2011全日本フィギュア(その1)
テレビで全日本フィギュアを観ました。
【男子ショート】
高橋大輔。素晴らしかったです。
この演技を生でご覧になれた人がうらやましい。
ジャンプもすべて見事。キレがあり、ジャンプの軸も細く乱れなく。
粘っこくしなやかそれでいて、でスピード感と野生溢れ、すべてを持ち合わせた演技が凄かったです。
宇野昌磨。全日本デビューと思えない堂々とした演技に驚かされました。
ドーナツスピンも美しかったです。
小塚崇彦。なめらかさと重みがあって素晴らしいです。
ストレートラインステップからの凝ったステップが小粋。
町田樹。ロシア民謡を生かした随所のいかにもロシア風のステップが効いていました。
スピンが一定スピードではない不思議な回転でそれが音楽にぴったりあっていてゾクゾク。
【男子フリー】
羽生結弦がなんといっても渾身の滑り。
プルシェンコとジョニー・ウィアーの雰囲気をあわせもつ若干17歳にして不思議な魅力のスケーター。
神木隆之介にもちょっと似た雰囲気。
どちらかというと植物系アンドロジナス。
男性的に見えないのに、演じはじめると実にアグレッシブで思い切りがよく
、力強く迫力のあるジャンプを連発。
それでいて、体のやわらかさをみせるスピンやイナバウアーも。
のりうつったかのように自ら曲に入り込み私たちをもひきこむパワー。
だからこそ演技が終わって、ふっとやわらかな素の表情に戻るギャップも興味深いです。
宇野昌磨。フリーもおそるべし。
何よりもこれだけの構成を組めるという能力がすごいですね。
そして「難しいものをいれても本番で失敗」ということもなく、
最後のジャンプを除きすべての要素をこなせているのですからあっぱれです。
小塚崇彦。4回転の後ぐっと引きつける、たっぷりとした動きでスケールの大きさを感じさせる気持ちのいいスケート。
軽やかな曲調のところの動きも素敵。
丁寧にまっすぐな気持ちで曲調をとらえているような細かなステップや動きがいいです。
高橋大輔。グランプリファイナルのフリーが素晴らしく、
「ノリにくい」この音楽で滑ってこれだけ引き込ませるのは素晴らしいな~と思ったのですが、
今回はミスもありちょっといつもの持ち味が出ていなかったのが残念。
【女子ショート】
どうしてこんなに層が厚いんでしょう。
日本が3つぐらいに国が分かれたら多くの選手が代表になれるのにと思わせる選手ばかりでした。
村上佳菜子 。笑顔がはちきれる去年までの演技とは違う、シリアスな曲調。
迫力のあるひたむきな演技にひきこまれました。
スピードがあって3-3も決めて素晴らしかったです。
浅田真央。リンクに立つ姿を見ただけでじ~ん。
精神力に感服しました。
ダブルアクセルも軽やかで、最後までキレのいい動き。
終わったあと涙になることもなく。
哀しみは決して消えないでしょうけれど、
つかのまの間でも一つのことに没頭して楽しそうに滑っている表情をみられたのがうれしかったです。
そして演技後、スタンディングオーべーションと惜しみない拍手にもじーんときました。
今井遥。香るような可憐なスケート。
いつか今井遥版「愛の夢」も見てみたいです。
村主章枝選手がいなくなってしまったので、
最後に立ったままの高速スピンで演技を終わらせる選手が少なくなってしまったので、
最後立ったままのスピンでの終わらせ方が新鮮でした。演技後の笑顔も素敵。
村元小月(姉)。音楽「黄昏のワルツ」の良さをあらためて感じました。
音楽とともに心の奥にしんと響いてくる素晴らしい演技。
ジャンプの着地もふわっとみえました。
なめらかで優美でしっとり。
これぞスケートと思わせる、芸術と思わせるものがありました。
« ガガーリン98 「地球は青かった」の元となった新聞記事(ロシア語)をネットでご覧になれるサイト | トップページ | 全日本フィギュア(その2) »
「 フィギュアスケート」カテゴリの記事
- りくりゅうペアでみてみたいプログラム、村元哉中&クリス・リードの桜をテーマにした名プロゴウラム(2022.03.13)
- 北京五輪。りくりゅうペアにじ~ん。涙涙。一緒に滑られるしあわせがあふれていました(2022.02.20)
- フィギュアスケートアイスダンスのクリス・リード&村元哉中の桜の名プログラムは永遠。(2020.03.17)
« ガガーリン98 「地球は青かった」の元となった新聞記事(ロシア語)をネットでご覧になれるサイト | トップページ | 全日本フィギュア(その2) »
コメント