同じ形に心をときめかせる、雪の結晶の普遍性
雪の結晶。
一つとして同じ形はないといわれながら、
まったく野放図に形ができあがるのではなくて、ある一定の型がある。
それが惹かれてやまない魅力の一つ。
型があるからこそ、先人が見て写真やスケッチに残した形と同じものに出会える。
先人と時を超えて、同じ形に心をときめかせる一体感を感じることができるのです。
星もそうですよね。
2000年前の人とコンタクトできないし、言葉も通じ合えないけれど、
オリオン座を見上げて美しいという共通の気持ちを持ちあえる。
さて、昨日私が撮った雪の結晶と、
江戸時代の古河藩の殿様、土井利位侯が観察して描いた雪華をおそれおおいことですが並べてみます。
※土井利位の雪華の画像、通し番号は古河歴史博物館発行のカタログ『雪の華』に基づいています。
No.11と
土井利位侯の雪華No.2E
縁のフリル具合がそっくりだと思いませんか。
No. 4は
土井雪華のNo.2H。
No.7は
土井雪華のNo.4L。
No.8は
土井雪華のNo.5L。
No.12
結晶の先端は5つの玉がもみじの葉のようについているのですが、
雪華図説にも同じように先端が描かれたものがあります。
土井雪華のNo.9R。
さて、今日も外は雪(ややみぞれ寄り)が降っています。
残念ながらいまのところ結晶の形はみつけられません。
昨日は<雪の結晶大漁>の日。とはいえ、決して気温が氷点下5度とかだったわけではありません。
せいぜい、1~3度の気温。
それでも肉眼で雪の結晶を見ることができたことを考えると・・・。
平安時代の人たち(縄文時代の人も)が雪の結晶が六弁の形であることを知らなかったとは思えないです。
顕微鏡が開発されてはじめて見ることができたならまだしも、肉眼で気づけるのですから。
現代の関東南部よりも気温の低いところに住んでいる日本人は多いのですから。
縄文人の人(クロマニオン人でも)が描いた雪の結晶の壁画が今後発見されることはないのかな。
発見されたらいいなって思います。
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