浅田真央の魅力---癖のない伸びやかさ
浅田真央の今期。ショート、フリー、EX。
それぞれ違う曲調でいろんな魅力をアピールできるプログラム構成がいいですよね。
ショート。月の光は正統派なプログラム。
端正な音楽でリリカルに滑り、ジュニアの頃のふわっと感もほうふつとさせるプログラムですね。
凝った振り付けは見られず、インパクトにかけるけど、無地の上質の絹の布のよう。
地味にみえて、何度みても見飽きないです。
ロシアのペア、べレズナヤ&シハルリトゼのソルトレーク五輪のフリー『タイスの瞑想曲』も思い出します。
派手な面白みはないけれど、上質なスケーティングで魅了するところが。
フリーの「仮面舞踏会」は最早伝説といえるプログラム。
五輪のプレシーズンで、タラソワが危険や自爆覚悟で無理させているのでしょうね。
男子でもこなせるのかという狂気すら感じさせるハードな振り付け。
身体能力だけではなく、休み無しに最後の驚異的ステップまでこなせる浅田真央の心肺能力をアピールするプログラムですね。
EX。艶やかでちょっと背伸びをしたプログラム。
タンゴだから、バレエ的な振り付けとは一味違った動き。
ほおと目を引いて、何度もリピートしてみたくなるような小粋な振り付けがいっぱいなのはこのEXかも。
コケティッシュに表情をつくるところも、ちょっと背伸びがほほえましいです。
浅田真央は土台のよさを感じます。
すべてのジャンプ、スパイラル、スピン、エレメントが癖がなく、いいポジションでこなせる。
顔立ちもそうですよね。
けっして素顔は<ツンとして彫りの深い西洋的な美人顔>ではない。
むしろ日本的、古典的な菩薩顔。
でも目鼻立ちのバランスがいいのでしょう。お化粧が映えます。
顔立ち、スタイル、スケーティング。
すべてに癖がなくて端正。
柔軟性も身体能力も、アスリートとしてのタフさ、失敗しても次は前向きに考えられる思考も人一倍。
振り付けする人やコーチは、きっと、無限の可能性を感じて、
これもやらせたいこれもやらせたいって思うのでしょうね。
演劇やバレエは同じ演目をいろんなダンサーが舞台で興行するのに、
フィギュアスケートは誰かの傑作プログラムを他の選手が滑ることはないですよね。
個人的にはミッシェル・クワンの「ハンズ」、
カナダのジェニファー・ロビンソンの「愛の夢」を、
浅田真央の滑りでみてみたいです。EXのような形で。
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こんなに偏った採点方法に、日本のFスケート連盟の方はどうして抗議をしないのでしょうか?
交渉力がないからと言われてますが不甲斐無いですね、
審査員の任期はあるのでしょうか
昔のようにジャッジした点数が国別び分る方がいいですね。
最近の(昨年から)ジャッジに違和感を感じてる一人です。
投稿: セナ | 2008年12月 8日 (月) 14:51
セナさん。
はじめまして。コメントありがとうございます。
実は私はいまだに新採点についていけていません(^_^.)
昔は確かに、テレビで採点をみていてもどこの国の人が何点と、明瞭でしたよね。
グランプリシリーズも試合ごとのジャッジ基準の足並みを揃えるのが難しいのを感じさせられました。
投稿: emi | 2008年12月 8日 (月) 23:06