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2008年7月25日 (金)

「崖の上のポニョ」を観ました!

Ponyo_banner 昨日、映画「崖の上のポニョ」を観ました。
♪ぽーにょぽーにょとCMで流れる歌が、頭の中でずっとループして、気づくと口ずさんでいた割りには、映画の内容をしらなかったのです。

ネタバレになるので、以下、気になる方は映画をご覧になられてからお読みくださいませ。

<1.ぶきみかわいいポニョの造形の虜>
ポニョはさかなの子。そのポニョが3変化するのですが、かわいー。私はさかなの子、半魚人のポニョの二つにやられました。ブサカワなのがたまらなく心の琴線をくすぐるのです。

<2.メッセージ性を抑えてわかりやすい映画>
映画自体はとてもわかりやすい。ハウル、ゲドのように理屈やメッセージ性を強く盛り込まないのがとってもよかったでした。「となりのトトロ」は高尚なメッセージを言葉で語るというよりも、あたたかさ、楽しさ、自然の美しさが五感で感じられる名作ですが、ポニョはトトロ系といえるでしょう。

<3.水の中のゆらゆら浮遊感が心地いい>
今回は、空ではなく海が舞台。クラゲがぷわーぷわーと漂う。波間に光がゆらゆら。あぶくがホロロンと昇っていくetc, 漂う、泳ぐ心地よさと色の美しさがめいっぱい楽しめます。

<4.アニメは絵が動くだけ感動させる力がある>
学生の頃、教科書の隅に何枚も絵を描いてパラパラ漫画つくりませんでしたか。「絵が動いてみえる!」というあの感動。「崖の上のポニョ」はそんな、「絵が動く」というアニメの原点をちゃんと楽しませてくれる映画でした。絵が動く、というだけでアニメは感動を起こせるのだから、難しい理屈で補おうとしなくていいですよね。

<5.色鉛筆で描いたようなぬくもりが伝わってくる背景>
セル画風の人物と違って、崖の上の家や海辺の町の風景他は、色鉛筆で丁寧に描きました、というようなタッチ。その風景一つ一つが美しかったです。

<6.俯瞰の目も水の中>
宮崎駿映画は<空を飛ぶ&町を見下ろす>目線がポイントと思うのですが、今回は空を飛びません。でも、水の中に沈んだ町を、船の上から見下ろす場面があります。水の底に、アスファルトやおうちやみえるという俯瞰の視点をちゃんと抑えているのです。「空を飛ばないけれど、こういう形で俯瞰の設定を持ってきたかー、なるほどー」と思いました。

<7.好き、ほしい、なりたい、という思いにまっしぐらの映画>
なによりも魅力は、ポニョのまっしぐらな思い。
そうすけに会いたい、人間になりたい、手、ほしい。足、ほしい。そうすけ、好き!

大人になるにつれて、自分の欲求を素直に口に出すことをしなくなって、好きな相手にも駆け引きや主導権のために、素直に「好き」、とか「会いたい」って言えなくなっちゃったりしますよね。
ポニョは迷いがありません。「そうすけ、好き」「そうすけ!」って大好きな人の名前を大声で叫んだり、嵐や津波を起こしてでも宗介に会いに行く。その一途さがたまりません。
津波のようにまっしぐらに「好き!」「会いたい!」っていう勢いが映画の最後まで押し寄せています。そしてちょっとのつじつまの合わなさや回収されていない伏線すらなぎたおすように、このエネルギーに乗ってしまえば楽しむことができます。
「手、ほしい」って力を入れて、ぽこって手をはやしてしまったり。宗介の怪我を、ぺろっとなめて治してしまったり。映画では「魔法」と使える力があると説明されているけれど、きっと私たち誰もが本来は魔法の力を持っているのでしょうね。陸で立ちたいと思ったから人類は進化したのだろうし、空を飛びたいと思って、飛行機を発明したり。
私達もみんな魔法使いなんだわと感じました。

<8.車と波のカーチェイス>
宗介の車を追ってくる黒い波。迫力ありました。これぞアニメの真骨頂。

<9.照明での信号>
沖の上の船にいるお父さんと崖の上の家との間で、照明でモールス信号みたいにメッセージを送りあう場面が粋でした。なぜ崖の上に家があるのか、とかの設定説明は何もなかったけれど、それをうかがいしれたし、宗助の家の昨日までの生活ぶり(お父さんがいない夜が頻繁にあって、こんな風に信号をかわしているのか)が伺えて、活きたエピソードでした。

<10.ポニョの歌>
なんといっても、あの歌いいですね。いつのまにか口ずさんでいます。

Imoutoset <11.いもうとたちの群舞>
ポニョの妹たち(赤い魚)がたくさーんでてきます。たくさーん。「もののけ姫」のこだまがいっぱい!というのがツボだった方は、このいもうとの群舞もツボかもしれません。→ララポートにある「どんぐりガーデン」で発見。網にかかった状態で売られているいもうとセット。

<12.宗介の愛情>
クライマックスで、どんな姿の時のポニョも好きという内容のことを宗介は語ります。この言葉にぐぐっとやられました。

<13.映画館を出たら水の中に思える>
これはたまたま。私が見た映画館は横浜のララポートの中。3階にある映画館を出ると、まるい吹き抜けがあって1、2階を歩く人が見下ろせるのです。その感じが、今水中にいて、水の底を見下ろしているような感覚になりました。

・・・・・・・・・ちょっと不満なところは
<もっとナンセンスでもいい>
今までの作品ほどメッセージ性を含めていないけれど、それでも藤本がいろいろ語ります。難しいことはもっと省いてもいいな。ディズニーのアニメ「不思議の国のアリス」みたいに。私だったら、いっそ、宗介の夢の中の話っていう設定にしちゃうな。おばあさんから、人面魚があがると津波がくるという言い伝えを日頃からきいていた
→人面魚ぽにょに出会う→ストーリー展開→荒唐無稽にいろんなことが起きる→目が覚める→なんだ夢だったのか、と思うのだけど、夢の中で観たとおり歩けなかったおばあさんが歩けている、人面魚ポニョは意味深に笑っている。やっぱり夢じゃなかったのかなあ、という落ちで。
「崖の上のポニョ」は起承転結の結が物足りず、収拾しきれていない肩透かしをちょっと感じます。だからこそ、「不思議の国のアリス」みたいに荒唐無稽ナンセンスに徹してくれていた方がよかったな。

Hikarukodama <もっと普通のお父さん、お母さんの設定でいい>
5歳児の宗介がお母さんを「リサ」と呼ぶことに抵抗あり。
普通に「お父さん」「お母さん」と呼ぶ設定でいいし、
性格も「となりのトトロ」のようにもっと普通のお母さんでもよかった。

→どんぐりがーでんで並んでいたこだまたち。
 心霊写真ではありません。光を蓄えて闇で光るのだとか。

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コメント

私もポニョ、観たいです!
あのお腹が、姪っ子そっくり^^

ポニョの宣伝を兼ね、今までの宮崎作品を
紹介する番組がありました。

そこで、宮崎監督は、「日常生活を丁寧に描写
する」ことを、常に気をつけていらっしゃるそうです。

それって、「丁寧に生きる」ことにも
通じるんじゃないかな?と思いました。

後、emiさんの豪快なお姉さまのお話
とってもおかしかったです。^^

きっとご家族の本を書かれても
文才のあるemiさんのことですから、
面白いと思います。

もし出版されたら、私買います!

おんぽたんぽさんの姪っ子さんも、まんまるおなかの女の子、なのですね。
「丁寧に生きる」っていいですよね。

姉の話、ウケてくださってありがとうございます。今も相変わらず、高校生男子のような食べっぷりでつっぱしっています。

>出版されたら、買います。

ありがとうございます。目指してがんばります(^o^)丿

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emi (秋田恵美)

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
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