ガガーリン97 韓国・朝鮮日報でのガガーリンの言葉
ガガーリン95の続きです。
1961年4月当時の韓国の新聞を、東亜日報、京郷新聞とみてきました。
今回は朝鮮日報です。
ガガーリンが人類初の有人宇宙飛行をおこなった1961年4月12日から16日までの新聞を追ってみました。
① 「地球は青かった」「空は黒く、地球は青みがかっていた」旨の表現
→見出しにも本文にもなし。
② 「地球のまわりを青い光が包んでいた」旨の表現→見出しになし。
4月14日朝刊3面の記事の本文にあり。
その記事をご紹介します。引用部分は青文字。
※文字が判読できないこともあり、拙訳以前の状態ですが、できる限り単語を添えてみました。
ちゃんとした文章になっていませんが (>_<)
参考程度にご覧いただけましたら。
大見出し
宇宙征服百八分
中見出し
보다밝은 별과太陽
より明るい 星と太陽
별에 묻힌 밤하늘의 地球는 壮観
星に埋められた 夜空の地球は 壮観
(1段目)判読できない文字も多いです。
똑히 아름다왔던것은 지구상 환한 부분 에서
?? ?? ?? 地球上 明るい 部分から
캄캄한 부분으로 들어가서
まっ暗な 部分へ 入って?
밤은 별들이 뻔쩍 이는 밤하늘이었다
夜は 星が きらめく? 夜空だった?
그때의 지구는 마치 엷은 청색 「리본」 으로
その時の 地球は あたかも 薄い 青色 「リボン」 へ?
둘러 싼것갈이 보는것이었다
とりかこむ? ? ? 見ることだった。
(6段目)
수평선 상의 색채 에서 컴컴한 하늘사이 에
水平線 上の 色彩 で 暗い 空間 に 밤은 별들이
우주비행 을 가눙케 해주는 뻔쩍 이는 밤하늘이었다
宇宙飛行 を 可能に してくれる
좁은 공간 대 (空間帯) 가 있는데
狭い 空間 帯(空間帯) が あるけれど
이대는 미묘하게도 푸른빛을 따읬다。
この帯は 微妙(美妙?)にも 青みを 帯びた(帯びていた?) 。
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<(_ _)> 本当に訳せていないです。
日本で朝鮮日報の当時の新聞をマイクロフィルムで所蔵しているところは
早稲田大学図書館
京都大学図書館
国際日本文化研究センター
立命館大学図書館などです。
マイクロフィルムですと、どうしてもフィルムがめらめら歪んでいてうまく読めないところがでてしまいます。
慶應義塾大学の図書館では在籍の方はオンラインで閲覧することができるようです。
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というわけで、韓国の東亜日報(ガガーリン87)、
京郷新聞(ガガーリン95)、朝鮮日報の3つの新聞をみてきました。
日本の各紙と同じように「地球は青味がかっていた」を大きく取り上げたのは東亜日報だけ。
京郷新聞と朝鮮日報は、地球を薄い青い光がとりまいていたことは見出しではなく本文の中だけで伝えています。
なので、日本の新聞が軒並み「地球は青味がかっていた」を大見出しで伝えたほど、
韓国はガガーリンのこの発言に注目していなかったといえるかもしれません。
ですが、2008年になってガガーリンの手記『宇宙への道』が
『지구는 푸른빛이었다』(地球は青い色だったor地球は青い光だった)というタイトルで出版される
(ガガーリン89、90、91、92)あたり、日本と似ていて興味深いです。
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