思いがけないところでフランネルフラワーに・・・
フランネルフラワーシリーズ(11)
ブランクありますが、シリーズ11です。
4年前の2006年6月に切花に出会い、2007年5月に鉢を手に入れて以来、
フランネルフラワーとずっと一緒に暮らしています。
いっても、鉢が冬越えをできたのは一冬のみ。二冬目はだめでした。
でも幸い、最近はフランネルフラワーがかなり出回るようになりました。育
てているフランネルがもし、冬が越せなくても、また来年、新しい鉢を手に入れられます。
こう思えるおかげで、力みやストレスなく今の鉢を楽しめることができます。
というわけで、今私のところのベランダにいるのは何代目かのフランネルです。
試行錯誤ではありますが、私が思うのはやはり、
1)ブルーベリー用の土
2)日光を好む
です。今いるフランネルはラムズイヤーと一緒にブルーベリー用の土に植えたのですが、
すくすく育ち、がんがん花をつけています。
ラムズイヤーもブルーベリー用の土が合ったのか史上最大に元気に花を咲かせています。
さてさて、小惑星イトカワを探査というミッション遂行して燃え尽きた「はやぶさ」。
そのカプセルが堕ちたのがアボリジニの聖地だったことから、
アボリジニに関することを調べていたのですが、
なんと、思いがけずその中でフランネルフラワーに出会ったのです!!
考えてみたら、フランネルフラワーに出会った当時、オーストラリア原産と聞いたような。
2006年6月4日のブログでも「オーストラリア自生の花」と自分で書いています。
とはいえ、オーストラリア=アボリジニとは連想していませんでした。
フランネルフラワーは『アボリジニの世界』という本の中に出てくるのですが、問題です。
フランネルフラワーはなんの動物の何と思われていたのでしょうか。
答えを出す前にそのエピソードをご紹介しましょう。
(『アボリジニの世界』ロバート・ローラー著(p489~494)にでてきます。
賢者のウッルンナの話です。
私の要約で紹介します。(以下の青字の文章は厳密な引用文ではありません)
ウッルンナは魔法で兄弟二人を白鳥に変えて、3人(一人と二羽)で旅をしました。
途中、ワシタカがこの白鳥をみつけ、身体に大きなかぎ爪を食い込ませてさらってしまいました。
ワシタカは岩場に白鳥を落として襲いかかります。
翼に残っていた最後の羽を引き剥がそうとした時、
ワシタカは自分が精霊たちにメッセージを届けるように言われたことを思い出しました。
そして、白鳥を置き去りにして自分の国へ戻りました。
遠く離れた場所で死にかけている白鳥。
二羽の上に黒い羽が降ってきて、瀕死の二羽を暖めました。
それは頭上の木の高いところにいる山カラスの大群が、
自分たちの敵であるワシタカの思い通りにさせないために白鳥を助けようと思ってのしわざでした。
黒い羽は白鳥の身体を覆い、二羽の白鳥は二羽の黒鳥となりました。
ワシタカが引き抜いた白鳥の白い羽は、落ちた場所に根を下ろし、
「フランネル・フラワー」と世間で呼ばれる柔らかな白い花となって芽吹きました。
助けられた白鳥はどうなったのでしょう。
白鳥はウッルンナの元へ戻って叫びました。
ウッルンナは兄弟の声だとわかったけれど上を見上げても見えるのは白鳥ではなくて黒い鳥でした。
ウッルンナは賢者としての力を失ってしまっていたので、兄弟を人間の姿に戻すことはできませんでした。
ウッルンナの兄弟はブラックスワンになってしまうわけですが、
ブラックスワンはオーストラリア固有の種だそうです。
この話を読むと
フランネルフラワーは「白鳥」の「白い羽」なのですね!
うぶげが陽光に光る花びらはたしかに白鳥の羽のよう。
まさかアボリジニの本の中で出会うなんて!!!
さて、調べてみたら、
『オーストラリア ニュージーランド花の旅』柳宗民著
にもフランネルフラワーが登場していました。
シドニーそばのノースポイントあたりでみられる植物のページで
点々と、マーガレットのような白い花が咲くのを見かける。
フランネル・フラワーである。
近寄って見ると、まさに名の通り、白いソフトなフランネルを思わせる花である。
ヨーロッパ・アルプスの名花、エーデルワイスに似た感触で、
ドライフラワーにしやすいために、街の花屋でもこの切り花が売られているのをよく見かける。
(p7)と紹介されています。
フランネルフラワーはアボリジニの花だった。なんだかうれしいです。
↓最近はおしゃれな美容室、ギャラリーetc.の入り口にも
フランネルフラワーをみかけるようになりましたね。
フランネルフラワーINDEXはこちら(花INDEX内)に。
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