宇宙へ行った人気キャラクター(その9)---テディベアpart1
宇宙へ行った人気キャラクターシリーズ。第9弾はテディベアです。
1年以上前のニュースですが、宇宙服を着たテディベアの記事を発見しました。
AFPBB Newsが2008年12月6日配信した
<テディベア4体が「宇宙飛行」、宇宙服のデザインは小学生が担当>。
(ttp://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2546350/3588735)
AFPはブログに記事と写真を使用できるサービスをしているのですが、
ココログはそのサービス提携に入っていないので、
このブログでAFPに載っている宇宙服テディベアの写真を掲載することはできません。
とはいえ、全世界で愛されているテディベアの宇宙服姿と宇宙飛行だもの。
「宇宙へ行った人気キャラクターシリーズ」に欠かせない!
そこで、このテディベアの宇宙飛行実験をおこなったケンブリッジ大学の宇宙飛行クラブに
コンタクトを取ってみました。
このニュースを私のブログで紹介させていただくこと、
画像を使うことを、こころよく承諾くださったのでご紹介します。
宇宙飛行士テディベアは、宇宙服をデザインした小学生の名前の頭文字を寄せて
「MAT」「KMS」というように名がつけられたそうです。
↑胸にMATの文字。 (C)UC Spaceflight
発射前の様子。
わかりづらいかもしれませんが、シーソーみたいに向かい合う形で左右に2対ずつ、テディがいます。
右側にMATくんたち。左側はプラスチックのボトル入り。
(C)UC Spaceflight
手を伸ばして空へ向かう
テディたちがりりしいです。
(C)UC Spaceflight
こちらの写真では下界が写ってますね。
川が日に照らされています。
(C)UC Spaceflight
こちらはスズのホイルにくるまってプラスチックのボトルに入った宇宙飛行士テディたち。
背景の地球の美しいこと!!
(C)UC Spaceflight
ケンブリッジ大学のSpaceflightクラブのHP、
ケンブリッジ大学のHP、
下記にご紹介したニュースサイトの記事などの英文を私が解釈したところによりますと・・・
ケンブリッジ大学の宇宙飛行クラブは2008年12月1日に宇宙服を着た4対のテディベアを空へ飛ばす実験をおこなったようです。 宇宙服のデザインをしたのは地元の11~12歳の小学生たち。この実験は成層圏でどのテディベアの宇宙服が一番寒さを防ぐことができるかを調べるためのもので、スズのホイル(tin foil)をまとったり、プラスチックのボトルに入れられたテディベア宇宙飛行士も空を飛んだようです。 ヘリウムガスの気球で空に飛んでいったテディベアたち。飛行は成層圏10万フィート(30km)まで達し、 経験した寒さは氷点下40度~53度。その飛行時間は2時間9分。 最後は打上げ地点から50マイル(80km)離れた場所にパラシュートで無事着地したようですね。 着地地点の様子はテディベアたちがGPSも搭載していたため、追跡できたようです。 |
記事の詳細はそれぞれのHPをご覧ください。
まずは
1)ケンブリッジ大学のHPではNEWS and Eventsの2008年12月4日の記事
(ttp://www.admin.cam.ac.uk/news/dp/2008120401)を。
見出しが洒落っ気があるんです。
「Teds in space – One small step for bears, a giant leap for Cambridge outreach」
「熊にとっては小さな一歩だが、ケンブリッジ大学の地域の教育普及活動にとっては大きな飛躍である」
と書かれていますが、この言葉はもちろん、
1969年7月20日に人類としてはじめて月面に降り立ったアームストロング船長の
That’s one small step for a man, one giant leap for mankind.
「それは、一人の人間にとっては小さな一歩であるが、
人類にとっては大きな飛躍である」をもじっているのですね。
宇宙飛行士テディベアのことを
宇宙飛行士という意味のアストロノートastronautをもじってTeddy-nautsって表記してますね。
2)ケンブリッジ大学の宇宙飛行(Cambridge University Spaceflight)クラブのHPはこちら。
テディベア宇宙飛行のプロジェクト名は「NOVA 9」。
NEWSを開くと、2008年12月1日のところに、
「Space teddies return safely」
(宇宙飛行士テディベアたちが無事帰還)という見出しの記事があります。
3)画像が豊富なのはイギリスのMail Online」の2008年12月4日の記事。
(ttp://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-1091896/Out-world-British-teddy-bears-strapped-helium-weather-balloon-reach-edge-space.html)
小学生たちが発射前の4対のテディベアの装置を手にしている写真、パラシュートでの降下、着地写真もあります。
4)イギリスのTelegraphの2008年12月4日の記事はこちら。
さて、無事帰還したテディベアたち、「宇宙遊泳した」と言っていいかと言うと・・・
国際航空連盟(Federation Aeronautique Internationale: FAI)は、
高度100kmから上を宇宙と定義しています。
ですので、高度30kmだと「宇宙」には達してはいないのですね。
ですが、宇宙服を着たテディたちの背景には地球の丸い弧が見えます。
地球のへりが宇宙へ向かって水色、青、濃い藍色となってゆく様子もしっかり写っていますね。
宇宙飛行士が宇宙から地球を眺めるのと同じくらいの眺めを
テディベアたちは凍えそうになりながら目撃していたのです!
宇宙服を着て危険&極寒でのミッションを果たしたテディたちに拍手です。
special thanks to UC Spaceflight
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コメント
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テディベアが宇宙へ行ったお話、
よく見つけられましたね!
それにしても、遊び心がある実験。。。
Emiさんのブログを拝見すると、
今、小学校六年生の親戚の男の子を
想い出します。
最初は、スペースシャトル・
次は、スズキの車。
今は、フィアット。
いつも大好きな物で、頭の中が
いっぱい! 家にパソコンを
借りに来ては、喜々としながら
好きなHPを検索してます。
星空も宇宙も、Emiさんにこれ程
愛されて、きっと嬉しいだろうな。。。
このシリーズ、いつか本になると
いいですね☆
投稿: おんぽたんぽ | 2010年2月14日 (日) 07:19
おんぽたんぽさん。かわいいテディ飛行士たちを見てくださってありがとうございます。
遊び心ある実験で楽しいですよね。日本でいうとドラえもんたちを飛ばすかんじかしら。
甥っ子さんの夢中乗り物遍歴、興味深いですね。今はフィアットですか。
男の子は乗り物から宇宙に興味を持ち、女の子たちはビーズみたいにキラキラ光っているところから星空に夢を描き。
次世代はもっともっと宇宙に近づくのかもしれませんね。
投稿: emi | 2010年2月14日 (日) 11:07