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2012年9月29日 (土)

夏のベランダは、ロベリア、ペチュニア、ブッドレア

ほぼ過ぎ去った夏を惜しんで、この7、8月、ベランダを彩った花をご紹介します。
というよりも、今年の猛暑でみんな息絶えてしまったので、
私自身の記録として在りし日の元気な姿をとどめておきたくて。


こんな色合いにしました。

2012summergarden_lobelia_petunia

水色の花は一目ぼれしたロベリア
ロベリアはブルー系のバリエーションがいろいろありますが、
このロベリア・ホット・アーテックは中心部が白いんです。
白とまわりの水色具合が、まるで春に咲く可憐なネモフィラみたい!

ライムイエローは「ペチュニアライムイエロー(Petunia Potunia Plus Yellow)」です。
水色のロベリアと少し緑がかった黄色のペチュニアの組み合わせは、少しクールで北欧チックな色合いでおすすめです。

中央に見える赤いてんとう虫は友人のオランダ土産の木のスティック。
色のアクセントとなって可愛いです。

ロベリアのアップ。
中央の白地のところに少し濃い麿眉みたいな青が愛らしいです。
2012summergarden_lobelia

てんとう虫をアップで。
2012summergarden_tentomushi
となりにいるのも虫?
いえいえ、コバンソウです。

もう一つ、一目ぼれして植えたのが
ブッドレアシルバーアニバーサリー(Buddleja Silver Anniversary)。
2012summergarden_buddleja1
シルバーがかった緑の葉、白くもひょもひょした可憐な花。

この外見は、ラムズイヤーとフランネルフラワーが好きな私のツボ、ど真ん中。
2012summergarden_buddleja2
↑立ち姿が
ラムズイヤーに似ています。

香りもいいんです。
白いユリのような、シャボンのような、
すっと身がひきしまるような清楚でさわやかな香り。

この3つの植物は
来年また、手に入れたら育てたいなあと思っています。

2012年9月27日 (木)

9月30日は中秋の名月

9月30日は中秋の名月ですね。
「中秋の名月」は「旧暦8月15日」の月という意味で、必ずしも満月になるわけではありません。
月齢に基づく旧暦なので、ほぼ満月ではありますが年によって前日が満月だったり、翌日が満月だったり、多少のずれがあります。

でも、今年2012年の中秋の名月は満月になります。

台風の進路が気になるところではありますが、やっと涼しく秋めいてきた夜空に浮かぶお月様を楽しみたいですね。

20120927matsuzakisenbei01
ススキと満月です、というのはウソで、手前にみえるのはおいしい松崎煎餅のぬれせんべい。
年に何回かだけ限定で販売されているものです。

濡れているところと乾いているところの加減、お煎餅のほどよい薄さ、すべてが絶妙でおいしいんです。
そしてお醤油が本当に香ばしくて!
そしてどことなく模様が月みたいだなあと。

ぜひぜひ、お月見をしながら食べたい銘品。

私は9月中旬に買いました。
限定のため今まだ在庫があるかわかりませんが、ご興味持った方はぜひぜひ
松崎煎餅(ttp://matsuzaki-senbei.com/)にお問い合わせしてみてくださいね。

私が月ごとのコラム12ケ月分を書かせていただいている「月の満ち欠けカレンダー」。
2013年版ができあがりました。

2013年版も各月の色合いが美しいです。ご愛用いただけたらうれしいです。

 

 

2013年 月の満ち欠け 卓上カレンダー C-542-mp 2013年 月の満ち欠け 卓上カレンダー C-542-mp

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2012年9月22日 (土)

雪の結晶番外編/江戸時代の顕微鏡シリーズ(16)ノミやシラミに森羅万象を感じます

虫が嫌いな人はこの記事はすっとばしてくださいね。

江戸時代の顕微鏡について調べていると虫のスケッチがいくつもでてきます。 当時、「顕微鏡」と書いて「ムシメガネ」とルビがふってある文献が多いだけあって、目に見えないほどの小さなものを見られる魔法の装置(顕微鏡)を手にしたら、まっさきに見てみたいものが「虫」だったのでしょうね。

江戸時代の顕微鏡シリーズでご紹介したノミ、シラミ、ボウフリ、赤ボウフリの画像を一同に並べてみます。この4つに特に魅せられたので。
パブリックドメイン以外のものは、いずれも所蔵館から画像掲載許可をいただいたものです。転載、二次利用はご遠慮ください。数字をクリックいただくと詳細ページにリンクします。

【ノミ】

(14)『紅毛雑話』森島中良(国立国会図書館) 

014microscope_komozatsuwa02leftnomi

(30)『千虫譜』栗本丹州 (国立国会図書館) 
030microscope_senchufu05smoll

(30)-2『本草図説』岩崎灌園(東京国立博物館)
030_2microscope_honzozusetsu_nomi

『ミクログラフィア』ロバート・フック
030micrographia_hooke_flea_3


どのスケッチのノミも小さな頭、カエルの足のように見える口器、
毛が生えた長い脚、胡麻のような丸みのある胴体が描かれていますね。

※画像は掲載できていませんが
(55)『顕微鏡虫之図』のノミもぜひご覧いただきたいです。


【シラミ】

(14)『紅毛雑話』森島中良(国立国会図書館) 
014microscope_komozatsuwa03leftshir
(27)『虫鑑』高玄竜 (国立国会図書館)
027microxcope_mushikagami_shrami

(30)『千虫譜』栗本丹州(国立国会図書館)
030microscope_senchufu04shirami

(30)『千虫譜』栗本丹州(国立国会図書館)
030microscope_senchufu06smoll

『ミクログラフィア』ロバート・フック  
030micrographia_hooke_shirami

『自然の聖書』スワンメルダム
014microscope_sive_historia_insecto

※画像は掲載できていませんが、
(55)『顕微鏡虫之図』のノミもぜひご覧いただきたいです。
    
ノミとシラミ。全然違う姿をしています。
顕微鏡で見ないと違いがわからないくらいの小さな存在なのに
こんなに違う造形をしている必要はあるのでしょうか。
誰にこの造形の違いに気づいてほしくて存在しているのでしょうか。
「誰も見るわけじゃないから、どんな姿だっていいんだ~」
ってバラバラな姿じゃなくて、ノ
ミはノミ同士、シラミはシラミ同士、同じ姿であることにも感動。
造物主はこんな小さな生き物でさえ手抜きしないで造っているんですね。

どんなに小さなものにも特有の形があって、この地球に生きている。
「森羅万象」をノミやシラミのスケッチから感じます。

極小だからどんな姿だっていいじゃない、なんて不遜なことをいう私ですが、
もっと大きな存在がいたら、地上でうごめく人間を同じように思っているのかもしれません。
「人間はあんなに小さい存在なのに、顔立ちがどうの、太ってる痩せてるだのって言ってるよ」って。
「俺たちから観たら、みんないっしょくたなのにね」なんて笑っているかもしれません。

次にぼうふり、赤ぼうふりを並べてみましょう。
SF映画に出てくるエイリアンのような不気味な造形、でも、なんだか引き込まれます。

【孑孒(ぼうふり/ぼうふら)】

(14)『紅毛雑話』森島中良(国立国会図書館) 
014microscope_komozatsuwa05leftbouf

 『自然の聖書』スワンメルダム
Microscope_biblianaturae2

※画像は掲載できていませんが、
(55)『顕微鏡虫之図』の孑孒もぜひご覧いただきたいです。


【赤ぼうふり(ユスリカ)】

(14)『紅毛雑話』森島中良(国立国会図書館)
014microscope_komozatsuwa06akaboufu


(52)『本草図説』高木春山(西尾市岩瀬文庫)
052microscope_honzozusetsu_akabou_3

描いた人たちの「どんな姿をしているのかみたい」という好奇心。
覗いた時の、「げげ!なんじゃこりゃ」という驚き。察せられます。

江戸時代は光学機器の発達で、顕微鏡で虫や雪を眺め、
望遠鏡で月や惑星を眺めるというミクロからマクロまで視野が広がってきた時代。
西洋文明の風もどんどんやってきて。
吸収力ある人々にとって画期的な時代だったのでしょうね。

さて、虫に関する面白い本をみつけました。
『わが家の虫図鑑』という本です。
ノミ(p87)もシラミ(p81)もユスリカ(p116)もいます。
顕微鏡で撮影したと思われる写真あり。
江戸時代のスケッチとほとんどかわらない姿が掲載されています。
江戸時代にスケッチされた虫の何世代後の子孫なんだろうか。
時代は変わってもやっぱり蚤は蚤か~と思うと感慨深いものがあります。

 

わが家の虫図鑑・新装版

 

 

お父さんと子供が、一緒にカブトムシを捕ったとか、育てている、とか
そういう和気藹々とした本では決してありません。
黄色く長いコウガイビル(p124)も登場。
コウガイビルがミミズに巻き付いて食べる写真(p125)も掲載されています。

私は虫が大の苦手なのに、気持ち悪い~~~~と言いながら
ついついこの本は見入ってしまいました
いやよいやよも好きのうち、といいますか
<怖い物みたさ>というか
<気持ち悪いものみたさ>というのが人間の本能にあるのでしょうか。

コウガイビルに興味のある方は2006.7.25の記事もご覧いただけたら。

【江戸時代の顕微鏡シリーズ】INDEXはこちら
雪の結晶全般はこちら

2012年9月21日 (金)

9月19日、虹をみました。

今週の水曜日9月19日、虹を見ました。
夕方、急に晴れて、オレンジ色に空が染まってきれいだな~と窓の外に目をやったら、そこに、ニョキッと虹が。
今までに見たことのないような虹でした。

1)長いアーチ状になっておらず、虹の根本部分だけだったのですが、
虹の幅がとにかく太い。柱が空に向かって立っているかんじ。

2)虹が太い分、色のグラデーションがはっきり。
赤~オレンジ~黄色の幅が広いのです。

3)虹の背景が青空ではなく、夕焼け空。
だからこそオレンジ色の空に浮かぶ、暖色部分がくっきりした虹がより幻想的に見えました。

うっとりしながら、周りの方と一緒に眺めていたのですが、撮影できる環境にいませんでした。

夜、家に戻ってネットをみると、同じ虹を見た方々が何人も、
個人ブログで撮影写真をアップしていらっしゃいました。
同じ虹でも、場所によって見え方が違うのが面白いですね。
別の場所から、別のアングルで、でも同じ感動を味わえたと思うとうれしくなります。

さて、9月20日の神奈川新聞をみて、感動~~。
水曜日のこの虹の写真が大きく取り上げられていたのです。
撮影された場所が私が見たところから近いようで、私が見た印象のままです。

記事がいつぐらいまで保存されているのかわかりませんが、
「雨上がりに光の橋、日没間際に横浜で虹」というタイトルの記事で
現在のURLはttp://news.kanaloco.jp/localnews/article/1209200001/です。

ぜひぜひご覧になってみてください。
柱のように太い根元。赤~オレンジ~黄色のグラデーションの美しさ、
発光しているような緑色がご覧になれます。

2012年9月 2日 (日)

雪の結晶番外編/江戸時代の顕微鏡シリーズ(15) 〔53〕~〔58〕

ダイジェスト年表で挙げた〔53〕~〔58〕の詳細です。

ネットで原文を読めるところも挙げています。
<本で閲覧できる資料>はみつけにくいものを中心に挙げました。〔挙げていない=本の形態では出版されていない〕ではありません。


青文字=原文。
オレンジ=顕微鏡画像や顕微鏡で観察したスケッチ画がみられるURL。

ただし書きは
こちらをご覧ください。

今回の特におすすめ

〔55〕『顕微鏡虫之図』

〔58〕『群虫真景』の蟻の絵。かっこいい、クール!

いずれもこのブログには画像がなくご覧になれるところの紹介のみですが、見事な絵です。
虫が好きではない私が見入ってしまうので、虫好きの方はもっとわくわくすると思います。
子供がお絵かきしたのではなく、江戸時代の大人(おそらく)が科学の目で描いたと思うと彼らが顕微鏡を覗いた時の興奮が伝わってくるようです。

追記/
〔53〕-2飯室昌栩の『虫譜図説』に関して、国立国会図書館から画像掲載許可をいただきましたのでご紹介します。
〔57〕金武良哲の顕微鏡について、佐賀県立博物館から画像掲載許可をいただきましたのでご紹介します。
画像の転載、二次利用はご遠慮ください。
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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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