2012年1月15日スターズオンアイスをテレビでみました。 浅田真央はやはり天女でした。
スターズオンアイスをテレビでみました。
惜しまれながら競技人生を終えたスケーターたちが、
プロとしてシ ョーで活躍している様子を見るのはうれしいものです。
みんな素晴らしかったけど特に印象に残ったのはカート・ブラウニング、高橋大輔、浅田真央。
カート・ブラウニング。
小粋さ素敵。 体力が衰える世代なのに、軽やかにステップを刻み、
俊敏にスケートリンクに風を起こします。
息切れしたりキレが悪かったらことざめ。
大変なことをいとも簡単にやっているようにみせるために、
普段いったいどのくらいの鍛錬を続けているのかと思うとじ~んときました。
そして本当にスケートを愛してスケートに愛されて人生を送ってきたのだと感慨深く感じました。
高橋大輔。
ロクサーヌで来るとは。
どの選手よりも、観客の目と心をぐっとリンクに引き寄せる熱い吸引力を感じました。
たとえばお気に入りのアーティストのコンサート。
曲の出だしが流れるだけで「あ、次はあの曲やるんだ!」って盛り上がる、
あの熱気を、ロクサーヌの曲が流れた時に感じました。
今季のおだやかでうっとりするEXとは違う、ラテン系で濃ゆい高橋大輔の真骨頂の世界。
あのEXをみせてくれるんだ!と観客がうれしくなるような「名作」をいくつも持っている選手ですよね。
浅田真央。
ジュピター、圧巻でした。
「凄み」を感じました。たおやかな曲なのにこの凄みは・・・!!
またもや「ガラスの仮面」を思い出しました。
北島マヤが千の仮面をつけてあまたの役をこなした最後に演じる究極の役は「紅天女」。
梅の精という、人間ではない存在、そして静の存在を演じること。
北島マヤと 同じように浅田真央も人間ではない存在となっているのを感じました。
「ジュピター」で浅田真央は天女のようなのに決して軽やかなだけではないですよね。
21歳という若さなのに、
「パステル」な雰囲気の柔らかい曲から「鐘」のような、ほの暗い情熱がたぎる「赤と黒」が似合う曲にも取りくみ、
彼女自身も辛いことを経験したからなのでしょう。
カメラワークも素晴らしく、
氷上を照明が青く照らし、とこどろこどろ白いまだら模様がみえる様子が
まるで「空」のようで素敵でした。
そして驚いたのは出だし、表情が今までと違いました。
仰ぐ場面では少し「怒り」さえあるような力強い表情。
私自身のまったく勝手なイメージなのですが、
まるで地上に降りた女神が地の人間にもたらされた悲しみを憂い人間にこんな仕打ちをもらさす、
天の帝に人間に代わって立ち向かう、そんな風にもみえました。
スターズオンアイスのEX「ジュピター」は、
スポーツもアートも越え、もう「神事」と言っていい「舞」だと感じました。
「表現するということは尊いことですね」というアナウンサーの言葉も心にしみました。
柔らかで祈りに満ちていて、でも今まで以上に凄みを感じるジュピター。
またもや「ガラスの仮面」を思い出しました。
北島マヤが千の仮面をつけてあまたの役をこなした最後に演じる究極の役は「紅天女」。
梅の精という、人間ではない存在、そして静の存在を演じること。
北島マヤと 同じように浅田真央も人間ではない存在となって、
「静」の中に凄みが溢れていました。
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菩薩顔の浅田真央が、一層菩薩や天女にみえるEXですが、
特に奈良の中宮寺の弥勒菩薩の雰囲気だわ~と思います。
そして東京国立博物館にある重要文化財「摩耶夫人および天人像」も思い出します。
↑部屋の壁に飾っている葉書です。摩耶夫人は釈迦の母。
右そでに生まれたばかりの釈迦の姿、おわかりになりますか。
摩耶夫人の衣裳がジュピターのEXのようです。
摩耶夫人および天人像のアップの画像は
東京国立博物館のサイト「e国宝」(ttp://www.emuseum.jp/)でご覧いただけます。
トップページ→検索窓に摩耶夫人および天人像を入力して検索。
こちらは広隆寺の弥勒菩薩。やはり浅田真央の顔立ちは菩薩顔ですね。
魅惑の仏像 弥勒菩薩―京都・広隆寺 (めだかの本)
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