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2010年9月12日 (日)

妙なる光に包まれました---Chie Art原画展

今日はとても落ち込むことがありました。
私自身のことというのではなくて、
私がずっとずっと応援してきた方たちが今日、夢破れたという出来事があって・・・・。

(第三者が絡むことなので、具体的ではなく抽象的に書かせていただきますが)
彼らはあと一歩で無情にも女神がほほえんでくれずという、本当にあと一歩、という悔しさを2度味わってきました。
それでも泣き言もはかず、誰にも責任転嫁をせず、自分たちの力が不足しているせいだと、
身をひきしめ、さらに死に物狂いで努力をして臨んだ今日。

やはり夢やぶれ・・・。
今日は、「あと一歩」ではなく、「力不足」と夢をかなえる女神に烙印を押されたような結果に・・・。

今まで「あと一歩」で逃すこと2回というのもきつい試練だと思うのですが、
それでも夢に向かってあきらめない彼らに「夢はまだ遠く」と思わせるような今日の結果。
彼らへの試練、「今度はそうきましたか」と思ってしまいました。

あと一歩を逃すよりも、「今度こそうまくいくと思ったのにまったくだめ」みたいになった方がダメージ大きいですよね。
自信無くすよな。
もう夢に向かう資格はないと疑心暗鬼になったりしちゃうよな・・・。
女神がいつか大きな夢をつかむために、わざと試練を与えている、そう思うしか納得できないのです。
こんなことになっても挫折せず、夢にもう一度向かいますかと試されているような気がするのです。

彼らに大きな「合格」を与えたくて女神がわざと鬼の顔をしている。
そうであってほしいです。
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半分虚脱、しょんぼりしながら、午後向かったのが銀座のギャラリーでした。

Chieさんの作品を見にいったのです。
小笠原尚美さんという女性がChieさんの作品に感動し、ぜひ多くの方々にみせていただきたい、
そんな思いから仙台のプラネタリウムでChieさんの作品を星空に投影して世界に浸っていただくプログラムを実現。
好評。再演もされているというのをうかがっていました。

その作品を私も生でみてみたかったのです。

素敵でした。

額縁にはいった美術作品がある、というよりもいくつもの「光の泉」がギャラリーという空間にある。
小さな限られたギャラリーの空間だけどトンネルがあるように、
天窓があるかのように、奥の奥から光が差しこんでいると感じさせる作品の数々でした。

淡い色の光。つねづね、音と光は近いなと思っています。
目に見えないのに「音色」という言葉があるように。
一つ一つの色彩のひかりをみていると、ファーという素敵な和音がきこえてくるようなかんじがしました。
オルガンで和音を弾いた時のような、耳に聞こえるか聞こえないかぐらいのささやかな
それでいて美しい和音が一つ一つの絵からきこえてきました。

そして、やさしく微笑んでくれているような作品、
なにもいわずそっとだきしめられているような作品、
そっと手を握ってくれているような作品、
首のそばに手を置いた時のように無言でいたわってくれているかのような作品(すべて私自身の主観です)があり、
今日、しょんぼりしたり、混乱している私の心をしずかにしずかになでてくれている。
そんな温かさを感じました。

話は少し飛んで。
プラネタリウムってどんな空間だと思われますか。
星が見える場所、それはもちろんですが、
「光」を体感させることができる場所、教会みたいなところ、
母親の胎内みたいなところ、それが一番のプラネタリウムの魅力だと思うのです。

暗闇に浮かぶ星々、闇を少しずつ照らして訪れる朝の光・・・ 
これほど「心」に働きかける「抽象的な光」を体感させられる場所はないと思います。

だからこそChieさんの作品がプラネタリウムで投影されたということは本当に素晴らしいと思いました。

小笠原さんに仙台のプラネタリウムで実現したいきさつもうかがいました。
Chieさんの作品のファンというところからのスタートで、
プラネタリウムで働いていらっしゃるわけでもなく、
天文関係のお仕事をされているわけでもない小笠原さん。

Chieさんの絵を多くの人に見ていただきたい。
プラネタリウムは絶対ぴったり。
そう閃き確信したことから、プラネタリウムにアプローチして実現された情熱、本当に素晴らしいと思いました。

自分が本当にいいと腹の底、魂の奥から確信できるものって、絶対誰かに伝えたくなります。
伝えたいという熱い思いがこんこんと湧いてきて、
ためらうこともなく自分を動かして、気づいたらアプローチしていたってことありませんか。
ことわられてへこんでも、情熱が湧いてきておきあがりこぼしのようにまた、
自分を駆り立てて実現に向けてアプローチをしていた、というようなことありませんか。

小笠原さんにそんな情熱を感じました。とても情熱的。
でも、自分自身のアピールとかだと絶対うまくできないんです、
自分自身のことだったらアピール下手ですっておっしゃっているところにも私は「同類」の気を感じました(*^。^*)

Chieさんもとても素敵な方でした。
言霊(ことだま)、音霊(おとだま)ってあるけれどきっと色霊(いろだま)、光霊(ひかりだま)もあるんだなと感じました。
Chieさん自身が絵をおおいなるものに描かされながら、
そのいろだま、ひかりだまの世界はなんだろうっと読み解みとこうとされている。
そんなことをかんじました。

冒頭にも書きましたとおり、かなりショックな出来事があってへこんだ私の今日の心に
一番染み入ったのが「happiness」という作品。エールを送られているような、
きっと大丈夫って言われているようなそんな感覚がありました。

夢破れた彼らに私が直接何か言葉をかけられるチャンスは少ないのですが、
今必要なのは言葉じゃない、と思いました。
穏やかな、あたたかな、ゆるされているような、力みがぬけるような、
そんな絵に向かい合って自分の内面と自問自答して静かに過せる時間が彼らにあったらいいなって思いました。

Chieさんの作品に興味のある方はどうぞ銀座のギャラリームサシに行かれてください。
9月18日(土)までです。

2010年9月 9日 (木)

雪の異名「六出」「六花」「むつのはな」・・・日本では

中国で雪の結晶を「六出」「六出花」「六花」と表現した作品、文献を追ってきましたが、
それは、日本で雪の結晶=六角形がいつぐらいの時代から認識されていたかを確かめるため。

日本で雪の異名に
六出(りくしゅつ)」
六出花(りくしゅつか)」
六花(りっか)」
六つの花(むつのはな)」がありますが、
これは文字通り、中国語の「
六出(リュウチュー)」
「六出花(リュウチューフア)」
「六花(リュウフア)」をそのまま日本の読み方にしたものなのでしょう。

これらの日本語がいつぐらいから使われていたのか。
雪の結晶に関する文献やサイトではこんな風に記されています。
(青字は引用部分)

①国立国会図書館のサイトの(ttp://rnavi.ndl.go.jp/kaleido/entry/jousetsu134.php#1)
【雪 冬に咲く華】という常設展示のコーナーの【II. 雪華紋様】の項jでは。
日本では平安時代から、雪は「六つの花」と呼ばれ、文学作品の中でよく使われていました
しかしそれは中国から輸入した知識によるもので、
実際に雪の結晶が六方対称であることは認識されていなかったようです


②数々の雪に関する本を出版されている小林禎作氏は著書『雪華図説新考』(築地書館)
の中で土井利位の『続雪華図説』の本間遊清のあとがきを紹介しています。
雪の異名をもろこし尓天(にて)六出登(と)いひ、和歌丹(に)むつ能(の)花とよみ
(以下私による略)と。
小林氏自身の言葉でも
古くから雪が六つの花とよばれ、歌などにも詠まれてきたことは、遊清があとがきに述べている通りである
と書いています。(以上p46~48より引用)

③『雪花譜』高橋喜平・古川義純他著では。高橋雪人氏が雪のデザインについて、
平安期に「六花」や「六つの花」と呼ばれ、今日まで盛んに歌に読まれている~(p55)と記しています。

でも、①②③とも具体的に「むつのはな」と詠った日本の作品が紹介されているわけではありません。自力で確かめる必要があります。

私が知りたいのは以下の3つです。

1)日本で平安時代から雪を「むつのはな」と呼んでいたのか。文学作品で使っていたというのなら具体的な作品は。

2)中国で雪を「六出」「六花」と呼ぶ知識が日本に輸入されたのはいつぐらい。どんな文献で確かめられるか。

3)中国からの知識の影響で、雪を「六出」「六花」と呼ぶようになった時、
 当時の日本人は雪が六角形(六方対称)であることも知っていたのか。
 ただ言葉を借用しただけで雪の結晶が6弁の花であることは認識していなかったのか。


次回はこれらの疑問を解決すべく追っていった日本の文献をご紹介します。

【雪の結晶の文化】INDEXはこちら
雪の結晶全般はこちら

2010年9月 6日 (月)

マトリョーシカの絵皿が素敵

素敵なマトリョーシカの絵皿をみつけました。
Matryoshkaezara

発端は、ニョッキ(イタリア料理の)でした。
ニョッキのことをネットで調べていた時に、
ニョッキのことを書いている方のブログに行き当たったのですが、
その方が別の記事で麗しいマトリョーシカの絵皿を紹介していたのでした。

ひとめぼれ。記事をたどると
西麻布のコレイユさんというギャラリーで入手されたことが書かれていました。
そこでコレイユさんを訪ね、私も入手したのでした。

マトリョーシカ柄。
ロシアではカードなどで美しいマトリョーシカのデザインのものを
みつけたことがありますが、絵皿ではみたことがありません。

日本でもマトリョーシカの柄の雑貨はだいぶ豊富にでまわっていますが、
ポップなものや民芸品調のものが多く、端正な絵柄のものにであったことはありません。

トヅカヤスコさんという方の絵付けによるものだそうです。
お花やプラトークetc.こまやかでどぎつくなく綺麗な色彩がとても愛らしいです。

1点のみだったので、
ロシアの素敵なグッズをくださったり、情報をくださる、
とてもお世話になっているロシア通の女性へのプレゼントにしました。

嫁ぐ前に(ラッピングする前に)パシャっと写真を撮りました。
携帯での画像なので美しい発色がわかりづらいかもしれません。

2010年9月 2日 (木)

中国で雪を「六花」と表現した作品

中国では雪の結晶が六角形であることが紀元前!
にすでに本に書かれ、そのことが400年代からいくつもの書物に転載されています。
そのため、
中国ではかなり昔500年~1200年代(日本で古墳時代~鎌倉時代)にいくつもの詩で
雪の結晶が六角形であることからついた雪の異名「六出」「六出花」「六花」がつかわれているのです。


26日は「六出」、28日は「六出花」という言葉が使われた作品をご紹介しましたが、今日は「六花」をとりあげます。

「六花」は中国語では「liù huā」。「リュウフア」といいます。

 

①唐の時代。 ←平安時代
賈島(かとう/779-843)の詩「寄令狐綯相公」の中で。
自著衣偏暖,誰憂雪六花

②北宋の時代。 ←平安時代。
歐陽修(おうようしゅう/1007-1072)の詩「賀九龍廟祈雪有應」の中で。
朝雲九淵闇,暮霰六花繁。

③北宋の時代。 ←平安時代。
韓琦(かんき/1008-1075)の詩「雪」の中で。
六花来應臘,望歳一開顔。

韓琦の詩「壬辰歳除喜雪」の中で。
祈雪経冬未應人,歳除方喜六花匀。

韓琦の詩「元日雪」の中で。
遥想九天排暁仗,六花吹入萬年觴。

韓琦の詩「喜雪」の中で。
昨夜同雲徹暁陰,雪牀軽襯六花深。

韓琦の詩「望宸閣雪後」 の中で。
重陰初釈六花残 試倚危欄一望看。

韓琦の詩「至節筵間喜雪」の中で。
至節開樽就席前,六花飛舞助賓筵。

⑨南宋の時代。 ←平安後期~鎌倉初期
楼鑰(ろうやく/1137-1213)の詩「謝林景思和韵」の中で。
黄昏門外六花飛 ,困倚胡牀醉不知。

⑩元の時代。 ←鎌倉時代。
盧摯(約1243-約1315)の「〔中呂〕朱履曲」の中で。 
雪中黎正卿招飲,賦此五章,命楊氏歌之。
数盞後兜回吟興,六花飛惹起歌声,東道西鄰富才情。


⑪元の時代。 ←鎌倉~室町初期。
無名氏(作者不詳の意味)の劇『雑劇 漁樵記』第二折の中で。
我則見舞飄飄的六花飛。

⑫明の時代。 ←室町以降。
馮夢龍編著の話「灌園叟 晚逢仙女」の中で。
隆冬天氣,彤雲密布,六花飛舞,上下一色。

 

 

多くの詩人の詩がある中でみつけられたのはこのくらいなので、
雪の結晶=6弁の花であることがどのくらい人々の知識として浸透していたのかはわかりませんが、
「六花」という表現がこんな風に使われていたわけです。

「六花」が日本に伝わって雪の結晶を「むつのはな」と呼ぶことにつながっていったのかも
しれませんが、それはまた次回で。

上記の資料の詳細です↓(青字は引用部分)。

続きを読む "中国で雪を「六花」と表現した作品" »

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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