本堂の人天蓋は雪の結晶の形!
週末、雪の結晶の町、茨城県の古河(こが)に父の法事(七回忌)で行ってきました。
なぜ、雪深い北国ではない古河市が雪の結晶かというと。
このブログの「雪の結晶」カテゴリーで古河の話題を取り上げておりますが、
江戸時代、古河藩のお殿様土井利位(どいとしつら)が雪の結晶に魅せられ、
顕微鏡で覗いて結晶のスケッチを書きため、「
雪華図説」という本を発表したことに由来します。
古河歴史博物館では毎年、冬から春にかけて「雪の殿様展」を開催されています。
今年度はちょうど2月28日まででしたので、合わせて行ってきました。
展示品の中に土井利位の書状があるのですが、いつみてもうれしくなります。
和紙に雪の結晶をちりばめるように押印してあるんです。
私達(特に女性)がクリスマスの時期などにカードにメッセージを書いて、
まわりに雪の結晶のスタンプを押したりしますよね。
まさにまったく同じ感覚。
それをお殿様がしている、っていうのが素敵だと思いませんか。
私(姉も)の雪の結晶マニアの血は父譲り。
父が亡くなったのは3月下旬だったのですが、雪が降りました。
一冬に雪が2度降るだろうか、一度積もるだろうか、ぐらいの温暖な気候。
3月下旬に雪が降ることはなかなかありません。サプライズ。
臨終の際、病室の窓の外に降るぼたん雪を見て、
雪の結晶好きの父に、空からお迎えがきている、と感じたものでした。
お寺での法事。
ご住職さんの法要の読経を聞きながら、
上を見上げると、金色の神々しい飾りが天井からぶらさがっています。
「前に法事で来た時も気になっていたけど、あれって絶対六角形だよね~。
下から見上げたら雪の結晶っぽいはず」。
法事の最中にこんなことを考えて、
「いかん」と打ち消し、
「いや、父は結晶好きだし、自分の眠る場所に雪の結晶の形を発見してよろこんでいるだろう」
とも気をとりなおし、
法要が終わったあと、お坊さんに確認して写真を撮らせていただきました。
下から見上げると、
中心に六角形があって、そのまわりにこまかな飾りがあります。
人天蓋(にんてんがい)といって、
本堂の中央、
ご住職さんの座る位置のほぼ真上にあるものだそうです。
著作権フリーとなってるベントレー撮影の雪の結晶写真で似ている形をみつけました。
いかがですか。パターンとして似ていますよね。
法事のあとは、おが和さんで、
雪華図説の中の雪の結晶のスケッチをかたどった
落雁「雪華図説」をお土産に買いました。
中にはあんがはいっています。
外側の白は、きらきらしていてまるでパウダースノーみたい。
先月18日、雪が降った日に携帯で撮った雪の結晶写真を
もう1枚アップします。
2月18日にご紹介した赤い手袋の上の雪の結晶とはまた別の形。
鮮明ではないけれど、シダのように針が伸びている様子がおわかりいただけますか。
同じ雪の日でもいろんな形が空から舞ってくる。
決して雪国ではなくても、寒い日ではなくても
雪の結晶が肉眼で綺麗に見える場合もあるのですね。
(docomo SH-02A カメラルーペ機能使用)
【雪の結晶撮影シリーズ】INDEXはこちら
【雪の結晶と土井利位】INDEXはこちら
雪の結晶全般はこちら
« 銀盤の女王は銀がふさわしい~浅田真央~ by 太田由希奈 | トップページ | バンクーバー五輪、フィギュアスケートのEX »
「 雪の結晶」カテゴリの記事
- 雪の次の日。生まれて初めて見た光景。降り注ぐ雪しぶき。(2022.01.15)
- こたべのパッケージに雪の結晶発見!(2020.01.26)
- 2020年1月18日の雪で結晶は撮れるか(2020.01.23)
- 榛原(はいばら)の御朱印帳を手に入れました。土井利位侯の雪華がいっぱい(2020.01.12)
- 雪輪はもっとも好きな雪の文様の図案のひとつ(2019.12.29)
« 銀盤の女王は銀がふさわしい~浅田真央~ by 太田由希奈 | トップページ | バンクーバー五輪、フィギュアスケートのEX »
コメント