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2010年4月18日 (日)

ブルーウィロー(その5)---ピーターラビットとブルーウィロー

ピーターラビットの絵本シリーズにブルーウィローが登場していることがわかりました。

ブルーウィローの魅力をブログで語っている方が何人もいらっしゃいます。
いろんなお料理をブルーウィローに盛り付けた写真を拝見すると、
ブルーウィローってどんな料理にも映えるなあと魅入ってしまいます。

私が愉しませていただいているブログの一つが、
あねむさんの「夕方日記」(ttp://ameblo.jp/anem/)。

「夕方日記」は、ブルーウィローだけではなく、
いろんな食器の選び方、盛り付け方のセンスがとてもよく、
折々登場する薔薇も眼福なのですが、
興味深い記事があります。

名作の中に登場するブルーウィローについて書かれているのです。

『赤毛のアン』の二作目『アンの青春』
⇒(夕方日記/2008年4月28日)

ピーターラビットの絵本シリーズの『グロースターの仕立て屋』
⇒(夕方日記/2008年11月17日)

上記の「夕方日記」を拝読してうれしくなりました。
私が愛読していたアンシリーズにブルーウィローが登場していたなんて。
日本語訳は「呉須焼きのお皿」となっていたのですね。
日本語で本を読んだだけではわからないことでした。

『グロースターの仕立て屋』では、
ブルーウィローが絵に描かれているんです。
楼閣もばっちり! 

ピーターラビットの作者のビアトリクス・ポターさんはスケッチがお好きで、
毛虫やいろんなもののスケッチを残していますね。
南方熊楠っぽいところがあった方なのだなと。
だからこそ架空の絵柄ではなくて、ブルーウィローをスケッチして描いたのでしょうね。

他のお話でも出てこないかしら。
調べもの魂が燃えて、ガサガサ(図書館の本をめくる音)、カタカタ(PCでネットを見まくる音)。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
成果あり。他にも発見しました~。

ピーターラビットシリーズでは
『キツネどんのおはなし(原題:The Tale of Mr Tod)』にもブルーウィローは登場しています。


Benjamin sighed with relief.But there were preparations upon the kitchen table which made him shudder.
There was an immense empty pie dish of blue willow pattern,
and a largecarving knife and fork, and a chopper.

ベンジャミンは ほっと あんしんしました。
でも テーブルの上には おりょうりのしたくが してあるので、 
これを見ると、ベンジャミンは ぞっとしました。
そこには、
青いやなぎのもようのついた とても大きなパイざら
----まだ からでした---
や、大きな肉きりナイフや でばぼうちょうなどが のっていたのです。

絵はモノクロなので、テーブルに乗っているお皿がブルーウィローの柄かは識別できませんが、
原文ではまさに「blue willow pattern」と出てきますね。

ネットでこのお話の原文と中国語の文章を紹介しているサイトがあります。(ttp://www.languagepractitioner.com/PictureBooks/zhtw/The-Tale-of-Mr-Tod/page20.html)
ちなみに中国語訳は「藍色柳樹圖案」。
なるほどです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2回もブルーウィローが出てくるということは、
ビアトリクス・ポターさんはブルーウィローの食器を持っていたのかしら。

また、ガサガサカタカタ調べもの。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ポターさんはブルーウィローパターンの食器を持っていたようですね。
ポターさんが晩年を過ごしたヒルトップ農場にブルーウィローの食器が飾られていたようです。

『At Home with Beatrix Potter : The Creator of Peter Rabbit 』 Susan Denyerより。

ヒルトップ農場の調度品などについてこう書かれています。

It now displays a collection of blue and white ware,
some Chinese - the fiveplates with scalloped edges on the lower shelf painted
with flowers andbutterflies and dating from around 1800 - and some Staffordshireearthenware,
blue willow pattern and two portrait bowls,
one of Lord Nelsonand the other of George Ⅲ and Queen Charlotte.
 
(p54)
p55には棚に食器が並んでいる写真が。
ブルーウィローがあるかよくわからないのですが、ブルー&ホワイトのお皿が並んでいます

他にもp33、36、37にもブルー&ホワイトの食器が。
ウィローかはわからずですが、
p37には
Chinese and English porcelainという言葉もみられます。

※『At Home with Beatrix Potter : The Creator of Peter Rabbit 』 は現物を見たわけではありません。
 google ブックスで公開されているページをチェックしました。

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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