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2012年2月26日 (日)

INDEX カテゴリー 色 うっとり

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2012年2月25日 (土)

春~桜の季節に聴きたい音楽をまたまたご紹介。KOKIAの「桜の樹の下」。

Crossrioolis_spring
女性ボーカルは、透明感があって声が飛翔しているひゅるんひゅるんが好きです。
オペラのようにドーンと力強い歌声はあまり・・・。

でも透明感といっても綺麗で音楽の授業や合唱の模範生のような発声はだめ。
透明感&少し独特の節回し(アラブや、演歌やetc.)が好きです。

たとえばコクトーツインズ、サラ・マクラクラン、
イエメン出身のNOA、遊佐未森、ロシア出身のオリガ、手嶌葵・・・。

KOKIAの歌声も好きです。10年ほど前になるのですが、
生で聴かせていただいた時、近くで歌っているのに、天から降ってくるような気がしました。

KOKIAのすべての曲をチェックしているわけではないのですが、
『桜の樹の下』すっっっごくいいです!!
詞も曲も甘くせつなく儚く、日本の「雅び」、懐かしさを感じさせる曲。
胡弓や笛が使われているから余計、和の情緒があふれる曲となっているのでしょう。

力みなく伸びる高音。
ひゅるんひゅるんと飛翔しています。KOKIAの歌声は天から降り注ぐ「光」を感じさせるのですが、
この曲に関しては天からの「はなびら」のよう。
「はらりはらり」という歌詞があるのですが、
本当に歌声がはらりはらりと舞い降りてくる感じがします。
桜の花びらのように空へ舞いあがり、花吹雪のように舞い降り、
そして消えゆくやわらかい春の風のような歌声。

OVA「最遊記外伝」のオープニングテーマのようです。この絵↓を見て、アニメだからと尻込みしたらもったいない。

OVA「最遊記外伝」OPテーマ 桜の樹の下/EDテーマ 光の方へ



(2020.3.5追記)
今日現在、下記のベスト盤のディスク2に収録されている
「桜の樹の下」が試聴できます。
名曲。ぜひ聴いていただきたいです~。

EVOLVE to LOVE -20 years Anniversary BEST- (初回限定盤)

KOKIAは「花宴」もおすすめ。
四季があるこの国に生まれたことを感謝して手を合わせたくなるそんな曲です。

KOKIAのサイトは(ttp://www.kokia.com/)。
本名が明子さんだからKOKIA。
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今年は冬が寒くて、私が住むところも梅が遅れています。
通常、梅は2月8日ぐらいから。桃が3月20日前後~。
桜の開花宣言も3月24日ごろと思っているのですが、
今やっと梅の香りが少し漂ってきたかなというくらいです。

ですので、まして東北や標高が高くて春が遅いところでは、
桜はもっともっと先になるのかもしれませんね。
開花はまだまだ先だけど、「桜が咲いたら聴こう」と思う曲を今聴きながら、
待ち遠しい気持ちを愉しむのもオツかもしれません。
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ところで、透明感とは違う土を感じさせる歌声にも惹かれます。
元ちとせや平原綾香のような。大地のような歌声。



最初の画像はロシアのРиолис(リオリス)(ttp://www.riolis.com/)のクロスステッチキット。
入手してはいないのですが、いつかやってみたいです。
梅かしらと思うのですが「春」という文字と合ってて素敵です。


HAND WORK とりい
さんが楽天で取扱いされています。
とりいさんのトップから「リオリス」で商品検索されると、リオリスの取扱い一覧をご覧いただけます。
リオリスの日本シリーズはどれも美しいです。
こんな風に憧れられているんだなと、あらためて日本の美を感じさせられます。

 

2012年2月19日 (日)

♪遊びをせんとや生まれけん~桃源郷を感じさせる音楽


20120219tougenkyo
春。梅、桃、桜がもう少ししたら咲くという時期になると、
甘く、やさしく、懐かしく、
そして少し胸が痛くせつない気持ちにさせる音楽が聴きたくなります。
「懐かしい」というのは子供の頃を思い出してノスタルジックというよりも
もっと昔、彼岸の彼方を思い出す感じ。まるで桃源郷のような。

今一番気になるのはNHK大河ドラマ「平清盛」の中で流れる「遊びをせんとや」。

早速Ituneで1曲購入をしました。
2分25秒の曲で200円。松浦亜弓(まつうらあゆ)ちゃんの歌声がいいです。
途中のオーケストラや鉄琴や鈴、しゃらしゃらした音もいいです。

♪遊びをせんとや生まれけん。
戯れせんとや生まれけん。
遊ぶ子供の声きけば、 
わが身さえこそ動(ゆる)がるれ


この歌は、平安末期に編まれた歌謡集「梁塵秘抄(りょうじんひしょう)」の中にあるものですね。
もちろん当時のメロディーが現存するわけではなく、
NHK「平清盛」の音楽を手掛けた吉松隆さんの作曲ですが、
平安の昔、こんなメロデイーの歌が本当にあったんじゃないかなと思わせる何かがあります。
日本人のDNAといいますか、胸の奥に眠っている何かにしみわたる音楽。

美しくひだまりのようなやわらかさがあってそれでいて哀しい曲ですね。
子供たちが過酷な生活をして命も落としている、
だからこそ、あえて「遊びをせんとや生まれけん」なのでしょうね。
本当は遊ぶために生まれてきたのに!という思いがこめられている気がします。

そして大人になるといろんな欲が生まれて、
複雑な人間社会の中で生きていくことになるけれど、
どんな大人でもこの世に生まれたのは「ただ遊びたかっただけなのだ。子供のように無邪気に」
そんな風に顧みさせてくれる音楽です。

まるで人生の最後に走馬灯のようにいろんな場面がよみがえってきて、その中で流れるようなメロディー。

↓アマゾンでは今日現在「平清盛」のサントラの試聴ができます。「遊びをせんとや」は4曲目です。

 

 

NHK大河ドラマ《平清盛》サウンドトラック NHK大河ドラマ《平清盛》サウンドトラック
吉松隆 V.A. NHK交響楽団 舘野泉

日本コロムビア 2012-02-01
売り上げランキング : 732

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by G-Tools

 

残念ながらAmazon MP3で一曲購入はできないようでが、Itune他で1曲購入できます。

「遊びをせんとや」は作曲者の吉松隆さんが試作段階で初音ミクに歌わせていたということをききましたが、
少し初音ミクっぽいテイストに歌声を響かせています。生々しい人間ぽくないというか。

そしてyoutubeにnononchannelさんがアップしている初音ミクの「遊びをせんとや」もいいです。
ttp://www.youtube.com/watch?v=vCGAVsPd74E(2012.2.19現在)
「初音ミク 遊びをせんとや NHK大河ドラマ平清盛より 梁塵秘抄」。

 


また、11曲目「夢詠み…紀行」18曲目「友愛」24曲目「安息」は舘野泉のピアノなんですね。

その他、桃源郷を感じさせ、春のうれしいけれどなんともいえないせつなさを感じさせる音楽を挙げると。
2008年4月4日にもご紹介いたしましたが、
賈鵬芳(ジャーパンファン)の「チェリーブロッサム」とユーミンの「花紀行」

それからユーミンは「春よ来い」もいいですね~。
昨年末の紅白では一番感動しました。
サビのバックに♪は~るよこい、は~やくこい の合唱が入るのですが、
童謡「春よ来い」がこんなにいいメロディーだったのかと心にしみました。
すごく昔からの歌ではないのに、やはり私たちのDNAを震わせるような調べですね。

あと、中村 中(あたる)の「友達の詩」も、
特に季節は謳われていないですし、ご本人が経験した辛い思いから生まれた歌だと思うのですが、
想う心とせつなさをそっとそっとくるむような、風にほどいていくような、
そんな調べがなんともいえず心の奥深くに広がる郷愁を感じさせます。

桃源郷シリーズINDEXはこちら

2012年2月16日 (木)

北越雪譜(その1)雪国の過酷さと雪華図説からの写し

今日はしんしんと寒くてほんの少しだけ小雪が舞いました。

この冬、日本各地の大雪の被害のニュースをききます。
一冬に雪が3回降るかどうか、という暖かいところに住んでいると、
雪ははかなくとけるもの、雪月花として和歌に詠む風情のあるもの、と思ってしまいがちですが、
大雪にみまわれるところでは雪はまったく違うものなの。

融けない雪のこわさ…。
20キロの雪が屋根に積もっているというのは20キロのコンクリート片を屋根の上に勝手に乗っけられたようなもの。
命がけで高齢者の方が屋根の雪下ろしをされていますが、
命の危険を知りながら雪下ろしをしなければいけないのは、
そうしないと家がつぶれてしまう危険があるから。

雪の怖さを知らずにすむ場所で、「雪の結晶はきれい」と思っている身が申し訳なくなります。

さて、越後の鈴木牧之(ぼくし)は江戸時代に『北越雪譜(ほくえつせっぷ)』を出版しました。

雪の民俗学の決定版といえるこの本の中で、土井利位の描いた雪華を35片紹介しています。
北越雪譜が当時700部売れるというベストセラーになり、そのおかげで土井利位の雪華も広まりました。

鈴木牧之は北国の人と温暖の地の人との雪に対する受け止め方の違いをいろいろ書いています。
たとえば「初雪」の項。

暖かい国人が雪をめでることは、前にいったとおりである。
江戸では雪の降らない年もあるので、なおさらのことに雪を喜び、
雪見の船に歌や踊りをする妓女を連れていったり、雪の日に茶会を催し特別の客を招く。
遊里では雪を口実に客を引き留めたり、料亭は客が来るよい知らせとする。
こうして雪で遊んだり楽しみとすることを数えるときりがない。
雪をこのように賞するのは、繁華ほ巷だからであろう。

雪国の人がこくしたことを見たり聞いたりしたとき、うらやましいと思わない人はいない。
私の住む越後の初雪は、これに比べれば大変な違いである。
江戸では雪を楽しみ、越後は雪で苦しむのであるから中略。
このあと越後の初雪が9月の末か十月の初め(私メモ:旧暦)であると語られ、
越後の雪は鵞毛のようにひらひらとは降らず、必ず粉雪である。(中略)
暖かい地方の人のように、初雪を見て吟詠や遊興の楽しみにするなどは夢にも思わず、
「今年もまたこの雪の中で暮らすのか」と雪を見て悲しむことは辺境の寒い国に生まれた不幸なのである。
繁華な暖かい土地に生まれ、雪を見て楽しむことのできる人の幸福を、雪国の人間としてうらやましく思う。


「雪を払う」の項を読むと雪国の大変さがよくわかります。

雪を払うことは、肩にかかった花びらを払うのと同じく風流の一つとされている。
そうしたことは日本や中国の詩歌にも多く出てくるが、このような大雪を払うのは風流とは程遠いことである。
初雪が積もったのをそのままにしておくと、
次に降った雪がその上に積もって一丈以上にはることもあるので、降った雪はその都度払う。(中略)
雪を払うことを、里の言葉で「雪堀り」という。(中略)
雪を掘らないと家の出入り口をふさぎ、家を埋めて人が出ることもできなくなる。
また、頑丈に作った家でも、屋根に積もった幾万斤という雪の重さに潰される惧(おそ)れもあるから、
どこの家でも雪の結晶を掘らないわけにいかない。


北越雪譜は「雪華図説」と違って今も手に入りやすい本です。
アマゾンではたとえばこちら。


北越雪譜 (岩波文庫 黄 226-1)

2012.2.16現在、「なか見!検索」で数ページが見られるようになっていますc
(2020.11.28追記 現在はみられなそうです)
ありがたいことに、土井利位の雪華図説からの引用ページも見られます。
(P13の次ですね)

「雪の形」の項で次の図は「雪華図説」に見る「雪花五十五品」から筆写したもの
と書かれています(中見!検索P12参照)が、ご注意ください。
この「なか見!検索」を開いた時に「ご覧の内容は単行本版(1997)小学館製のものです。
と書かれているように、
このなか見は
「北越雪譜」 (ワイド版岩波文庫)鈴木牧之編撰、京山人百樹刪定 岡田武松校訂(1991年12月5日発行)のものではありません。

「北越雪譜」 (ワイド版岩波文庫)では

下の図は天保三年許鹿君の高撰雪花図説に在る所、雪花五十五品の内を謄写にす。
と書かれています。 許鹿(こが)は土井利位の雅号です。

北越雪譜 (ワイド版岩波文庫)は原語のまま。 わかりづらいという方には現代語訳を。

「現代語訳北越雪譜」監修者高橋実訳者荒木常能 野島出版。
と照らし合わせると原文が読みやすくなります。

今日のブログでご紹介した現代語訳(青文字)はこの本からの引用です。

追記/『北越雪譜』に関してはこちらにも書きました。

【雪の結晶と文学、出版物】INDEXはこちら
雪の結晶全般はこちら

2012年2月15日 (水)

2012年2月 フィギュアスケート四大陸選手権

フィギュアスケート四大陸選手権をテレビでみました。

続きを読む "2012年2月 フィギュアスケート四大陸選手権" »

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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