ガガーリン99 韓国の新聞にガガーリンの言葉として出てくるイタリアの画家ティントレット
昨日4月12日は宇宙飛行士ガガーリンが、人類初の有人宇宙飛行を成し遂げてから51年目の日。
そこで少しお休みしているカテゴリ「ガガーリン」の話題を。
1961年4月当時の韓国の新聞、朝鮮日報、東亜日報を追っていた時に気になることが1つありました。
それはイタリアの画家ティントレットについてです。
(引用部分青文字。右に拙訳を)
東亜日報では4月13日夕刊2面&4月14日朝刊2面 の記事の中で
ガガーリンが90分に1回ずつ日の出と日没を見たことが記されその後、
그안에서보는 色彩는 その中で見る 色彩 は
伊太利의 「베니스」派의 画家 イタリアの ベニス 派の 画家
「티토레토」의 그림에서 「ティントレット」の絵で
보는것보다도 見ることよりも
두배以上이나 짙은것이다 二倍以上も 濃厚なのだ。
と記されています。
朝鮮日報でも4月13日夕刊2面ガガーリンの体験談として宇宙からみた日の出と日没のことが記され、
その後にほぼ東亜日報の上記の青文字と同じ文面が記されています。
それが疑問なのです。
ティントレットという画家の名前は日本の新聞記事等では一切でてきません。
ガガーリンの自伝「宇宙への道」でも、ガガーリンが夜明け時、地球のへりが虹色に輝くことを、
ロシアの画家のレーリヒの絵をみるようだと語る場面はでてきますが、
ティントレットの名前は出てこないのです。
ティントレットの画集等をいくつかみてみました。↓こんな画風の画家です。
ティントレット画集 (ピナコテーカ・トレヴィル・シリーズ)
雲の切れ間から天からの光がさすというような神々しい空が描かれている絵もありますが、
朝焼け、夕焼けの大気のオレンジ色から藍色へのグラデーションが描かれているような絵もみつけられず、
ガガーリンがティントレットの絵を思い浮かべたとは思えないのです。
記事のソースは12日AP合同となっていますが
日本の新聞(朝日、産経、毎日、読売)にはそのAP合同の記事はみつけることができません。
とりあえず未解決の謎です。
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私メモ ティントレット---Tintoretto(英語) 틴토레토(韓国語) Тинторетто(ロシア語)
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