ガガーリン88 韓国・朝鮮日報でのガガーリンの言葉
ガガーリン87の続きです。
1961年4月12日、ガガーリンが人類初の有人宇宙飛行を成功させた当時の新聞ではないのですが、
今年2011年4月10日の朝鮮日報に興味深い記事を発見。
(http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2011/04/10/2011041000042.html)
この記事をグーグル翻訳や韓日辞書を片手に読んでみました。
特におおお!と思ったのがこのくだりです。
궤도에 진입한 가가린은 “지평선이 보인다. 하늘은 검고 지구의 둘레에 아름다운 푸른색 섬광이 비친다”고 알려왔다.
訳してみます。(韓国語若葉マークの私ですが)
궤도(軌道)에 (に) 진입한(侵入した) 가가린(ガガーリン)은(は)
“ 지평선(地平線)이 (が)보인다(みえる).
하늘(空)은(は) 검고(黒く) 지구(地球)의(の) 둘레에(まわりに) 아름다운(美しい) 푸른색(青い) 섬광 이(が) 비친다(映っている・輝いている) ”고(と) 알려왔다. (伝えてきた)
軌道に乗ったガガーリンは
“地平線が見える。空は黒くて地球の周りに美しい青い섬광が輝いている”
と知らせてきた。
(섬광をあえて訳していないのはのちほど)
ガガーリンの言葉というと「地球は青かった」で終わってしまい、
宇宙から見た様子を伝えた多くの言葉が埋もれてしまっています。
「空は黒くて地球の周りに美しい青い섬광が輝いている」は、
ボストーク1号乗船中に、彼が地上に伝えてきたとても美しい描写です。(ガガーリン6)
この言葉の原文は
Небо черное, и по краю Земли, по краю горизонта такой красивый голубой ореол.
私が訳してみます。
「空は黒い。一方、地球の縁、地平線の際は非常に美しい青い光の輪になっています」
つまり、韓国語で「섬광」とされているところの原文は「ореол」。
英語ではhalo(ハロ)にあたるものですね。日本でいうところの光背。
「섬광」ですと、閃光、フラッシュ、きらっとした輝きなどのニュアンスになってしまうと思うのですが、
もっとやわらかな光。(ガガーリン7)
ちなみに韓英辞典ですと、
섬광はspark、blink、flash、glintなどが対応するようです。
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現代の私たち。
宇宙から眺めた地球の写真を見た時、地球のへりを淡い水色の大気の層がベールのように包んでいる様子がわかりますよね。
あの光景をガガーリンは宇宙から交信で伝えてきたのだと思います。
このガガーリンの言葉を 、朝鮮日報が風化させずに
50年目の今年、記事にしてくれたことがうれしくなりました。
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