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2008年10月26日 (日)

「星のいのち 星のゆりかご」にご来場ありがとうございました

昨日は雨の中、「星のいのち 星のゆりかご」に
ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。

081024hoshinoinochi
星たちのハンモックのようなこの愛らしいロゴは、
グラフィックデザイナーの森川尚美さんによるもの。
POPでかわいいけれどかわいすぎなくて、気に入ってます↑


村松純子さんがはじめられたBABY in MEの活動。
おなかの中に赤ちゃんがいるおかあさんとその命をおもいやる
素敵な活動に賛同したアーティストたちによって行われている
アートイベントの第三弾としてのプラネタリウム企画。

そこに携わらせていただけてとてもうれしかったです。
昨夜のアフタートークでも少しお話させていただきましたが、
プラネタリウムのドームって、無限に拡がる宇宙を感じさせる<開放感>と、
その真逆のドームという形状にすっぽり包まれる<こんもり感>の2つを味わえる魅力がありますよね。
このこんもり感=胎内感覚に近いのかしら。
いつか、このドームを胎内にみたてた番組をできたらと思っていました。

そんな中で、出会ったササマユウコさん、村松純子さんからお声をかけていただいたのでした。
ササマさんとアルバム『月の栞』で演奏されている笙奏者の石川高さんも、
プラネタリウムで演奏したいとずっと思っていらしゃったとか。
みんなの想いが一つに重なって生まれた「星のいのち 星のゆりかご」。

ササマさんのピアノ、大好きです。
今回のプログラムのために作曲された蓮の花が開くイメージの曲。
リハの時からずっと頭にフレーズがリフレイン。
心と身体の中のいろんなものがほどけてゆっくりゆっくりひらいていく心地いい感覚に包まれました。

今回のタイトルにも含まれている「星のゆりかご」という言葉。
これはオリオン大星雲など宇宙空間の星が次々生まれているところをゆりかごにたとえている天文用語ですが、
プラネタリウムの星々に見守られながら幼子のようにまどろみのひとときを過ごしていただきたいという想いもかけていました。

この「ゆりかご」にちなみ、ササマさんがシベリアのトゥバの民謡「ゆりかご」をピアノソロで演奏されたんです。
とても素敵な曲でした。

笙や竿(う)は本当にスペイシーな音色ですね。
雅楽では、天から差す光の音、と呼ばれてる楽器ですが、
竹がすくっと天にそびえる楽器の形状そのままに、
宇宙に届けるための祈りの音を感じます。

シナリオには秋の星座解説も織り交ぜましたが、
秋の星座というと古代エチオピア王家が繰り広げる神話が中心となります。
そのシーンで、石川さんが笙の音をくわえてくださったのですが、
雅楽の楽器なのに古代の神話の雰囲気になるのが不思議でした。
ササマさんと一緒に演奏される楽曲『プロローグ』では、今度は教会音楽のパイプオルガンのよう。

そして雅楽の古典曲や『聖なる月』での重厚な和音は光だけではなく、
物が形になる前の混沌や宇宙に充満しているエネルギーを感じさせました。

最初と最後にお送りした不思議な響きは水琴窟の音。
地中に埋めた瓶の中にしたたる水滴が奏でる音です。
今回のシナリオやテーマで、
この音がぴったりなのではとササマさんから音源を聴かせていただいた時、鳥肌が立ちました。
星の雫の音のようであり、胎内で聴く音のようでもあり、
こんもりした空間にぽつーん、こつーん、と響くゆったりとして神秘的な音。
水琴窟の音ですと明かしたのは公演が終わったあとのアフタートークでしたが、
ご来場いただいた皆様はどんな風にお感じくださったでしょうか。

星の演出の機械操作をしてくださるプラネタリウム側のオペレーター、
運営の皆様にも大変お世話になりました。
リハの時間をたっぷりと取ってくださり、
こまかな演出をプログラミングで手動で行うのは大変なのにこまやかなに対応してくださったことがうれしかったです。

できる限り、場内の暗さを保ち、満天の星を消さない、
そのために、演奏者が手元の明かりを極力落としてほとんどブラインドタッチで演奏してくださいました。
コンソールでのオペレーターのみなさんも、
進行表を見る灯りなどを極力落とし、操作パネルの灯りも漏れないように
できるかぎりパネルをカバーしてくださるなどのはからいをしてくださったこともとてもありがたいことです。

今回、いろんな「初」を体験しました。

1.私自身がコンソールで生で語る。
今までは私が作ったシナリオを担当してくださるナビゲーターさんに語っていただいていました。

2.テーマやシナリオに基づいて書き下ろしのオリジナル曲

今までは私が全体の構成にあわせて、
いろんなアーティストのCDから選曲して組み立て、がほとんどでした。
今回はテーマやシナリオの世界に基づき、ササマユウコさんが書き下ろしてくださった楽曲もあります。
それぞれのシーンの言葉の世界にぴったりな音楽に合わせて、生で語らせていただくのは冥利に尽きます。
ササマさんがテレビのドキュメンタリーやドラマの劇伴を手がけられたら面白いだろうなって思いました。
・・・・・・・・・
プラネタリウムのドームって素の状態(場内の普通の照明だけの時)って天頂から放射状にひろがる継ぎ目みたいなものが紙風船のようだとも思っていたのですが、ササマさんの言葉をうかがって、花開く前の蓮の花のつぼみの内側にも見えてきました。
プラネタリウムのドーム、いろいろなものに見立てて、これからもいろんなプログラムを展開できたらって思います。
・・・・・・・・・
アンケートや会場でお聞かせくださった皆様の感想ご意見をもとに、ブラッシュアップしてまた再演できる機会があったらうれしいです。

2008年10月22日 (水)

プラネタリウムには副都心線の西早稲田駅から

あさって10月24日(金)に新宿コズミックセンター8階のプラネタリウムで
「星のいのち 星のゆりかご」を開催します。

最寄り駅は副都心線の西早稲田駅。
はじめて副都心線に乗る、はじめて西早稲田駅で降りるという方も多いことでしょう。
アクセスのご案内を少しさせていただきます。

渋谷方面からの例でいきますと、
渋谷→明治神宮前→北参道→新宿三丁目→東新宿→西早稲田となります。
急行はご注意ください。渋谷の次に停車する駅が新宿三丁目、
その次の停車駅は西早稲田を通過してしまって池袋駅となるようです。

渋谷から副都心線に乗るのなら
進行方向の後方(渋谷寄り)が便利です。
池袋方面からですと、進行方向一番前が便利です。
西早稲田駅で
ホームの渋谷寄りの一番端に3番出口へのエスカレーターと階段がありますので。

西早稲田駅。渋谷方面からも池袋方面からでも、
ホームは地下3階ですが改札階へのエレベーターもすぐ近くにあるようです。
3番出口の地上に出てからはプラネタリウムのあるコズミックセンターまでは徒歩2分弱。
地上に出たら大通りを右に沿って歩いていただきます(向かい側には渡りません)。
向かい側にはビッグボーイ、ユニクロ、マクドナルドがみえると思うのですが、ちょうどマクドナルドの対面がコズミックセンター。
プラネタリウムはその8階にあります。

詳細は、東京メトロのサイトの西早稲田駅
の駅構内案内図、駅周辺地図などでお確かめくださいませ。

金曜日はあいにくの雨になってしまうようです。
どうぞ足元にお気をつけていらしてくださいませ。
皆様のご来場心よりお待ちしております。

(2008.10.23補足/
今日、プラネタリウムでのリハのため、
池袋から副都心線にのって西早稲田にいきました。
池袋からだと先頭車両に乗って、西早稲楕駅で下車。
3番出口へのエスカレーターを目指して昇ったわけですが、
ホームで降りて、改札口までエスカレーターで2分かかりました。
改札口から地上出口までエスカレーターでさらに2分。
地上出口からコズミックセンターまでは2分弱。
エレベーターで8階まで行くことを考えると、
西早稲田駅到着~プラネタリウムのロビー到着までは8分以上はお見積もりくださいませ)

2008年10月19日 (日)

今週の金曜日。星のいのち 星のゆりかご

プラネタリウムでの「星+音楽+言葉」のコラボが、いよいよ今週の金曜日24日となりました。

今回、とても楽しみなのがササマユウコさんと石川高さんの生演奏です。

24日のプラネタリウムイベント「星のいのち 星のゆりかご」で
ササマユウコさんのアルバム『月の栞』の中から
「プロローグ」「遠い光」を星の光とともにお送りします。

さて、笙。私も以前から好きでした。
和風パイプオルガンのような音色。
雅楽では「天から差す光の音」とされている笙の音を、
プラネタリウムの星空の中で味わえるのが私自身とても楽しみです。
ササマさんがピアノで演奏される、
蓮の花がゆっくりとひらくのをイメージした曲もとても素敵ですよ。

どうぞ、24日「星のひかり 星のゆりかご」のご来場お待ちしております。

2008年10月 5日 (日)

金木犀の香る星

こっちにパタパタパタ。あっちにパタパタパタと飛び回っていたら
あっという間に10日間以上ブログを更新できずにいました。

たくさん書きたいことはあるのに。

私のエリアでは毎年9月27日頃が金木犀の開花日です。
今年は遅いなあと思っていたら、今日10月5日香りを味わいました。
街のここをあるいてもあっちを歩いても、酔ってしまいそうに甘いいい香りが。

そして近くの公園ではまだ蝉も生息。
鳴いていました。

外国人のための日本の観光ガイドブックを作るみたいに、
地球外の生命体のために地球のガイドブックをあなたが作るとしたら、
どんなツアーを組みますか。

私は、【秋の日本を訪ねて金木犀の香りに酔いしれる】をオプショナルツアーに絶対加えたいです。
この甘く優雅な香りを嗅ぎながら星を眺める、
そんな夜の情緒を楽しめるのは宇宙の隅から隅まで探してもこの地球だけでしょう。

地球に生まれてよかった(^o^)

金木犀の香りのお茶や桂花陳酒で秋の夜長を楽しみたいですね。

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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