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2010年5月 6日 (木)

宇宙へ行った人気キャラクター(その9)---part5.2006年テディベア宇宙へ行く

テディベアは2006年にもスペースシャトルで宇宙に行っているようです。

みつけた資料によると2006年12月のSTS-116のミッションの時に、
宇宙飛行士のマーク・ポランスキー船長がテディベアをスペースシャトルに乗船させました。
このテディベアは、ホロコースト生存女性がアメリカのホロコースト記念博物館に寄贈したテディベアのレプリカです。

抜粋を紹介します。
引用部分は青文字。
私による拙訳はすみれ色。
全文は各URLをクリックしてご覧ください。
このテディベア「レフュジーくん」の姿もどうぞ下記サイトでご覧いただけましたら。
下線と太字は私が引いたもの。原文にはありません。

①NASAのサイトでは Missions→Current Missions→Space Shuttle→Behind the Scenesの中の
(ttp://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/behindscenes/Whatsgoingup.html)に

Items Taken Into Space Reflect Accomplishments on Earth
という見出しの記事が。こんなくだりがあります。

Most of the objects find esteemed homes when they return,
such as a stuffed teddy bear that STS-116 Commander Mark Polansky took into orbit.
The bear was a replica of one owned by a Holocaust survivor.
The astronaut returned the replica to a museum after the flight for its collection.

ほとんどのものは、地球に戻ってきた時に大切なホームをみつけます。
STS-116のマーク・ポランスキー船長が地球の軌道に持っていったテディベアのぬいぐるみのように。
このテディベアはあるホロコースト生存者が所有していたもののレプリカです。
ポランスキーは帰還後、このレプリカを博物館に戻しました。



②NASAの「National Aeronautics and Space Administration」Volume 3 Issue 4 March 2007にも、

Teddy Bear Comes Home After Journey Into Spaceというタイトルの記事があります。

Daniel Dale氏が「Houston Chronicle」 
2007年3月8日に書いた記事(ttp://www.chron.com/disp/story.mpl/space/4588048.html)
をそのまま紹介しているようです。


The museum gave Polansky, whose father’s family emigrated from Russia in the early 1900s,
a photo of a Darfurian child refugee.
It also made him a replica of Refugee, the tiny teddy bear that a Holocaust survivor,
Sophie Turner-Zaretsky of New York, was given by her mother in Poland after the war.
The bear was donated to the museum by Turner-Zaretsky in 2002.

博物館はポランスキー氏にダルフールの難民の子供の写真を渡した。
また、ポランスキー氏に「レフュジー」(私メモ。Refugeeは難民のこと。
Sophieが自分のテディベアにつけた名前)のレプリカを作った。
この小さなテディベアはニューヨークに住むホロコースト生存者のSophie Turner-Zaretskyが
第二次世界大戦後(ポーランド侵攻の後のこと?)、ポーランドで母親からもらったものだ。


Her bear was a mere 3 inches tall.
Its eyes weren’t quite aligned. But until she donated it to the museum,
Refugee came with her every arduous mile she journeyed. Of course,
the original Refugee can’t compete with its replica.
“Traveled 5,330,398 miles,” Polansky read from a certificate he gave Turner-Zaretsky.
“In space for 12 days, 20 hours, 45 minutes. Not bad for a bear.”

彼女のテディベアは3インチ(7.6cm)に満たない大きさ。
目はきちんと並んでいない。しかし彼女が博物館に寄贈するまで、
この「レフュジー」は彼女が旅した困難な道中、どの1マイルもずっと彼女とともにいた。
もちろん、「レフュジー」のオリジナルはそのレプリカと距離を競うことはできない
「(宇宙へ行ったレプリカの走行距離は)5,330,398マイル(約8528km)」とポランスキー氏は彼女に渡した証明書を読んだ。
「宇宙での12日20時間45分。熊にとって悪くはなかった」


③アメリカ・ワシントンDCにある米国国立ホロコースト記念博物館
United States Holocaust Memorial Museum)のサイト。


COLLECTIONS HIGHLIGHT: SELMA SCHWARZWALD AND HER BEAR, "REFUGEE"
(ttp://www.ushmm.org/wlc/article.php?lang=en&ModuleId=10007031)

「レフュジー」について写真入りで詳しく紹介されています。抜粋で。


「The teddy bear Who will comfort you?」という見出しの本文の中で。
At some point after the war, Sophie received a small stuffed bear as a birthday or Christmas present from her mother.
The bear had moving arms and legs and was about three inches high.
Sophie's aunt Adela crocheted a coat for the bear.
Sophie thought the honey brown bear with eyes that were askew looked “a little down and out.”
She later named it “Refugee,” just like she and her mother were refugees of the war.
The little bear would be by her side for decades.

戦後のどこかの時点でSophieは母親から誕生日かクリスマスプレゼントかで小さな熊のぬいぐるみをもらいました。
この熊は手足が動くようになっていて3インチほどの高さのものです。
SophieのおばのAdelaはこの熊にクローシェ編みでコートを作りました。
Sophieはハニーブラウン色のこの熊の目がゆがんで斜めを向いていると思いました。
彼女は後に「レフュジー(難民)」と名づけました、彼女や母親が戦後の難民だったように。
この小さな熊は彼女のかたわらに何十年もいました。


「On the Space Shuttle Discovery」という見出しの本文の中で。
In December 2006, Space Shuttle Discovery Commander Mark Polansky took a replica of "Refugee" with him on the shuttle's mission.
Each astronaut is invited to take a few items into space.

Polansky took the replica of "Refugee" and an image of a Darfurian child in a refugee camp
in Chad taken by Museum staff member Jerry Fowler.
Commander Mark Polansky visited the U.S. Holocaust Memorial Museum on February 27, 2007,
to meet Sophie Turner-Zaretsky.
He presented the replica of the bear and the photo
-- along with NASA space travel certificates -- to U.S. Holocaust Memorial Museum chief of staff Bill Parsons
(以下私による略)
2006年12月、スペースシャトルディスカバリーの搭乗員マーク・ポランスキーは
「レフュジー」のレプリカをスペースシャトルのミッションに連れていきました。
どの宇宙飛行士も2、3のアイテムを宇宙へ持ち込めます。
彼は「レフュジー」のレプリカとダルフール難民でチャドの難民キャンプにいる子供の写真
(博物館のスタッフのJerry Fowlerによって撮影されたもの)を持ち込みました。
ポランスキーはSophie Turner-Zaretskyに会うため、
ホロコースト記念博物館を2007年2月27日に訪問しました。
彼は「レフュジー
」のレプリカと写真(NASAの宇宙旅行認定書とともに)を博物館のchief of staffのBill Parsonsに寄贈しました。
Nekoashiatojpg
画像は「ホロコースト記念博物館」のサイトの下記2箇所にも。
①ポランスキーと一緒に宇宙に行ったテディベア(「レフュジーくん」のレプリカ)とダルフール難民の子供の写真ttp://www.ushmm.org/wlc/media_ph.php?lang=en&ModuleId=10007031&MediaId=6249

②左からSophie Turner-Zaretsky、
スペースシャトルディスカバリー搭乗者のマークポランスキー
、ホロコースト記念博物館のchief of staff の Bill Parsons。
ttp://www.ushmm.org/wlc/media_ph.php?lang=en&ModuleId=10007031&MediaId=6250

別サイトではこちらにも。
.Space flight for toy bear links Holocaust, Darfur genocide
ttp://www.collectspace.com/ubb/Forum41/HTML/000043.html

テディベアシリーズをはじめ【宇宙へ行った人気キャラクターシリーズINDEX】はこちら

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  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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