ブルーウィロー(その4)---blue&whiteの魅力
4月11日に挙げたブルーウィローの魅力の、
②つややかな白に鮮やかな青の美しさについてです。
白い陶磁器に青でウィローパターンを描いたものをブルーウィローと呼びます。
ウィローパターンは、諸説あるようですが、中国の山水画を元に
イギリスで、18世紀後半に創られたもののようです。
一点一点絵を描くのではなく、転写して仕上げる技術が発達。
ブルーウィローもいろいろなメーカーが転写技術を活用して製作、流行となったようです。
白地に青藍色の文様が描かれた陶磁器を、イギリスでは「blue&white」と呼びます。
日本では「染付け」。中国では「青花(チンファ」と呼びます。
(『平凡社版中国の陶磁器8 元・明の青花』p85他参照)
私にとって、blue&whiteといえば、もう一つ、ロシアの「グジェリ」を思い出します。
グジェリ地方で作られる焼き物、グジェリ(Гжель/gzhel)。
お気に入りのグジェリの置物をご紹介しましょう。
花の中で憩っているロシア版「くまのプーさん」のトリオです。
手前からイーアイーア。ピタチョーク。ヴィーニー・プフ。
私にとって、blue&whiteが好きになる原風景というと、京都の祖父母の家だったかも。
日本画家だった祖父のアトリエにいくと、
白い小皿にいろんな顔料が並んでいました。
その中で今でも覚えているのは群青色の皿。
皿の白の上に濃い青のコントラストが引き立っていました。
他の皿は覚えていないのですが、あの色彩だけ今でも鮮明に脳裏に焼きついています。
それから、小さい頃のおはじき。
たいていのものが透明のひらべったい玉に青、水色、緑色の模様が入っていたのですが、
時々、不透明な白い玉が混ざっていました。
白地に青のぼかしの涼やかな様子が子供心をも魅了。
数が少ないからプレミア感もたっぷりでした。
↑最近のおはじき。
白地に青はみつけられなかったのですが、白×水色、白×赤、白×黄をゲットできました。
コスメのパッケージでも素敵なblue&whiteがありました。
日本から撤退してしまって残念ですが
stilaが2002年頃に出したアイシャドー。
ハイティーという名前のパッケージです。
イギリスのハイティーがふるまわれるblue&whiteの茶器をイメージしたデザインだったそうです。
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