早くも冬の色が恋しくなり『era inverno』という絵本
秋はこっくりした色に惹かれる季節。
■ ■ ■ ■ ■
かぼちゃのようなオレンジ色。紅葉のような煉瓦色。枯葉色、モスグリーン、サツマイモのような赤紫etc.。
でも、やっと秋が始まったばかりだというのに、すでに冬の色に惹かれています。
私のイメージする冬の色は「北欧やロシアの白い雪をかぶった曇り空の森」。
白、グレーに 常緑樹の緑、時折わずかに見えかくれする空の青などのイメージ。
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だからこそ、
マリメッコのテキスタイル「ルミマルヤ(LUMIMARJA)」、
南部鉄器のカモミールのイヴェールにも惹かれるのですが、
↑ LUMIMARJA
私の大好きな「冬の色」そのものの絵本に出会いました。
それがこちら。
Era inverno
Aoi Huber-Konoさんの『era inveruno』
(エラインヴェルノ/冬の季節の意味)という絵本。
文章はイタリア語ですが、ページの隅にぽつ、ぽつっと書かれているので
読めなくても絵だけで雰囲気がわかります。
グレーの空。森に雪が降ってくる。白い雪の上に動物の足跡。
足跡がいっぱいににぎやかになっていく・・・。
冬の北の大地。
青空に純白に雪が輝くという森もいいけれど、
どんよりと曇った空の下ならではの冬の森も好きだわ~という方はこの絵本に惹かれるはず。
雪が降るシーンで描かれている雪は結晶の形になってはいませんが、
丸い粒がかわいいです。
静けさに溢れた絵本なのに、
なぜか、雪が降ってくる音、枝から雪がどさっと落ちる音、
動物が雪の上を歩いて足音を残すカサッカサッという音etc.
「音」が感じられます。
あわただしい日常の中、森の中に足を踏み入れるような気持ちで、
表紙を開きたくなる素敵な絵本です。
ページをめくるたびに心が静かになって落ち着きます。
こんな風に「北の森コーナー」をつくっています
絵本全体のトーン(色の分量も含め)はこんな感じ。
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作者のAoi Huber-Kono(葵・フーバー・河野)さんは日本女性のようですね。
「yamagiwa Online Store」のこの本の紹介ページ
ttp://shopping.yamagiwa.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=461BK700935
から引用させていただきます。
日本のグラフィック・デザイン界の草分け河野鷹思の娘で
イタリアのグラフィック・デザイン界の重鎮マックス・フーバーのご夫人でもある、
河野葵が1973年にエッメ出版から発表した絵本「冬」の待望の復刻。
空気がピンと張り詰めたある冬の日、
シルバーグレイ色の雲が次第に空を覆い、やがて真っ白な雪が降ってきます。
一面の雪景色。森に住む鳥や動物たちの足跡が美しい文様を描きます。
さて、この足跡はいったい誰のものでしょう。
冬の森が好き、なんて言えるのは厳寒での生活の過酷さ、
危険を知らないからこそだと思うのですが、憧れます。
(2018.12.30追記)
イタリア語版は現在入手がむずかしいようですが
日本語版が出版されています。
タイトルは「ふゆ」。著者は「こうのあおい」。
日本語版といっても、同じように言葉は少ないので
どの国の方でもお子さんでも楽しめるでしょう。
ふゆ
【雪の絵本】INDEXはこちら
雪の結晶全般はこちら
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