心打つ平原綾香と少女ピアニストの「ジュピター」
この記事を皆様にご覧いただくのはクリスマスイブの日とは限らないと思うのですが、
私自身が今youtubeでみつけて、私自身へのプレゼントだわ(今は正確にはイブのイブの夜ですが)、
と思った曲をご紹介します。
それは平原綾香の「ジュピター」。
名曲ですよね。
今の時期ですと、夕暮れの南の空高くにひときわ輝く惑星、それが「木星(ジュピター)」。
タロットでは幸運の星と称される星。
youtubeで平原綾香がいろんな演奏者とコラボして唄うジュピターを次々聴いていたところ、ある動画に出会いました。
6万回以上再生されている動画。
それはチマチョゴリを着てピアノに向かう少女の脇に平原綾香が座って唄うものでした。
ピアノがシンプルだけどいい演奏で、平原綾香の唄い方もとてもよくて、とみていると女の子に障害があることがわかりました。
右上に「二本指のピアニスト 奇跡のコラボレーション」のテロップも。
けれど、4本の指だけで弾いていると思えない豊かな和音と力強さ。
二人の演奏の合間に、女性が涙をこらえている様子が映ります。きっと少女のお母さんなのでしょう。
1分50秒ごろ、「私のこの両手で何ができるの? 痛みに触れさせて そっと目を閉じて」
のところが特に胸を強く打たれました。
少女がこの歌詞のところで平原綾香の方を見て、なんともいえない表情をするのです。
「私の前でこの歌詞を歌うことを気にしないで平気よ」と安心させようとしたのかしら。
うまく表現できないのですが、ふっ、と包み込むような、老成したような表情。
「ジュピター」は人を超えた大いなる存在が人を励ますような「視点」を感じさせる詩も素晴らしいですが、
少女にも「大きな存在」な存在を感じました。
(→何度もリピートしながら、ネット検索。この少女はジュピターが大好きなこともわかりました。
もちろん意味がわかっていて、この「私のこの両手で何ができるの?」を聴いているわけですね)
平原綾香がジュピターを唄う時の低音好きです。
地鳴りのような力強さがあって、いわゆる女性的ではない、「能」を思わせるような発声。
そして高音もソプラノ歌手のような高音でないのが魅力的。
フェミニンな女性らしさや母性を超えた女神のような力強さ。
障害を乗り越える少女も神々しかったです。
URLは変わってしまうものかもしれませんが、ttp://www.youtube.com/watch?v=6XcGEC8biasです。4分05の動画です。
この1時間、リピートしながらのネット検索で少女の名前「イ・ヒア」も知ることができました。本も出ていることもわかりました。
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