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2011年5月 1日 (日)

日本三代実録をみてみました(その5)元慶元年~。     摩訶不思議な海草、相模・武蔵地震、流星雨他

被災地のがれきの受け入れを全国でおこなうのは気になります。
自治体側は「持ってくるのは放射能に汚染されていないがれき」と言っているようですが、汚染されているかどうかの基準も・・・第一、首都圏ですら放射性物質が降り注いでいる中で、汚染されていないがれきが存在するのかと・・・。
ただ、一言言えるのは、私たちが簡単に「がれき」と言ってしまっているものは、そこに住んでいた方々の大切な家や仕事場の一部だったのですよね。
もし私の家が瓦礫と化してしまうことがあっても、それを他の人から「あの瓦礫邪魔だよね」と言われたら…と思うと、「がれき」と言ってしまう何気ない言葉にも、被災していない者の鈍感さがでてしまっている気がして、申し訳ないと思います。

ともあれ、4月28日の続きです。
『日本三代実録』から、気になる記述を挙げています。
記載のただし書きは4月12日のブログをご覧ください。

元慶元年(877年)
1月24日 
ひぐれに、大流星、天中の庚より出でて天中の艮を指して行き、三丈ばかりにして没しき。ひかげを以て押すに、天津のあたりに出でて紫微宮の中に入る。 p728
1月25日 
時、戌をすぎ、客星、辟に在りて西方にあらはれき。含譽の瑞星といふべし。
(私メモ/客星は彗星や新星など一時的に見える星のこと。この客星は池谷・張彗星のことかもという記事がアストロアーツ2002年3月に掲載されています)

3月11日 
地大いに震りき。 p738
4月19日 
紫宸殿(ししんでん)前の版木の上に犬屎(くそま)りき。 p752
(私メモ/天皇の住居の中だからこそですが、犬が糞をしたということが後世に残る歴史書の中に記されるのですから、このわんちゃんも凄いことをやりましたね)

(私メモ5月頃からひでりが続いて降雨の術を試みるものがでたことが書かれています)

7月13日 (私メモ/乗縁(じょうえん)という僧が降雨の術を試みて暴雨がおきたことが記されています) p762
9月27日
【出雲国の漁夫奇草を得】出雲国言しけらく、『楯縫郡の白水郎、海部金麻呂、同姓黒麻呂等、今月2日扁舟に乗りて海にうかび魚を釣る。二人あみを沈めしに、海底にかかりて引くに出でず、いと(絲緡)水にいること五十余丈なり。金麻呂等手を下して、緩々に引き釣りしに石一枚を獲たり。その上に木三株、草三茎を生ず。その気、一株は高さ二尺六寸、攢柯にして葉無く、初め出でし時その色赤黒にして、ねばきこと飴を塗るが如く、そのようやく乾くに及びてさらに浅黒に変ず。一株は高さ上に同じく、雙幹聳出して白色貝の如し。一株は高さ三寸、形鹿の津のの如くにして、上頭に檜の葉の如きもの有り。その草、二茎は青色、一茎は赤色、ならびに形きのこ(菌)の如し』と。 p766
coldsweats02どんなビジュアルか想像しきれないけれど、摩訶不思議さは伝わってきますよね)

10月17日 
地大に震りき。 p767

元慶2年(888年)
5月9日 
亥の時、大流星有り、氐の南より出でて軫翼の間に入りき。その尾、二丈ばかり、色赤くして光有り、衆星随い行き、すぎしところは木の葉声をなしき。 p798
6月21日 
夜、流星有りて、斗のあたりより出でて箕星の下に入りき。色白くして尾短かりき。 p804
6月28日 
夜、流星有り。騰蛇より出でて雷電星に入りき。色赤く、長さ二丈余なりき。 p805
8月2日 
夜、光有り、紫宸仁壽両殿の間にあらはれき。あかつきに流星有りて南行し、大きさ一丈ばかりなり。京城皆見き。 p812
9月7日 
大鳥有りて、肥後国八代郡の蔵の上に集りき。また、宇土郡正六位上蒲智比咩神社の前の河水、赤に変じて血の如く、縁辺の山野、草木凋枯してあたかも厳冬の如し。 p816
(私メモ/かまちひめ神社は熊本県の宇土にあった神社のようです)

7)相模・武蔵地震に関して
(「理科年表」では⇒No.21。西暦878年11月1日。元慶2年9月29日。M7.4。関東諸国:相模・武蔵が特にひどく、5~6日震動が止まらなかった。公私の屋舎一つも全きものなく、地陥り往還不通となる。圧死多数。京都で有感)

9月29日
【関東地方大震】夜地震りき。この日、関東の諸国地大震裂し、相模武蔵を特にもっとも甚(はなはだ)しと為す。その後五六日震動止まず、公私の屋舎一として全きもの無く、或は地窪陥して往還通ぜず、百姓の圧死はあげて記すべからず。 p818
(私メモ/この地震の被害の大きさは下の元慶5年10月3日の記述でも推測できます)

元慶3年(889年)
(私メモ/少し地震が続いたあと)
3月22日 
午の一剋、地大震動し、四剋にまた震ひき。 p838
(私メモ/このあとも地震は頻繁に起きています)

8月4日 
大和国言しけらく、『紫雲、城下郡にあらはれき。長さ十丈ばかり、広さ三丈ばかり、地上よりおこりて竟(つい)に天につき、しばらくして消え散りき』と。 p850
(私メモ/1丈=約3.3m。長さ約33m、幅約10mということがわかります。紫雲は吉兆のしるし。行者が亡くなる時に、仏様が紫色の雲に乗ってお迎えにくるそうです)

8月19日 
この月、京邑のときおろどころに梨、すもも、花咲き、あるいは実なりき。 p851
10月14日 
地大に震ひき。 p855

元慶4年(890年)
2月11日 
卯の時、天の東の空中に声有り、一声にして止みき。 p874
2月23日 
東方に声有り、雷の如くなりき。 p875
2月24日 
地震。
4月2日 
地大いに震ひき。 p878
(私メモ/このあとも地震が続きます)

7)出雲地震に関して
(「理科年表」では⇒No.22。西暦880年11月23日。元慶4年10月14日。M≒7。出雲:社寺・民家の破損が多く、余震は10月22日に至るも止まらなかった。この日京都でも強く感じたというがこの地震とは無関係で、規模ももっと小さかったとする説がある)


10月14日 
地大いに震ひき。 p893
10月27日 
【出雲国地震を報ず】出雲国言しけらく、『今月14日、地大震動し、境内の神社仏寺官舎、および百姓の居蘆、あるいは転倒し或は傾倚し、損傷せし者多し。その後22日まで、昼は一二度、夜は三四度、微々震動してなおいまだ休止せず』と。 p895
(私メモ/松江市のHPの地震災害履歴のページではこの地震の震央は島根県北部、M7と書かれています)

11月29日 
寅の時、大流星有り。角亢の間より出でて、梗河星に入りき。 p897
12月1日 
夜、流星有り、東方よりきたりて孤星に入り、その色赤かりき。  p898
12月4日 
地大震動。
12月6日 子の時地大震動し、夜より朝にいたるまで十六度震ひき。大極殿の西北隅
の竪壇長さおのおの八間破裂し、宮城の垣将墻、京師の蘆舎、頽損する者ところどころ甚だ多かりき。
 p902
(この6日の地震は「理科年表」では⇒No.23。西暦881年1月13日。元慶4年12月6日。M6.4。京都:宮城の垣墻・官庁・民家の頽損するものはなはだ多く、余震が翌年まで続いた)
12月7日 
この夜、戌より子にいたり、地ふたたび震動しき。 p903
12月8日 
辰より丑にいたり、その間地四たび震ひき。 
12月9日 
夜、地震ること二度なりき。
12月10日 
この日、地すべて五たび震ひき。 p904
12月11日 
この日、地数度震動しき。
12月12日 
子の一刻、地大いに震ひ、寅の四刻少しく震ひき。 p905
12月13日、14日、18日と
地震が続いて
12月19日 
戌の時、天に声あること二度、地また震動しき。 p906
12月21日 
戌の一刻、空中に声有り、丑の時、地震りき。
12月22日 
辰の時、地大に震ひ、ふたたび動きて止みき。
12月23日、24日、25日、29日と
地震あり。

元慶5年(891年)
(私メモ/地震は続いています。1月6日、11日、12日、14日、16日、2月3日と
地震の記載があります)

3月21日 
夜、星有り、房より出でて天市に入り、色青かりき。 p918
5月16日 
午の時、日に二重の暈有り、内黒くして外赤かりき。 p924
7月7日 
星有り、列肆星より出で、入りて心の中央の星を犯しき。色赤く、長さ一丈余なり。 p927
10月3日 
相模国、『国分寺の金色の薬師丈六の像1体、挟侍の菩薩像2体、元慶3年9月29日、地震に遇ひて皆ことごとく壊れ、その後失火して焼け損なふ。ねがわくは、改造して御願を修せむ』 p932
(私メモ/元慶2年、赤文字で上記の相模・武蔵地震の大きさがわかりますね)

元慶6年(892年)
5月2日 
大和国司言しけらく、『管高市郡從五位下天川俣神社の樹に、烏(からす)の巣ごもる有り、産みて四つの雛を得。その一つの雛の毛色純白なり』と。 p959
(私メモ/白い鹿、龜、つばめetc.吉兆のしるしなのか、日本三代実録にはたびたび記述がありますが、白いカラスは珍しいですね。白いカラスも吉兆のようです)

11月15日 
夜、流星有り、西北向ひて去りき。 p976
12月17日 
丑にいたりて、天の南にかみなり、地中に声有りき。 p978

元慶7年(893年)
3月10日 
昏(いぬ)の時、月に暈有り、大微の西蕃の上将星を行き犯し、亥の時、白き雲気北方より来りて暈の中に入り、その数五片、広さ一尺ばかりにして長さ一丈、四片はすなはち消え、一片は月を貫きてやや久しくして消えき。 p987
7月26日 
申の時、日の右に珥(じ)有り、上下に白雲有り。日はすなはち翼に宿りき。 p997
7月27日 
申の時、日の左右に珥有り。その下の雲気、形、龍馬の如くなりき。
(私メモ/何かの前兆かと思いきや、その後すぐに地震とかが起きた記述はありません)

元慶8年(894年)
1月23日 
日に冠有り。右に珥有りて色黄、左に白虹有りて色白く、すなはち日は危に宿りき。夜、天の東南に星の見ゆる有り、長さ一丈ばかりなりき。 p1012
4月10日 
夜、流星有り、北斗より出でて、紫微宮西蕃の第五星を犯しき。色青白く、大きさ柚子の如し。 p1029
4月14日 
亥の時、地震りて声有り。 p1030
5月29日 
夜、流星有り、北極の大星より出でて三公星に入り、大きさ、すももの実の如く、色白くして光有りき。 p1040
8月1日 
辰の時、天の西南に声有り、雷の如くにして一度なりき。 p1051
8月4日
 戌より子にいたり、小星四方に流れ散りておつること雨の如くなりき。 p1051
8月5日 
日没(酉の時)より人定(亥の時)にいたり、流星東西南北に分散し、おつること雨の如く、人定より夜分(子の時)にいたり、或は紫微宮に出入して衆星を犯し、或は北斗の貫索に出入して内外の宿をおかし、その数あげてかぞふべからざりき。 p1052
(私メモ/2日続けて流星雨。換歴サイトでみるとこの年の8月4日は西暦894年9月1日となります。この日の流星群情報はでてこないのですが、9月1日がピークとなるとぎょしゃ座の流星群があります)

9月3日 
寅の時、大流星有り、長さ一丈ばかり、東南より西北に行きてついに地に落ち、その響き雷の如くなりき。 p1054
(私メモ/京都から見て西北の方向に落ちたと書かれていますが該当する隕石情報はみつかりませんでした)

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emi (秋田恵美)

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