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2011年4月14日 (木)

ガガーリン86 月の裏側でガガーリンとコロリョフとツィオルコフスキーが

4月12日はガガーリンが1961年4月12日に人類初の有人宇宙飛行を成し遂げてからちょうど50年目でした。
世界各地に1961年4月12日に生まれたことから、ガガーリンの名前ユーリにちなみ、ユーリ、由利と名付けれた方がいらっしゃるはず。 その方達も50歳のおじさま、おばさまとなり、きっとまわりの方から誕生日のお祝いをしていただいたことでしょう。

さて、ボストークで108分の宇宙飛行をしたガガーリンは、帰還後、一躍時の人となり、盛大なパレードや祝典を体験。世界中の新聞やテレビで紹介され、日本(1962年来日)他さまざまな国を歴訪となりました。

一方、このプロジェクトの重要な位置を占めるセルゲイ・パヴロヴィッチ・コロリョフ(Сергей Павлович Королёв)はまったく表舞台に姿を現しません。
ガガーリンと書記長フルシチョフが並ぶ写真があってもそこにコロリョフの姿をみつけられません。 ソビエトの当時の新聞、イズベスチヤ、プラウダにもガガーリンの脇に科学者etc.がいる写真はあってもコロリョフの姿はみつけられません。

ソビエトの新聞『プラウダ』でガガーリンの連載「Дорога в космос/ダローガ・フ・コスモス。宇宙への道の意味)が掲載されます。その中でコロリョフはглавный конструктор (グラーヴヌイ・コンストラクトル)と肩書きで登場しますが、名前は明かされていません。

コロリョフの存在が国家機密のためで、公に発表されたのはコロリョフの死後(1966年)以降と言われています。

手元にある「ダローガ・フ・コスモス」で確かめてみます。

【ソビエトでの原著】
◆1961年初版→главный конструкторの肩書きのみ。コロリョフの名前、写真なし。
◆1962年版→   〃
Gagarinkolorev ◆1969年版→本文ではглавный конструкторの肩書きのみ。コロリョフの名前なし。ただし、ガガーリンとコロリョフの2ショット写真が掲載。その下にコロリョフの名前も記されていました。


1969年版で紹介された2ショット写真です⇒

【日本での翻訳本】
◆「宇宙への道」江川卓訳(新潮社 1961)→главный конструкторを日本語訳した設計技「師長の肩書きのみ。コロリョフの名前、写真なし。
◆「地球の色は青かった」朝日新聞社訳(朝日新聞社 1961)→建造主任の肩書きのみ。コロリョフの名前、写真なし。
◆ 宇宙への道」日本共産党中央委員会宣伝教育文化部訳(日本共産党中央委員会出版部 1962)→設計主任の肩書きのみ。コロリョフの名前、写真なし。
となっています。

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1969年にソビエトで出版された「ダローガ・フ・コスモス」にコロリョフの顔と名前が記載されているのは死後となったからなんでしょうね。

というように、黒子の存在であったコロリョフですが、今では何枚もガガーリンと親しそうに肩を並べた写真をみることができます。ずんぐりむっくりした体型で、フィギュアスケートのエフゲニー・プルシェンコ他の名選手を育てたミーシン監督に似ているなあと思います。

そんなガガーリンとコロリョフ、二人とも月の裏側のクレーターにその名前をつけられているのです。

JAXAのサイトの「かぐや画像ギャラリー」で月の裏側の地図を見ることができます。
リンク先の月の地図を開き、地図をクリックすると拡大図が表示されます。100%ぐらいにすると地名がわかりやすくなります。下の図を参考に場所をみつけてみてください。

Moonfarsidegagarintrio
私がペイントでおおまかな位置を描いてみました⇒


中央やや右よりにクレーター・コロリョフが、左少し下にクレーター・ガガーリンが、そしてその左には宇宙飛行の父と呼ばれるツィオルコフスキーのクレーターも。ツィオルコフスキーはガガーリンが子供の頃に著作を読んで宇宙にあこがれたきっかけとなった人物です。

生前、ガガーリンとコロリョフが公の場で並ぶ姿を晒すことはなかったわけですが、月の上ではかなり近いところに並んでいます。
とはいえ、二人がいるのは月の裏側。地球からは見えない位置。人目には見えない位置。空の上でもひっそりと目立たない関係なのですねえ(^_^.)。

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emi (秋田恵美)

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
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