「シベリア遊牧民の唄、人と人をつなぐ音」にご来場いただきありがとうございました
11月29日(日)西早稲田にあるプラネタリウム、
レガス新宿で開催の星空コンサート「シベリア遊牧民の唄、人と人をつなぐ音」に
ご来場いただいた皆様ありがとうございました。
いらっしゃれなかった方にもどんな内容だったかをお伝えしたく、私なりに当日のレポを。
星空解説からはじまりすべての声の担当はレガスのボランティアスタッフの女性、堤さん。
一人一人に語りかけるようなあたたかな語り口でおこなってくださいました。
【星空解説】
レガスさんのスタッフの方たちが解説内容も担当。
秋から冬の夜空に輝く星座たち。
立冬を過ぎてすでに暦では冬であることなど、
次に続くシベリアの世界へリンクするような星空解説が満天の星の中で行われました。
【星空コンサート】
等々力政彦さんが撮影されたトゥバの写真をプラネタリウムに投影しながら、
新宿から11月29日のトゥバ共和国へと空を旅します。
トゥバへいざなうナレーションの原稿は私が担当させていただきました。
やがて、氷点下マイナス20度の夕景に移り、等々力政彦さんとササマユウコさんによる星空コンサートがはじまりました。
レガスさんにある夕景のパノラマはとてもいいです。
夕焼けに染まる雲が西の空に映し出され、とても雰囲気があるアイテムです。
しだいに満天の星となるのですが、等々力さんがこんなに暗い中での演奏ははじめてとおっしゃるように、
満天の星空を楽しんでいただくためにササマさん、等々力さんともわずかな手元灯りだけで演奏。
イギルは弓で弾く擦弦楽器。
歌うような鳴くような情緒を感じさせます。
弦を指でつまびくドシュプルールは馬のギャロップのように軽快な弾き方をされた時は
少しバンジョーにも似ているような印象を持ちました。
そして喉歌「フーメイ」。
「ホーミー」というモンゴル名でご存知の方も多いと思いますが、
トゥバでは喉歌はフーメイと呼ばれています。
地声といいますか、等々力さんが浪々と(浪曲やお経に似ていると感じました)
唄っていくうちに歌声が途切れなくなめらかにフーメイに移行していきます
。地声→フーメイ、地声→フーメイの繰り返し。それがとても心地よかったのです。
私の感覚だと、ゆっくり回っている独楽の回転がどんどん速くなって模様が見えなくなってふわっと浮いて
すーと螺旋を描いて空の彼方に昇ってゆく。そんな感じ。
声がフーメイにかわった瞬間にふわっと私自身も意識も星空の彼方に飛んでいきました(*^_^*)
「眠いというのではないけれどふわーと意識がとんだ気がした」
「公演が終わったあと、疲れたとれてすっきりした」
「実はぐっすり眠ってしまったようだ」
という声を来場者のお客様からいただきましたが、
フーメイは、人の意識をす~~~とさせる何かがある気がします。
そしてフーメイ含め、トゥバの音楽には日本人の郷愁に近いものが。
その魅力を引き出してくださったのがピアニストのササマユウコさん。
ディープになりそうな民族音楽の楽器とのコラボの経験豊富なササマさん。
等々力さんとはネイティブアメリカンフルートの真砂秀朗さんを交えたユニットで「生きものの音」というアルバムを発表され、
公演プロジェクトを展開していらっしゃいます。
ササマさんのピアノの
♪かごめかごめ、
♪竹田の子守唄etc,と
トゥバの音楽やフーメイのコラボ。
心の原風景に連れていかれたような懐かしさにぐっときました。
ササマさんアレンジの♪かごめかごめはその和音が、
少しグレゴリア聖歌にも似た神秘的な荘厳さがあり、
あらためてこの唱歌の魅力を感じました。
演奏の合間にはササマさんの進行で等々力さんによるトゥバのお話などが語られました。
意外なのはトゥバでは星の名前はあまりないというお話。
流れ星を含め、星はロマンティックというよりも畏怖、不吉なイメージもあって、
人間が「語る」対象ではなかったと。
同じような話を以前、日本の古典研究家の大塚ひかりさんからもうかがったことがあります。
平安時代、月は歌にもよく詠われているけれど、
星、彗星は不吉なイメージがまず浮かぶ存在だったと。興味深いつながりです。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
以前、町田のスターホールさんと五藤光学さんが
移動式プラネタリウムを使っておこなったイベントを見に行ったことがあります。
博物館の中だったり、横浜の港のみえるアートスペースの広場だったり。
30人ぐらいが丸く車座になれる大きさのドームもあれば、
8人が手をのばして輪になるくらいの大きさのものも。
いずれもそれを体験させていただいた時、
遊牧民のテントみたいだなって感じました。アットホーム。こんもり。落ち着く。
いつかプラネタリウムを遊牧民のテントに見立てたプログラムができたらいいなと思っていました。
そんな中で、ササマユウコさんから、
シベリアのトゥバの音楽を演奏されている等々力さんとプラネタリウムで星空コンサートをというご提案をいただいたのでした!
こちらがトゥバのウグと呼ばれる遊牧民のテント。
まさに移動式プラネタリウムみたい
写真 (C)等々力政彦 
プラネタリウムのドームに
満天の星々を映して
私たちが暗闇の中の光を楽しむように
トゥバの人たちも、
いろりの炎がテントの幕に落とす
影や灯りを楽しむのでしょう。
と当日のナレーションでもお送りしましたが、来場者のみなさまがシベリアの星空の下
、遊牧民のテントの中で一晩夜明かししたみたいなひとときを楽しんでくださっていたら幸いです。
そして、また、草原に建てた遊牧民のテントみたいなプラネタリウムでシベリアの音楽&星空コンサートができたらいいなと思います。
※このプログラムはプラネタリウムに限らず再演可能です。
出演/等々力政彦(唄、喉歌フーメイ、口琴、イギル、ドシュプルール)
ササマユウコ(ピアノ・進行)
監修/秋田恵美
コーディネイト/ササマユウコ
協力/生きものの音プロジェクト/ BABY in ME +サポーターズ
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乾いた空気の広大な土地で、フーメイはどのように響くのでしょう。湿潤な日本とは、きっとのびやかさが違うでしょうね。お話を読んで、現地で聴いてみたくなりました。
それにしても、シベリアへはなかなか行けません^^。中国の内蒙古にも似た音楽があるかしら。
遊牧民のテント、たしかにプラネタリウムみたいです!
投稿: シーカン | 2009年12月 9日 (水) 16:36
シーカンさん。こんにちは。
音楽ってその土地の空気とか湿度とかと絶対関係ありますよね。どんな風に音が響くのか。。。
私も乾いた、何もない草原に響く音を現地で聴いてみたくなりました。
投稿: emi | 2009年12月14日 (月) 12:49