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2008年8月30日 (土)

マリアージュフレールの「チャイ」缶

ロシア語を勉強しはじめるきっかけの一つが、キリル文字。

キリル文字は見るだけでハアハア血が騒ぐほど好きで、
駆り立てられてたまらなかったのです。


25年ぐらい前に西麻布にあったコノシャンテという雑貨屋さんに結構通いました。
とてもスタイリッシュなお店だったのですが、
なぜかキリル文字デザインの小物もあったのです。

当時買ったテーブルナプキンは今でも宝物。

私と同じようにキリル文字が好きでたまらない、という方いらっしゃるでしょう。日
本で買えるお勧めのキリル文字商品をご紹介します。
それは、フランスの紅茶専門店マリアージュフレールのカリグラフィー缶。
世界11ヶ国の文字で、お茶という言葉が書かれているのです。その中にロシア缶があります。

これが私が愛用しているもの(左)。ロシアの絵皿と並べて飾っています。
Chaikan_2
深緑色の缶にロシア語でお茶を表わす「チャイ」が
キリル文字でЧАЙと書かれているのです。
(余談ですが、ロシアの作曲家チャイコフスキーの頭の文字チャイはこのЧАЙの表記になります)。
ロシア缶でキリル文字表記はЧАЙのみ。フランス語で「皇帝のお茶」と小さく書かれています。

他の国の文字もぞくぞくするぐらいかっこいいですよ 。

金色っぽく映ってしまいましたが、チベット缶は銀色。
Tibetkan


ラオス。色は青磁色
Lapskan_3

横浜そごうの中のマリアージュフレールでは
今日現在、ビルマとチベットとフランスとセイロンがありました。
店頭にないものも在庫があれば取り寄せ可能ということで
私はアラビア文字のものを取り寄せ依頼中。

カリグラフィー缶の一覧はマリアージュフレールのHPでみることができます。
トップページ(ttp://www.mariagefreres.co.jp/)の
左サイドのカテゴリー欄の「コットンティーバッグ」をクリック。
下を辿っていくとカリグラフィー特別銘柄として缶が一同に並んだ画像がでています。
この値段が\3,045となっているのは茶葉付きだからなのでしょう。缶だけですと\1,890です。
(追記:2008年9月より価格改定で\2,625税込みとなったようです。
またサイトの作りも変更され、
カリグラフィー缶がみられるページはなくなってしまったかもしれません。2008.9.6)

この写真ですと、どの缶がどこの国の文字かわかりづらいですよね。
奥の缶左から、赤(中国)、パーブル(ビルマ)、黄色(タイ)、青(日本)、サフラン色(インド)、深緑(ロシア)。
手前の5缶左から、銀(チベット)、白(アラビア)、中央手前のラズベリー色(セイロン)、黒(フランス)、青磁色(ラオス)です。

フランスのマリアージュフレールのHP(ttp://www.mariagefreres.com/)ではオンラインでこの缶が買えるらしく、
1点1点はっきりとした画像をみることができます。

言語をフランス語選択して
左サイドのMARIAGE FRÈRES Comptoir en ligne というオレンジ色のタブをクリック
→左サイドのOBJETS DU THEをクリック
→上にあるLes voir tousをクリック。
今日現在ですと1~3ページ目にわたってカリグラフィー缶がでてきます。

フランスのマリージュフレールと日本のサイトの情報をまとめてみました。
というのもお店にはカリグラフィー缶の一点ごとの写真カタログがなかったため、
取り寄せしたい缶のデザインを自力でフランスのサイトで探してみたので、
これから取り寄せられる方のご参考になったら。

(赤)中国/龍のお茶 Boîte vide Calligraphie Chine rouge Réf : A92451
(紫)ビルマ/黄金の三角地帯のお茶 Boîte vide Calligraphie Birmanie pourpre Réf : A92453
(黄)タイ/奉献のお茶Boîte vide Calligraphie Thaïlande jaune Réf : A92455
(青)日本/サムライのお茶Boîte vide Calligraphie Japon bleue Réf : A92452
(サフラン色)インド/マハラジャのお茶Boîte vide Calligraphie Inde safran Réf : A92454
(深緑) ロシア/皇帝のお茶Boîte vide Calligraphie Russie verte Réf : A92456
(銀)チベット/礼拝のお茶Boîte vide Calligraphie Tibet argent Réf : A92449
(白)アラビア/王のお茶Boîte vide Calligraphie Arabie blanc Réf : A92457
(フーシャ色)セイロン/神聖なるお茶 Boîte vide Calligraphie Ceylan fushia Réf : A92448
(黒)フランス/輝きのお茶 Boîte vide Calligraphie France noir Réf : A92459
(青磁色)ラオス/モンスーンのお茶Boîte Calligraphie Laos celadon Réf : A92458  

※フランスのサイトではもう1缶アフリカ缶がありますが、日本のサイトには載っていません。

(追記)
(茶)南アフリカ/A92447

タイ語を勉強している友人にその文字の缶をプレゼントというのもよろこばれそうですよね。

(2011.10.2追記)
今日現在は以下のページでカリグラフィ12缶みることができます。
ttp://www.mariagefreres.com→english→PARAPHERNALIA
今日現在ですと1ページ目にでてきます。
ttp://www.mariagefreres.com/boutique/UK/las+tea-paraphernalia.html
リンク切れになるかもしれませんが↑のURLです。

マリアージュ・フレール関連記事一覧はこちらに。

2008年8月26日 (火)

8倍という魔法---見えぬものでもあるんだよ

星を見る時、私は肉眼派。天体望遠鏡は持っていません。
でも最近はスポーツ観戦やコンサートなどの時に使うスポーツグラス(倍率8倍)も使っています。
スポーツグラスでも充分、月のクレーターのメリハリわかります。
今日は星があまり見えないなあと暗闇にスポーツグラスを向けると、
闇と思っていたところに星があったことがわかります。
肉眼ではみえにくい、でも8倍ならみえる、
というレベルの星が空にはたくさんあるのです。
スポーツグラスであそこに星がある、
とわかったところを今度は肉眼で見ると、
気づけなかっただけで肉眼でも星を認知できることもしばしば。

みえなかった星が見えるという魔法、
そこに星があると気づけたおかげで肉眼でもみつけられるようになるという魔法。
天体望遠鏡や性能のいい双眼鏡にはかなわない、
8倍っていうのはたいしたことがないように思えるけれど、
8倍グラスは私にとっての魔法のグラス。

ものすごく星に興味があるわけではない。
家のベランダで見える星なんて数が知れているし、
天体望遠鏡をわざわざ買うつもりにもなれないし・・・
なんていう方もバードウオッチングやコンサートの時に使うグラスが家にあったら、それでトライ。
「なんだ、あそこに星がいたんじゃん」っていう魔法を楽しんでください。

サン=テグジュペリは『星の王子さま』で「大切なものは目に見えない」と語りました。
金子みすゞは「星とたんぽぽ」という詩の中で
「昼のお星はめに見えぬ 見えぬけれどもあるんだよ 見えぬものでもあるんだよ」と語りました。

8倍のスポーツグラスで夜空を眺めることは、
まさに「肉眼でみえないだけで存在するものがあること」
「見えているという感覚の不確かさ」を手軽に教えてくれることなのです。

さて、この一週間ぐらい天候が悪く、星をみていないのですが、
今は木星周辺を眺めるのが楽しいですね。
宵空では南東の方向。
夜の11時ぐらいになると南西の空で移動しています。
明るくて瞬かないのですぐおわかりになるはず。

・   ・(←美しいバランスで3つの星が並んでいます)
  ・              
   ●(木星)
   
                (←この星は肉眼でなかなかみえず)  
   ・       ・  
・     ・

・   (赤い6つの星がいて座の南斗六星)

中黒で星の位置を記すのは難しいのですがアバウトで↑こんな感じです(^_^.)
赤いのが南斗六星。北斗七星のように7つの星、
ではなくて、6つの星がひしゃくを伏せたような形に並んでいます。
8倍のグラスではさすがに木星の縞々はみえません。

木星の上に3つの星が綺麗にVの字に並んでいます。
8倍グラスで覗くとはっきりとみつけられます。
バランスの取れた美しいVの字になっています。
満天の星の中だとまわりの星々にまぎれてしまうでしょうから、
住宅街の空で肉眼で目を凝らす&グラスで覗くのが一番ぴったりの3つの星です。

ところで、木星は占星術上では現在、山羊座に位置していて、
「幸運と発展の星」としてのパワーを発揮しているとされています。
(実際の惑星の位置と、占星術上の位置は違うのです)。
占星術がお好きな方は夜毎、木星を仰いで、
幸運の輝きを瞳に宿らせてみましょう。

2008年8月22日 (金)

昨日の雷の空

昨夜、凄まじい雷がありました。
幸い、家にいる時間だったので、ベランダで空を眺めていました。

まるで龍のように、空に同時に何本もの稲妻が走ります。
携帯ではなかなかうまく撮影できなかったのですが、
かろうじて納めることができたのがこの1枚。
画像の左上に細く、稲妻がみえるでしょうか。
0808211940

雷の明るさには驚かされます。

19時41分なのに、空が一瞬こんなに明るく。まるで昼間の空のよう。
080821_1941

こちらは19時54分。雷光が雲をすみれ色に浮かび上がらせます。
空そのものもたそがれ時のような蒼い空に。
080821_1954

ミケランジェロの絵に出てくるような雲と空を思い出しました。
神々しいほどの神話的な世界を感じます。

2008年8月17日 (日)

鶴座---星の並びから生まれた神山純一さんの音楽

昨日に引き続き「鶴座」の話題を。
神山純一さんのアルバム『エトワール 秋の星座』の中に「鶴座」という曲があります。
とてもリリカルな曲。

Neowingでは試聴もできます。

http://www.neowing.co.jp/detailview.html?KEY=VICG-5299(2008.8.17現在)

このアルバムの中では、「炉座」もぜひ聴いてみてください。

エトワールシリーズは、たくさんの星座にちなんだ曲が収められていますが、
単に星座をイメージして作曲というわけではなく、
星座の星の並びを五線譜の音符の位置に当てはめて、
それぞれの星座のメロディーが導かれているんです。

ぜひお聴きいただきたいです。

2008年8月16日 (土)

鶴に願いを

7月21日に「熱闘と千羽鶴と」で
神奈川の高校野球でみられる千羽鶴
(応援のために作られ、ベンチに飾られ、敗者から勝者に自分たちに夢を託すために手渡される)
について書きましたが、
やはり神奈川だけのローカルなものではなかったのですね。

今日、甲子園の横浜(神奈川)VS聖光学院(福島)をみていたところ、
いきなりの激しい雨で試合が40分ほど中断。
試合再開後の聖光学院側のスタンドを映すカメラが捉えたのはカラフルなたくさんの千羽鶴でした。

アナウンサーによって、
控えの部員たちが雨を避けるために真っ先に運んだものがこのたくさんの千羽鶴だったこと。
それらは、県大会で聖光が打ち負かしたチームから託されたものであることが語られました。

部員達がどしゃぶりの雨からまっさきに千羽鶴を守ったというのがいいなと思いました。
自分たちが勝つことによって夢破れた球児たちの思いの重みを感じているということでしょう。

21世紀になってさらに、人間の手作業が機械にとってかわっても、
千羽鶴の一つ一つの鶴は機械じゃなくて手で折られる。
きっとこの先、どんなに技術が発達しても。
応援していたチームは違えども千羽鶴の鶴一羽一羽が
「勝って甲子園で野球ができますように」という願いを担っているのです。

今日、聖光学院が託された鶴たちが勝者となった横浜高校に手渡されたのでしょうか。
知りたいところです。

ところで願いを託すといえば星ですね。
「星に願いを」。
鶴に願いを託しながら、星にも願掛けしたらWパワーだと思いませんか。
「鶴座」なんてのがあったら最強!!と思われる方、いらっしゃるかもしれません。

あるんですね。鶴座が。
ただ、秋が深まる頃南の空低く、なので私はまだちゃんと見たことがありません。
晩秋の南の宵空に見えるということは、
7月下旬~8月上旬の明け方、南の空の低いところに位置しているということになるので、
緯度の低いところに旅行すれば、きちんと見られるかもしれません。
千羽鶴を持って、南に旅して、鶴座に願掛けしたら、最強そう・・・。

本などで鶴座の紹介を見ると、非常に美しく星が並んでいるのがわかります。
主だった星が翼を広げた鶴を連想できる形で並んでいて、
それを結んだ線画が描かれています。
白鳥座の主だった星が羽を広げた白鳥の姿をつくっているように。

さて、鶴座をイメージした音楽を神山純一さんが作曲されています。
明日はこの音楽をご紹介します。

2008年8月10日 (日)

夏の終わりに聴きたいsou voce

夏真っ盛り。甲子園も北京オリンピックも真っ盛り。
応援しているチームのグラウンド通いをしはじめて11ヶ月。

クーラーの効いた室内にいるのもしあわせですが、
外に出て、夏の強い日差しと熱気を一身に浴びていると、
細胞の奥まで「夏」がしみこむ醍醐味を感じます。

時折吹く風に心地よさを感じたり、
日陰や木陰の有難さを感じたり。

Natsunoyugure2
八王子の夕暮れの空↑

猛暑続きですが、それでも私のエリアではもうヒグラシが鳴き、
空には入道雲と一緒に夏の終わりを感じさせるうろこ雲も。

そして、夏至の頃よりもどんどん日が短くなっていることも、時が進んでいるのを実感させます。
朝4時40分の空も1ヶ月前に比べて、少し暗くなっています。

そこで、今日は、夏の終わりの夕暮れ時にぴったりな音楽のご紹介。
それは、映画『オルフェ orfeu』のサントラ盤2曲目、TONI GARRIDOの「sou voce」。
10年近く前の曲になります。
当時東京ではJ-WAVEでかなり流れていた記憶があるのでご存知の方も多いでしょうし、
懐かしいーと思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

オルフェ(サントラ) オルフェ(サントラ)
サントラ エイトールTP

ワーナーミュージック・ジャパン 2000-03-23


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トニーのメロウな声とギターがたまりません。
ギターの弦を左手の指が押さえる時のキュキュという音も入っていて、
なんだか、すぐ隣でギターを弾いて歌ってくれているような臨場感があります。

海に行くような間柄で、夏の終わりの人気が少なくなった浜辺で、
ふとギターを取り出されて、この曲を隣で弾き語り。
そんな演出をされて、キュンとハートを掴まれない女性がいるだろうか!!と思えるほどの楽曲です。

私が購入しているのは輸入盤。
アマゾン(上記)では2曲目、「君がすべて」となっているのが「sou voce」です。

さて、この映画『オルフェ』で、トニーは、詩人でありミュージシャン。
その詩と音楽で人々や自然までも虜にするオルフェを演じています。
この映画のモチーフはギリシャ神話のオルフェウス。竪琴の名手です。

オルフェウスは死んだ妻エウリディケを取り戻すために冥界にいきます。
幾多の立ち向かう怪物たちもその竪琴の美しい調べによってなごませ、
冥界の王ハデスに会うオルフェウス。

地上に戻るまでは決して後ろを振り向かないという約束で
エウリディケを連れてこの世に戻ることを許されます。
しかし、地上への暗く長い道中の最後で、
妻が後ろにいるか不安に駆られ、オルフェウスは振り向いてしまいます。
そして、ハデスとの約束を破ってしまったため、エウリディケは再び冥界に引き戻されてしまうのです。
失意のオルフェウスはその後、哀れな最期を遂げてしまうという話です。

そしてそのオルフェウスの竪琴は、その死を哀れんだ神によって空にあげられ、こと座となっているのです。
夏~秋は宵空にこと座を見ることができます。
夏の大三角を作るベガがその目印。
どうぞ、この「sou voce」を聴きながら、
こと座を見上げてみてはいかがでしょうか。
そこにオルフェウスの竪琴を思い浮かべたり、
「オルフェ」のトニーのギターを思い浮かべたりしながら。

2008年8月 6日 (水)

アスクルのささやかな幸せWクリップ


Clipkirei
会社に勤めている方はご存知の方も多いと思います。
今日注文して明日来る「アスクル」を。

私が特に気に入っているのがWクリップ。
Wクリップというと金具の部分が黒と相場が決まっていますが、
カラフルなバリエーションのWクリップがアスクルのカタログにあるのです。

私が特に愛用しているのが、ブラウン、ベージュ、白、黄緑、緑のナチュラルカラー。
おなじみの事務用品なのに「色」がついただけで、気持ちがうきうきしてくるから不思議です。

学生だし、アスクルで頼めない、なんて思われる方もいらしゃるかもしれませんが、
アスクルは個人向けもやっているんですよ。
「ぽちっとアスクル」

文具事務用品→クリップで辿ってみてください。
名称は「アスクル キャンディパック ダブルクリップ」。
ブルーシリーズ、レッドシリーズ、グリーンシリーズ、ブラウンシリーズを全部そろえると、
紺、水色、オレンジ、赤、黄緑、緑、ベージュ、茶色、白のクリップが並ぶんです。うつくしー。
(ゼムクリップもカラフルシリーズあり)。

ささやかなことだけど自分をうきうきさせるアイテムを身の回りにおけるのって幸せですよね。

(2011.11.10追記)
現在、ぽちっとアスクルは「あすまる」になってWクリップはみあたらないようです。

(2013.4.4追記)
ライオンのトロピカルなブルー系のクリップを「ココデカウ」ココデカウで買いました!
美しいです。詳しくはこちらに。

2008年8月 3日 (日)

雷にちなんだ音楽

雷の季節。そこで雷にちなんだ音楽を3つご紹介します。

1)ベートーヴェンの「田園(交響曲六番へ長調)」。

雷の良さ(危険なものに良さというのもなんですが)は、
短時間で気分も空気も変えてくれるところ。
むわんとした、肌にはりつく蒸し暑さが、
雷雨の後は一転。温度は下がり、
マイナスイオンに満ち溢れたようにすがすがしい空気になることがなによりの魅力。

そして、プロローグ(空が曇ったり、遠くからゴロゴロが聞こえてきたり)、
本編(雷爆撃、どしゃぶりの雨)、エピローグ(遠ざかる雷の音、雨やむ、虹も出て再び青空)。
というように、起承転結を持ったドラマを一本味わったような「成し遂げ感」があるのが魅力。

ベートーヴェンの「田園」は、
日常の中に非日常「雷」が起きて、
また日常に戻るという流れを以下の5つの章で構成しています。
第一楽章「いなかに着いた時の愉快な感情のめざめ」
第二楽章 「小川のほとりの光景」
第三楽章「いなかの人々の楽しい集い」
第四楽章「雷雨、あらし」
第五楽章「牧人の歌-あらしの後の喜びと感謝の感情」
(全音楽譜出版社のスコアより)

田園ののどかな風景。
人々の活気。軽やかな音が奏でるそんな日常の風景。
ところがしだいに、音に暗い影が加わってきて、空が曇って雷が来ることを予感させ、
いよいよ雷キター、状態。
その後、雷雨も過ぎ、ふたたびいつもののどかな日常の風景に戻る。

そんな一連のドラマがおよそ45分で展開されます。
冒険映画で非日常にワープして、気持ちをリフレッシュってこと、ありますよね。
同じように家で、短時間で気分をリフレッシュしたいなっていう時に「田園」を聴くのもいいです。
雷雨疑似体験できて、まるで一雨を浴びた後のように気分がリフレッシュできるのです。

2)ザ・フーのアルバム『四重人格』。

あまりロックとかガッツガッツした音楽は聴かないのですが、
私の生涯の名アルバムベスト10にランキングしているのが、
イギリスのザ・フーのアルバム『四重人格(Quadrophenia)』。
同名の映画(邦題は「さらば青春の光」というヤワな題がつけられています)のモチーフとなったアルバムです。

このアルバムにも少しではありますが、雷の音がでてきて印象的。
たとえば、「Doctor Jimmy」という曲(8:39)。
イントロに荒れくるう波、風の音、そして雷。

「愛の支配(Love, Reign o'er Me)」は何度聴いても鳥肌が立つ名曲ですが、
この曲が始まる前、正確には一つ前の曲「Rock」の最後にも雷の音。

『四重人格』は、ジャケットもかっこいいです。
モノクロ。黒いアルバムのジャケット。
デコラティブになったバイク”べスパ”の4つのミラー一つ一つに顔が映っていて、
4つの人格を象徴。そして、どの曲も名曲です。

1曲目の「I Am  The Sea」は、雨の音、荒々しくくだける波の音がメイン。
その波間に見え隠れするかのように、
アルバムの中のいろんな楽曲の一部が現れては消えていきます。
それが、混沌とした中にいろんな人格が現れては消えることの象徴のような感じで秀逸です。

(映画「ターミネーター2」で触れた人間に変身できるターミネーターが最後、液体の中に落ちて、
溶けて終わる場面がありますよね。
彼は液体の中でもがきながら、変身した人物の姿に次々となっていきますよね。
あの場面をみると、液体の中に次々現れる人格として、この『四重人格』のアルバムの出だしを思い出す私です)

3)ブルグミュラーの「大雷雨」

ピアノを習っていた方は小学生の頃に弾いていたかもしれません。
『ブルグミュラー 十八練習曲』(全音楽譜出版社)の13曲目に「大雷雨」があります。
見開き2ページの小曲ですが、ピアノで雷がとどろく様子がうまく表現されています。

出だしでの雷の表現はこんな感じ。
低音のレ・ド#・レ・ファ・ミ・ファ・レ・ド#・レ・ファ・ミ・ファを繰り返し、
その後、レ・一オクターブ高いレ・レ・一オクターブ高いレの繰り返し。
つまり右手の親指と小指で交互に音を何度も叩きつけるところが、
遠くで低くなるゴロゴロと、激しく鋭い雷の音、に感じられます。
(※解説によるとここはまだ遠い雷鳴の設定)

『ブルグミュラー 十八練習曲』の中の解説をご紹介しましょう。
第一部:遠くから雷鳴が聞こえてきて、黒雲のたちこめた空からは今にも大粒の雨が降り出しそうです。
やがて、激しい夕立の前ぶれの風が吹き、雨が降りだしました。
第二部:雨はますます激しさを増し、稲妻、雷鳴も加わってしばらく雨が続きます。
第三部:夕立もしだいにおさまり、雷鳴もはるか遠くに去ってコーダでは、
今までの雷雲も去って後には明るい青空がのぞかれ、あたりは静かな風景にもどっていきます

音楽家にとって、雷をSEで加えるのではなく、自分の音で表現するのって創作意欲が湧くものかもしれません。

雷にちなんだ曲はまだまだあります。いつかあらためて。

2008年8月 2日 (土)

桑田と清原--バッピをつとめる

野球の桑田真澄が、清原の復帰のためのバッティングピッチャーを務めたいと思っている、
そのためには、ちゃんとした球を投げないと「清原くん」に失礼だから、
プロとしてのレベルを引退後もキープするためにトレーニングをおこなっている、
というようなことを語ったのを知って、
感動したことを6月12日に書きました。

桑田さんのその思いが7月29日に実現したようですね。
テレビや新聞でご存知の方がほとんどだと思うのですが、
ニュースで私も知って、うるうるした一人です。

清原の打球が桑田さんの足を直撃したけれど、
それでも打撃投手を続けたようですね。

録画していたわけではないので、あくまでもテレビで視聴した記憶を書き起こしてみました。
不正確であることをご了承くださいませ。
見逃してしまった方にちょっとでも伝えられたら。

バッピを務めたあと、二人並んでインタビュー受けた時の桑田さんの言葉。
「高1で出会っていなかったら、野球を早く辞めていた。その感謝の気持ちもこめた」
「最後にプロとして、最高のボールを清原くんに投げられたという思いは死ぬまで思い出に残ると思う」
「清原くんと一緒に青春時代をすごせて幸せだったと思う。あらためて、彼の偉大さを身にしみて感じる」

そして清原もこんな言葉を。
(清原はくんもさんも似合わない気がして呼び捨てにします。
でも、桑田は清原を「清原くん」と語り、清原は「桑田」と言っているのですよね。このインタビューでも)

「桑田がマウンドに立っている姿をみたら、真剣に僕も今持っている自分の力を全部出し切りました」
「桑田がいつも言っているように、身体はぼろぼろでも心の部分で、相手ピッチャーと対決していけたらいいと思う」

桑田さんがバッティングピッチャーを務めたことに対して
「生涯最高の練習だと思います。僕自身、プロ人生でこんなすごいピッチャーと対決することができて本当に感謝しています」
「(今日、桑田がバッピを務めてくれたことに関して)魂をもらったんで、桑田の魂を胸にこれからがんばっていきたいと思います」

互いをリスペクトしあっている様子が伝わってきました。

学生時代の出会いって大切ですね。
最近の犯罪で、学生時代に傷つく思いをしたことがきっかけと報道されるものも少なくありません。
多感な世代ですし、みんな、まだ言葉をむきだしで相手にぶつけたり、感情を隠す能力他が大人ほど身についていない時期。
それなのに、何十人も同じクラスに混ぜられて、先生という違う世代の人とも触れる学校生活。

辛いことが起きることもあると思うのですが、一生の出会いも起こりえる場です。
お笑いの人たちもクラスメイトで組んだ、とかよくききますよね。
桑田&清原だけではなくて、いい出会いもたくさん起こり得るのが「学校」。

「学校」でできるかぎり、いい出会いを手にして、育んでいけますように。

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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