土井利位候の雪華が描かれた落雁「六華」。情緒あります
石川県加賀市の
中谷宇吉郎雪の科学館を訪ねた方から、
お土産に雪の結晶をかたどった落雁をいただきました。
新潟の大杉屋惣兵衛(ttp://homepage3.nifty.com/ohsugiya/)の「六華(むつのはな)」というものです。
美しいです。
添えられた山吹色の紙に、雪華図と、
鈴木牧之の北越雪譜(天保年間)の雪の図を形どり内物にいたしました。
日本伝統の和三盆糖でつくりました
という文章があります。
「北越雪譜」は江戸時代、鈴木牧之が越後の雪国の生活を記した本。
この本の中で使われているこの雪華は、すべて土井利位の雪華図説からの引用。
つまり、この落雁「六華」は土井利位の作品でもあるのですね。
クリーム色がとても愛らしい落雁です。
1つの大きさは2㎝×2cmと小ぶりで、一口つまむのにちょうどいいサイズ。
口どけもよく、最後に、綿菓子を食べた時のような、
きゅんとした甘みが口の中にひろがり幸せな気分になります。
15種描かれているのもいいですね。
落雁、最初に噛む確かな手ごたえやスウッと溶ける口どけって、
雪の結晶モチーフにぴったりですよね。
新雪を踏みしめるあのきゅきゅとした固さや雪がはかなく溶ける様とつながります。
さて、土井利位候の地元、茨城県古河市にも
利位の雪華をモチーフにした銘菓「おが和」の「雪華圖説」と「桂月堂」の「雪華(ゆきはな)」があります。
(こちらは2008年2月4日のブログをご覧ください)
「北越雪譜」は現在でも岩波文庫で出されています。
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落雁、素敵なお菓子ですね。
名前も!
お隣の新潟なら、私も、
いつか頼んでみようかな?
雪の科学館、初めて聞きました☆
石川県にあるのですね。。。
投稿: おんぽたんぽ | 2011年1月11日 (火) 08:30
おんぽたんぽさん。
落雁おいしかったですよ。
雪というとこのお正月も雪のけが大変だったことと思います。
どうぞあたたかくして過ごしてくださいね。
投稿: emi | 2011年1月11日 (火) 23:42