私流『戦争と平和』(トルストイ著)の読み方(その1)発端
ロシアが好きというと、
トルストイやドストエフスキー、チェーホフに造詣が深いように思われたりすることがありますが、
いわゆる<正しいロシア文学>は疎い方です。
でも、一作ぐらいはきちんと「ロシア文学」を読んでみたい!
とトライしたのがトルストイの『戦争と平和』でした。
でも何度も読みかけては挫折。
それでも、ある読み方をしたら、ものすごく面白くて、ぐいぐい惹きつけられて読み切れたのです。
今回は私流『戦争と平和』の読み方をご紹介します。
私が手にしているのは岩波文庫の『戦争と平和』米革正夫氏訳、全四巻(1984年改版)。
合計の厚さが9㎝、本文の合計が2300ページを超えるほどという大作です。
私の経過。
①第一巻冒頭を読み始めては挫折すること数回。
②映画を見て、登場人物の雰囲気、大筋がわかったら、原作として読みやすくなるだろうと、
ロシアで作られた映画『戦争と平和』を見るも、映画そのものすらよくつかめないまま終わる。
③オードリー・ヘプバーンがヒロインを演じた映画『戦争と平和』もよくわからないまま終わる。
で、『戦争と平和』はもう捨てた!と思っていたのです。
が、ある時必要に迫られて、本棚の奥から手に取ることとなりました。
私がとても興味のあるロシアの人物をモデルにした人物がこの小説の中に出てくることがわかったからです。
『戦争と平和』の中ではドーロホフという名で登場します。
冒頭の主要登場人物の欄では<青年将校。冷酷残忍な暴れもの>との説明。
「どんな風に書かれているんだろう」と黄緑のラインマーカーで
ドーロホフのでてくるところをなぞっていきながら、読んでいくと、あら面白い。
この小説の大筋にはかかわらない、いうなればスピンオフ的な人物ですが、
破天荒ぶりも血が騒ぐし、文豪の格調高い物語、ではなく、
<ならず者がヒーローの冒険小説>の楽しさ満載だったです。
続きはその2で。ドーロホフが登場する主なくだりを紹介します。
私流『戦争と平和』(トルストイ著)の読み方 1 2 3 4
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