輝いていた球児。そして心から心へ架かる虹。
縁あって応援しているチームがあります。
2007年9月16日のブログ「グラウンドに浮かぶ虹」で取り上げたチームです。
2年弱の月日、彼らをできるかぎり追ってきました。
さまざまな激動の中、自らを改革し新しいチームカラーを打ち出そうと、
一人一人がたゆまず努力を続ける様子をみてきました。
その後、「強い」と前評判も得ながらもトーナメントの早い段階で強豪と当たり、惜しくも負けてしまったことも。
「復活」「今までにない泥臭さのあるチーム」を印象づけた試合もありましたが、
「全国大会出場!」と誰もが注目するような戦歴はなく、
新生チームの試合映像はまったくないというチームでした。
2007年に1年生だった選手たちは今年、もう3年生。
この夏の大会が最後です。
またもや、トーナメントの早い段階で優勝最有力候補との対戦が決まりました。
そこで負けたらすべてが終わり。
19日の虹に私が勝利の願掛けしたのはこの大一番の試合です。
(20日の朝、鈴子さんからいただいた虹にさらに願掛け)
試合は見事勝ちました。
私の虹の願掛けも1000分の一ぐらいの効果があったかもしれないけれど、もちろん、勝利は彼らの力。
一人一人が結果がでない苦しい時でも自分やチームメイト、首脳陣を信じ、自信を失わず、たゆまず精進を続けてからこそ。
そしてまわりで応援する方々みんなの熱意のたまもの。
最有力候補を破って、「やはりこのチームは強かった」と一気に注目されました。
幸い中継試合だったので、一人一人のプレーを多くの人の目に留まり、
評価をいただけたようで、それが一応援者として嬉しかったです。
その後、トーナメントはいくつも山場の対戦がありました。
公式戦の場数に恵まれなかったこのチームがたくさんの公式戦を経験できたこと、本当によかったです。
そして、夏の大会の一戦一戦ごとに、技の精度が増していくつものファインプレーをみせてくれたこと。
一人一人が生き生きと、プレッシャーのかかる大舞台で、
いつも通りのことができている。練習試合でもできなかったことができている。
凄い!と感動しました。誰もが輝いていました。
練習に練習を重ね、もうこれ以上うまくはならないというくらいのレベルになって、
この夏の大会に臨んでいるはずなのに、
公式戦の大舞台の経験がこんなにも選手を成長させるものだとは!
他のチームを応援されている方々も、きっと同じように毎年感じていらっしゃることと思いますが、
若い10代の可能性に驚かされました。
そして、ベンチ入りできなかった選手たちがスタンドで熱く応援する様子も素晴らしかった。
勝った選手達が真っ先にスタンドの仲間に挨拶にきて、
一緒に勝利を分かち合う様子、いいものです。
そして、うれしかったのは、私がこのチームを応援しているのを知っている友人知人が、
私からの日ごろの話で、会ったこともプレーを見たこともないこのチームのファンとなって応援してくれたこと。
◎趣味人さん(たびたびこのブログに登場)は28日の試合前日にサプライズをくれました。
それは虹の写真。27日(私は見逃してしまったのですが)、
虹が現れたのです。
私が19日に虹に願掛けをして勝利したのをご存知だったので、
「明日の試合の願掛け用に」ってその虹の写真を送ってくださったのでした。
見事なダブルレインボウ。
無事、28日の試合に勝利して、次は決勝。私が「今日も虹が空にでないかな。
明日いよいよ決勝戦だし」と思っていると、趣味人さんは、
「27日はあえて、この虹は送りませんでした。
決勝の試合の願掛け用に残しておきました」と、別のアングルの写真を送ってくれたのです。
その粋なはからいが本当にうれしかったです。
左は趣味人さんが27日送ってくださった虹。
中と右は決勝用の願掛けにと送ってくださった2枚。
携帯でも二重の虹がはっきり!
3枚あわせると。非常に大きな虹のアーチが。
こんなに大きな、くっきりした虹が端から端まで見られることってなかなかないですよね。
この3枚は画像をクリックすると大きくなります。
◎私がこんな風な50代の女性になりたいと慕わせていただいている女性からも虹の画像とエールをいただきました。
それがこちら。
試合ではこんな→虹のようなアーチでスタンドに飛び込んだホームランが勝利に決定づけたことも。
◎はるばる球場に駆けつけて一緒に応援してくれた友達は、
<勝利の1秒前>と題した写真を撮ってくれました。↓
打球が外野を越え、2塁ランナーが本塁へ回り、10点目、コールド、試合終了という場面です。
こんな風にみんなで応援していたチーム。
決勝では惜しくも延長でサヨナラ負け・・・・。
悔しい。ほんのわずかな差で勝利の女神は微笑まず。
甲子園という舞台への切符はかないませんでした。
でも、決勝も素晴らしい試合内容でした。
勝利の女神は微笑まなかったけど、
「こんなプレーを高校生ができるのか。このチームはこんなプレーができるほど、練習を極めて甲子園を目指していたんだ」
と選手達の気迫や熱意、高校球児としての練習の日々がその一投に、一打に、一走に凝縮したような見せ場がありました。
スタンド中が湧くような。
そんな見せ場を作ってくれた野球の神様に感謝。
「甲子園の夢の舞台で全国の人にこのチームを観てほしかった。
選手達が大舞台でさらに成長するのを観たかった」
夢の切符を逃したチームの応援者は誰もが思うことでしょう。
でも、地方大会であっても、多くの人がその試合を目にして、中継映像も残っています。
ネットもますます盛んになる時代。
彼らの映像は地方大会であっても、半永久的に残ります。
色あせることなく、ひたむきに一球を追った彼らの勇姿は、視聴され続け、広がり続けるという「希望」を持っていたいですね。
そして、映像にたとえ残っていなくても、練習試合を含め、たくさんの名場面、名勝負は忘れません。
現3年生の一つ上の世代は、ほとんどの選手が高校球児としての試合映像はなし。
でも、数々のプレーずっとずっと覚えています。
忘れずにいたいです。
グラウンドはすでに「代替わり」。
2007年のあの秋を知らない世代がチーム作りを始めています。
先ほどご紹介した50代の女性が語ってくれました。
「感動を与えてくれる人が近くにいるという事も幸せな事ですね」
本当にそうだと思います。
「一生懸命ひたむきに」頑張っている姿、成長する姿を間近で観られるという幸せ。
これからも追っていけたらいいなと思います。
そして私自身も他の誰かにとっての「一生懸命ひたむきに」な姿になっていられたら。
虹が出るとうれしいのは、
美しい虹をみられること&この虹を誰かに送ってよろこばせたいっ
てたくさんの「思いが」ヒトからヒトへと架かることですね。
※19日、虹に勝利の願掛けをしたのは、たまたま美しい虹が出たからだったのですが、
このチームが新生としてスタートした2007年9月16日のブログを読み返して、
「そうだ。あの日、グラウンドで虹をみたんだ」と、
私事ながらこのチームの応援と虹の縁を感じました。
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コメント
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お久しぶり!
甲子園の季節ですね。私も去年からはまって、今年は地方大会から注目してました。地元の日大鶴ヶ丘は残念ながら敗退してしまいましたが、出身地横浜の横浜隼人が甲子園で勝ち残っていめので嬉しいです。
高校野球は、プロ野球とはまったく違う良さがありますよね。
昨日の南砺福野、強豪天理を相手に15対1で負けてしまったけれど、最後、泣きながら頑張ってる姿にこっちも泣けてきました。
投稿: ポポ手 | 2009年8月12日 (水) 15:49
ポポ手さん。久しぶりです。
去年からはまり、地方大会もご覧になっているのですね。私も地方大会って甲子園以上に面白いなって思っています。選手同士が去年の春に対決して再勝負とか、学校同士、ライバル同士の何季にもわたってのドラマがあるところも地方大会の醍醐味ですよね。
甲子園ではまったく縁のない学校、はじめてみる選手たちの試合でもどこかひきこまれてしまうところがありますよね。
私も近い将来、必ず甲子園のスタンドに行きたいです。
投稿: emi | 2009年8月14日 (金) 09:25