星はきっとこんな調べを奏でてる。パルムグレン作曲『星はまたたく』
↑アマゾンでは試聴できます。ディスク1の5曲目。(2013.4.28現在)
澄んだ冬の空でまたたく星。
木枯らしの中で時々チラチラと揺れるように届く星の光。無音だけど、調べが聞こえてきそう。
その調べはまさにこんな感じ。と思えるのが、
パルムグレン作曲、『3つの夜想的情景 作品72』の「星はまたたく」です。
シベリウス作曲の『樅の木』の演奏でおなじみの舘野泉さんのアルバム
『フィンランド名曲コレクション』に収録されています。
ピアノソロ。
わずか2分15秒の小曲ですが、すごくいい曲です。
きらきらきらってやさしく奏でるピアノが
まさに、「星のまたたきそのもの~!!」と声をあげたくなるほど。
途中で少し短調になるところがあるのですが、
雲が湧いてきて星々を覆ってしまった場面かななんて想像しています。
ほんの少しドビュッシーの『月の光』を思わせる、おごそかなキラキラゆらゆら感に包まれます。
ところで、人間が持つ不思議な能力に「共感覚」がありますよね。
本来聴覚で感じるものを視覚や味覚でも感じたり。
星の光を音で表現する作曲家もすごいけど、
それを聴いて、星のまたたきそのものだと受け止める私たちも不思議。
音も光も「波」となって届くわけですが、
きっと私たちの体に光の波を音の波に変換してキャッチするセンサーがあって、
星の光をこんな風な「音波」で受け止めているんだろうなって思います。
このアルバムにはシベリウスの「樅ノ木」も収録されています。
舘野泉さんのフィンランドの世界を堪能できる作品集です。
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