味深く話している横で、
おじちゃんおばちゃんたちが「独身?早く結婚しなきゃ」
とおせっかいな親戚のように世俗的な話に花を咲かせているのが
地に足がついているという感じで面白かったでした。

※鞍馬寺がぶっとんでいる、というのはそのいわれです。
650万年前、金星からサナート・クマラが舞い降りてというようなことが鞍馬寺のパンフレットに書かれているのです。

2008年5月17日 (土)

あなたのとなりの青メガホン

昨年の秋(9月)、このブログでご紹介したチームがありました。
まさかの大敗を経験した彼ら。
この半年。新しい指導者のもと、自分自身を改革する大変な朝夕晩を重ねてきたのだと思うのです。
この春、新シーズン。素晴らしいチームとなって蘇ってくれました。

「弱い相手にはぶっちぎりで勝つけれど、
強い相手に劣勢になるとあっさり負ける淡白なチーム」みたいに評されていたそうなのですが、
「荒削りだし、けっして強くはないけれど、勢いがある」
「のびのびしていて、劣勢でもはねかえして勝つ粘り強さがある」と、
まったく別の印象で語られるチームとなりました。

過去の全盛時代(過去のってあえてつけているのはこれからもさらに全盛時代がくると思うので)を知るファンをして、
「現チームは今までのどの時代よりも不思議な魅力がある」といわしめるチームカラーになりました。
本当にはたから見ていても素晴らしい選手たち。

私も青メガホン両手に応援。
たくさん興奮、時にはハラハラ。
逆転では飛び上がってよろこんで・・・。
復活ぶりをファンだけではなくライバルにも第三者にもアピールできた戦いぶりだったと思うのですが、
残念ながら、優勝まではいきませんでした。
頂点を極めるのは次シーズンにお預けですが、さらに強くなってくれることでしょう。

さて、アスリートたち。
チーム一丸となって戦いながらも、それぞれの置かれた場所が違うので、
仲間とは分かち合えない自分だけの痛みや不安というものもあるでしょう。
どんなに苦しんでいても回りが力になれないこともあるでしょう。
まして、応援する者は、彼らが背負うものを軽くしてあげることはなかなかできない。
シビアな環境。
それでも苦楽をともにする仲間がいる。そ
して、200分の1ぐらいかもしれないけど、負けた時の悔しさを共有できる応援者がいる・・・。

でも、闘っているのはスポーツ選手だけではありません。
この世の中、老若男女誰もが、
なにかしら人知れず戦いやチャレンジをおこなっているアスリートだと思うのです。
たとえば小さい子だったら、さかあがりができるようになる、ピーマンを食べられるようになるとか。
合格目指してがんばる受験生。
ご年配の方だったら、リハビリトレーニングの一つとして、駅の階段を自分の足で降りる、
それが大変なチャレンジという方だっているはず。
「誰かを許す」という心の問題に日夜自分の内面をみつめながら取り組んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

はたからは、その戦いがみえないだけで、誰もが何かと闘っている「心のアスリート」。

実は私は、星関係の仕事とは別に、とある施設でも働いています
(私自身が大好きなスペース。
でも、星とは直接結びつかないところ。
このブログで勝手に具体的に書く権利はないので詳細は避けます)。

このスペースにも、一人でもくもくとがんばる人たちがやってきます。
彼らがこつこつがんばるのをみているだけ。
なんの手助けもできません。
「フレーフレー」とも言えません。
でも、心の中では応援の青メガホンを持っているつもりです。

スポーツと違って人生は・・・
闘っていても、その勝ち負けが他人からは見えにくい。
応援ギャラリーもゼロだったり。
資格を取るためや学校に入学するためにどんなに勉強しても、合格発表の掲示の脇で落胆している時、
「落ちたけどよくがんばった」と拍手をしてくれる人はいません。
自分自身でこっそり技術を積んで、こっそり戦って、こっそり敗れる。
私たちが、挑戦の夢破れて傷心で満員電車に乗っても、隣の人は気づいてくれません。
逆もそう。同じ満員電車でもみあいへしあう隣の人が今日挫折を一つ抱えたとしても知るすべはなし。

だからこそ、私は今働かせていただいているこの場所で縁あって出会った人たち。
その人が叶えたい夢をちょっとでも知ったからには、
目指しているものに向かって努力している姿を目にしたからには、
心で青メガホンを叩いていたいと思うのです。

何も力にはなれないけど、声もかけられないけど、がんばっている姿の目撃者でいたい。
家族も誰も知らないかもしれない姿、
決して『失敗したけどよくがんばった』って新聞で健闘を記事にされることもない孤独な奮闘ぶり
を見守るギャラリーでいたい。

同様に、顔なじみのバスの運転手さん、
通勤ですれちがう人、
帰りにスーパーで試食のデモンストレーションでおまけをしてくれる顔なじみのマネキンさんetc,
「今日もがんばってますね。私もがんばります」って心の中でつぶやいてしまうのです。
でも、それは私だけじゃないでしょう。

朝早くから駅のキオスクで働く人へ。
駅を利用するおじさんがその姿をみて、
「こんな早朝からごくろうさま」って青メガホンを心の中で振っているかもしれません。
始発に近い電車で通勤のため駅の改札に向かうおじさんへ。
キオスクで働いている人が、「こんな朝早くからごくろうさま。
いってらっしゃい」って、青メガホンを心の中で叩いているかもしれません。

私自身も気づかないだけで、
誰かが「ファイト!」って心の中でメガホンで励ましてくれているのかもしれません。
「ブログの更新ファイト!」とか。
みんながみんなを応援しあえたら、この地球を包む「元気」というオーラが1割増しになるかも、なんて思います。

2008年5月13日 (火)

ガガーリン81 来日その9 早稲田大学でのガガーリン

カテゴリー「ガガーリン」シリーズ。
あちこち飛んでいますが、ガガーリン59 来日その8の続きです。
1962年5月に来日したガガーリンは5月23日(水)、早稲田大学で講演を行いました。
概要は新聞各紙で報道されていますが、詳しい内容を早稲田大学の図書館で知ることができます。

続きを読む "ガガーリン81 来日その9 早稲田大学でのガガーリン" »

2008年5月 9日 (金)

中田悟さんの音の世界(その3)

中田悟さんが世界各地で収録した自然音と、 ご自身作曲によるアンビエントサウンドのコラボアルバム
『ナチュラルハーモニック』。

CD盤を取り出すと、そのトレイの下に中田さんが世界各地で収録した自然音のDATテープが総計985本と
書かれています。そして、その場所の内訳も。一番多い場所は屋久島247本。

中田悟さんの友人で、この遺作アルバムもリリースされたフォトグラファーの広瀬睦さんと昨秋から、
何度か中田さんのご自宅にうかがっておりました。
ご家族の方から中田悟さんが遺されたDATテープをみせていただいておりました。

中田さんは白神山地にも惹かれていらしたようで、
白神山地で収録された音源を何本もテープに遺されています。
白神山地の自然音はまだ未発表だと思うので、今後リリースされたらいいなと思います。
音具(オング)というテープは54本。
サヌカイト、風鈴、ひもの先にたくさんの鈴をつけて鳴らしたものなどが
収録されているテープです。
完パケになる前の素材としてのDAT。
その数の多さに圧倒されました。

1本1本、DATのケースのラベルにどこでいつ収録した何の音か、そしてそのタイムが詳細に書かれています。
提出するためのものではないから、ご自分だけが便宜上わかるためのメモ書き。
そのメモ書きに中田さんの音の捉え方がかいまみれて興味深かったので、ご家族のご了承を得て
いくつかご紹介しましょう。

1)中田さんは、雷の音を録音したことをラベルに書くとき
「雷」ではなく「神鳴」と書かれていました。

雷の語源は=神鳴りと言われていますが、
「かみなり」といえば「雷」と書くのが普通だと思うのです。
「神鳴」と記入されているところに、
人影もない大自然の懐奥深くに入って、
同化するようにして自然の音を収録した中田さん。
その中で雷に遭遇し、畏怖の念も人一倍感じたのではと
察せられました。
Nakatasankaminari

一番上にJUNGLE STREAMと書かれています。
その下に せせらぎ+せみ
その下に 雨、神鳴  
と書かれているのがおわかりになりますか?

2)中田悟さんがいろんな音をご自身で区別するための表現は
たとえばこんな風。

せせらぎ・・・やさしい、明るい、細め、さわやか、ふとめ

滝・・・ 厚みのある ツヤ少ない、ザーポコポコ、乾いた感じ

※滝は水の音だから「乾き」とは無縁なのに、
「乾いた感じ」という表現が何度かみられるのが面白いです。

虫・・・ 浮いている感じ、高周波 

※虫や波は言葉ではなく擬音だったり、波形で書き記されている箇所も多いです。
Nakatasanotonohyougen_2
↑風、虫などの言葉とともに
波のような線が描かれています

中田悟さんの音の世界(その1)はこちら

中田悟さんの音の世界(その2)はこちら

中田悟による自然音---森羅への同化から生まれた音(2007.10.17)はこちら

星と楽しむ音楽INDEXはこちら

中田悟さんの音の世界(その2)

中田悟さんが今後、あらたな世界として確立されたかったであろう<自然の音とアンビエントの融合>。

亡くなられてしまった今、その発展を追えないのが残念。
ですが、今まで着うたとして発表された作品が
『ナチュラルハーモニック』という1枚のアルバムにまとめられました。
自然の音+サヌカイトetc.の楽器によるナチュラルアンビエントアルバム です。

そして、有難いことに中田さんのPCには
これから着うたとして発表するための作品がいくつも遺されていたのです。

『ナチュラルハーモニック』にはその遺作も収録されています。
着うた用ですので、いろんなテーマの音が1分ぐらいの長さで次々展開する怒涛の全56曲。
自然の音と中田さんによる様々な楽器の音のコラボがとてもいいです。
ミュージシャンが互いに相手の呼吸をとらえておしゃべりするみたいにセッションするように、
<中田さん>と<さえずりや波や虫などの自然音>が対話しています。
メロディーが無く、鳥や虫の音だけで1分という作品もありますが、それも「自然音」というよりも、
鳴き声のかけあいがリズミカルでジャズセッションのように「音楽的」です。

音が弾けてます。大げさですが、部屋でCDをかけながらPCを打っていると、
せせらぎの音では、机ごと小川の上に移動して、膝から下をせせらぎに浸しながらキーボードを打っている気分に。
波の音では、部屋全体が満ち潮になって波に漬かっている感覚に。

中田悟さんの音の世界(その1)はこちら
中田悟さんの音の世界(その3)はこちら

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2008年5月 8日 (木)

中田悟さんの音の世界(その1)

ナチュラルサウンドアーティストの中田悟さんが昨年自然界に還られました。
仕事仲間であり、
「いいよねー」と盛り上がれる人がなかなかいないマニアックな音楽でも
中田さんなら分かち合えることが多いという貴重な音楽友達の一人でした。

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2008年5月 4日 (日)

フランネルフラワーが満開

フランネルフラワーシリーズ(8)

昨年鉢を買ってベランダで育てていたフランネルフラワー。
満開となりました。
Flannelsaita200805

4月8日につぼみをつけて、もう5月なので、つぼみからの成長はゆっくりだったのかもしれません。

肉厚で表面にうぶげがある、もひょもひょっとした花びらの手触り、癒されます。
グリーンがかった花びらの先が、ちゃんと緑色になっているのもうれしいです。
(シャムネコの手足が茶色いみたいに)。
鉢で出回るのが去年ぐらいから。
そのため、あまり育成情報が得られなかったフランネルフラワー。
私の場合、ブルーベリー用の土をそのまま使用。
ベランダの日の当たるところに冬場も出しっぱなし。でした。
株を比べると、日に当たっている場所のものが一番元気です。

切花で買った時、背丈は80cmぐらいありましたが、
鉢のフランネルもすでに60cmぐらいの丈になっていています。
ここまで無事育ってくれてうれしいです(^o^)丿

(2008.5.7追記/ローカルな話になりますが
横浜・長津田のアピタにあるビバホームの園芸売り場に
今日、フランネルフラワーの鉢が4つありました。
値段は少し高め(主観)で1980円だったと思います。
フランネルフラワーを実際にみてみたい。
鉢がどうしてもほしいという方、訪ねてみてはいかがでしょうか。

今日の段階で4鉢なので、足を運ばれる方は事前に電話で在庫確認された方がいいでしょう。
私がフランネルフラワーを知ったきっかけは
一昨年、フランネルフラワーの切花をこのビバホームさんで買ったことですが、
今日は切花はありませんでした)

フランネルフラワーINDEXはこちら(花INDEX内)に。

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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