宇宙へ行った人気キャラクター(その4)---おさるのジョージ
カロリーヌに続き、第4弾はおさるのジョージです。
ひとまねこざる、キュリアスジョージ(Curious George)としてもおなじみ。
最近はステーショナリーをはじめとするグッズも随分お店に並ぶようになりました。
この愛すべきおさるさんジョージ。
私は小学校1年の国語の教科書(たしか東京書籍)に掲載されていた時にひとめぼれ。
以来のファンです。
このジョージが、『ろけっとこざる』では宇宙服を着てロケットに乗って、宇宙に行くんです!
そして無事、帰還して、宇宙へ行った最初のさると称えられるのです。
と言っても、ジョージは月や別の惑星に行くことはなく、
ロケットで宇宙空間まで飛んでいって戻ってきた、という設定。
ちなみに宇宙空間の定義ですが、
国際航空連盟(Federation Aeronautique Internationale: FAI)が、
高度100kmから上を宇宙と定義しています。
ジョージは少なくとも100km以上、高い空に打ち上げられて戻ってきたのですね。
このくだりを詳しく絵本から追ってみましょう。
科学博物館館長のワイズマン博士が、
宇宙ロケットをつくったのだけど小さくて人間が入ることのできる大きさではないので、
賢いジョージにロケットに乗ってもらいたいと依頼します。
ジョージのミッションはロケットに乗って空へ打ち上げられること、
飛んでいるロケットから飛び降りること。
「わたしたちがしんごうをおくったら
ろけっとのどあをあけて
ぱらしゅーとで とびおりるのです」
と指示されています。
そして無事、任務を遂行してパラシュートで地上へ降りてきたジョージは
「きみは、うちゅうひこうをした さいしょの いきものだ」
とワイズマン博士から「うちゅうざる 第一号 じょーじくんへ」と書かれた金メダルをかけられるのです。
(青字は絵本から引用)
ちなみにこの本がアメリカで出版されたのは1957年。
さるのジョージは、ガガーリンが宇宙に行く1961年4月よりも前。
マーキュリー・レッドストーン2号でチンパンジーのハム君が宇宙に行く
1961年1月よりも前に宇宙空間を体験していたのですね。
↑ハム君(c)NASA
ちなみに、↑こちらが原作『Curious George gets a medal』。
宇宙服姿のジョージがりりしいです。
ジョージとあそぼう はじめてのロケット
↑ジョージがロケットの表紙になっているバージョンのタイトルは『はじめてのロケット』。
もう一冊ご紹介。原作の著者ハンス・アウグスト・レイは星の絵本も発表しています。
とてもいい本です。
星座を見つけよう (科学の本)
詳細はこちらに。
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