プラネタリウム番組『Snowflake~雪は天からの手紙~』 好評上映中です。
原案協力という形で参加させていただいたプラネタリウム番組
『Snowflake~雪は天からの手紙~』が北海道にある「銀河の森天文台」
(ttp://rikubetsu.jp/tenmon/)にておかげさまで好評上映中です。
この番組は長い間コニカミノルタプラネタリウムで制作に携われた後、
独立された広橋勝さん(スターライトスタジオ)による制作です。
広橋さんはサイエンス×アート×抒情が融合した作品が定評の方で、私も広橋さんの番組のファンです。
『Snowflake~雪は天からの手紙~』も、雪の結晶が空の上でどんな風にうまれ、あのような姿になるのか。
なぜ六角形なのかというサイエンスと、
雪の結晶の美しい造形をドームの中で見せるというアートと、
その雪華がドームを美しく舞うという抒情性が融合されたプログラムになっています。
科学的な説明も美しいビジュアルでとてもわかりやすく仕上げられています。
雪の結晶を語るには欠かせない(と私が思っている ^o^ )土井利位の描いた雪華も、
プラネタリウムの万華鏡映像で多くのファンを持つ馬場ふさこさんが素敵に魅せてくださっています。
丸いドームの中を雪華がまるで手をつないで踊っているように動いていく様子はまるで
「雪華のガーランド」!!。
(ガーランドって花々をハワイのレイのように鎖状につないでお部屋を飾ったりする花飾り)。
プラネタリウムの丸いドームだからこそできる映像マジックがあります。
それは「吸い込まれる感覚」。
こればかりはどんなにCGが発達してもスクリーンが大型になっても、
映画館の平面スクリーンではできないことなのです。
雪が白い空から降ってくる時、たたずんで空を見上げていると、
いつしか、雪が舞ってくるのではなくて、
自分がす~っと上に吸い込まれていくような感覚になることってありますよね。
波打ち際で足を水に濡らして寄せては返す波を見ていると、
波が引く時、波が引いているのではなくて、
自分がずずずっと後ろに下がっていくように錯覚する時と同じくらい
心地よく不思議な、あの空に吸い込まれていく感覚。
プラネタリウムのドームではあの感覚が味わえるのです。
ドームの空から自分の元へ雪華が舞い降りてくる感覚も、降ってくる雪の中に吸い込まれていきそうになる感覚も。
温暖な地で暮らしていて雪になかなか出会えない方も、
極寒の地で生活しているからこそ、雪なんて楽しんで眺めるどころではない方も、
凍える心配のないプラネタリウムのドームで雪の結晶のおごそかな美にどうぞ触れてみてくださいますように。
坂本真綾さんのナレーションも、雪のキラキラ感や凛とした空気感を感じさせる音楽も素敵ですが、
何よりも美しい雪の結晶をビジュアル化してドームに映し出すビジュアルを制作された方々の力がすごいなと思います。
言葉で「雪の結晶が華のように舞う」と表現するのはキーボード入力で5秒でできてしまうけれど、
それを実際に映像化するのはどれだけの技術と労力とセンスがいることか・・・。
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