2012年10月 グランプリシリーズカナダ大会
2012年10月 グランプリシリーズカナダ大会をテレビでみました。
« 2012年9月 | トップページ | 2012年11月 »
2012年10月 グランプリシリーズカナダ大会をテレビでみました。
今日は旧暦9月13日。
十三夜。「後(のち)の月」です。
日本では、旧暦8月15日の
十五夜、「中秋の名月」がお月見として有名ですが、
同じように「後の月」を愛でる風習があります。
『南総里見八犬伝』などで知られる江戸時代の作家、
曲亭馬琴(滝沢馬琴)も「後の月」を愉しみにしていた一人。
彼の日記や手紙には「中秋の名月」とともに「後の月」を祝った記録が数多く残されています。
↑携帯で撮ったのでボヤッとしか写っていませんが、今晩の「後の月」
たとえば文政10年(1828年)。
8月15日の日記では
今夕月見、如例年、家内一統祝之
(拙訳で)
今晩は月見。例年どおり、家族全員でこれを祝う
と書かれています。
『曲亭馬琴日記 第一巻』新訂増補 柴田光彦(中央公論社 2009)p191より。
同年9月13日の日記では
月見祝儀之団子、如例年之製之、家廟に献之、家門一統祝之、賞玩
(拙訳で)
月見の祝団子を例年どおりに作り、神棚に供え、家族全員で月見を祝って観賞する。
同書 p207より
と書かれています。天保2年(1831年)。
8月15日の日記では
如例、月見赤豆団子を製し、きぬかつぎ芋・枝豆等、家庿へ供、家内一統、祝之畢
(拙訳で)
例年のように、月見の赤豆団子をつくり、きぬかつぎ芋、枝豆などを神棚に供え、家族全員で月見を祝う。
『曲亭馬琴日記 第二巻』新訂増補 柴田光彦(中央公論社 2009)p435より。
同年9月13日の日記では
薄晴 無程全晴 今夜名月 白昼の如し。今日、後の月見に付、如例、赤豆団子製造、いも・栗・枝豆等、一式家庿へ供し、其後、家内一同、祝之。今夕、四時就寝。明月なれども冷気に付、賞月に及ざる也
(拙訳で)
薄晴れだったがほどなく雲のない空。今夜は名月。白昼のようである。
「後の月見」につき、例のごとく、赤豆団子をつくり、芋、栗、枝豆など一式をご先祖様の仏壇に供え、その後家族全員で祝う。
今晩は四つ時(現代の22時前後でしょうか)就寝。明月だが冷気につき、観賞するには及ばない。
同書p459より
と書かれています。
【後の月」は栗や豆を供えるところから「栗名月」「豆名月」とも呼ばれている】と言われていますが、
馬琴がきちんと栗や豆を供えている様子に、「言い伝えられている通りだ!」とうれしくなります。
ハロウィンがない江戸時代では、お月見は秋にわくわくする一大行事だっだのかもしれませんね。
今年の9月30日は天候が悪く、中秋の名月を観られなかった方が多いと思います。
私も観られたのは日付をまたがった翌朝、西の空に沈む間際の月でした。
幸い、今日の「後の月」は観られる方も多いのでは。
今南東の空に昇っています。うさぎの腰からもものあたりが欠けている月齢12の月。
どうぞ今日このブログをご覧になった方は夜空を見上げてみてくださいね。
ニーシャ・クロスランド(Neisha Crosland)ってご存知ですか。
イギリスの女性デザイナーです。
夏の終わりにカーテンを新調しようといろんなテキスタイルをネットで見ている時にニーシャを知り、
一目惚れしました。
それがインテリア雑誌「I’ am Home」の2008年7月11日のページ。
(ttp://www.imhome-style.com/2008/07/post_20.html)
04、05の室内写真でクッションのバックのファブリックパネルです。
柄の名は「ハリウッドグレープ(Hollywood Grape)」。
淡いベージュのような生地にマーガレットのような可憐な花。
桑の実みたいな実はアイボリーと金色。シックな色。
どことなく顕微鏡で覗いた世界のような、レトロモダンな柄。一目惚れしました。
ニーシャのことを調べているとトミタさん(ttp://www.tominet.co.jp/)が取扱いされている(2012.10.21現在)ことがわかり、
お問い合わせをしてこの生地を見せていただきました。
ファブリックと壁紙とそれぞれ2種類見せていただきました。 現物も本当に素敵~。
左上壁紙
【色/Pale Gold】金色の折り紙のようにツヤツヤした紙。花びらの色はセピア色。茎などはアイボリー。
中央壁紙
【色/Aluminium】銀色の折り紙のようにツヤツヤした紙。花びらの色は白。茎などはセピア色。
右上ファブリック
【色/Plutium】薄いベージュの別珍のような生地。光沢があるので淡いゴールドにみえます。
花びらの色はアイボリー。茎の色は深緑。
左手前ファブリック
【色/Gold】金色の別珍のような生地。実の中央は深緑。
私が一目ぼれしたのは右上の生地↑
ずっと見ていて飽きません。
色合いがとてもシックだけど箔っぽい金や、光沢感が華やさを醸し出し、とても奥深いです。
アールデコ、レトロでモダンで日本的でもあり、古代ギリシャ(私の勝手なイメージ)風でもあり。
マリメッコの生地すら高いと尻込みしてしまう私にはさらに高価なファブリックです。
生地幅133㎝で1mから購入できるそうですがで1mでエルメスのシルクスカーフ、カレ(90センチ)に手が届きそうな価格。
ただ、厚手で凝った生地のため、「布」というよりも「芸術作品」の域に達している風情があります。
いつか奮発して、ファブリックパネルしにて飾るために欲しいな~~~~と思っています。
シビラ、ホアキンベラオなどが好きな方はぜひご覧になっていただきた生地です。
さて、Hollywood Grapeの生地の件でトミタさんとコンタクトを取らせていただいた時、「Thanks sale」開催のお話をうかがい、この週末行ってきました。
破格の値段でハギレが販売されるセール。
廃番のものが中心とのことで、Hollywood Grapeは登場しませんが、ニーシャのものも並ぶとのこと。
初日の午後に訪ねたので、すでに買われてしまったものもあったそうですが、いくつかニーシャの製品をゲットしました。
購入したニーシャがこちら。
一番小さい黄色の生地で大きさはA4ぐらいでしょうか。
11枚のニーシャの生地を買ってなんと計800円!!!! 破格すぎます。
北欧のものかしらと思うポップな色合いのものもありました。
こちらはbeaded stripe。リネン100%。
この生地、すっごく気に入っています。
(2016.9.3追記)
ニーシャの生地はフォトジェニックなのに私が撮った写真があまり美しくないため、改めて撮ってみました。
こちらが私が一目惚れして、いまなおずっと見るたびに、うっとりする
ハリウッドグレープです。
(以下の画像はクリックで拡大します)
シルバーの壁紙のアップ。
独特の雰囲気を醸し出している素敵な作品です。
-------------------------------------------------
ニーシャ・クロスランドのHPでは、壁紙、ファブリック、素敵な柄がいっぱいみられます。
ファブリックのHollywood Grapeのページはこちら。
ttp://www.neishacrosland.com/fabric/hollywood-grape
江戸時代の顕微鏡シリーズ(8)の(28)で取り上げた
『松梅竹取談(まつとうめたけとりものがたり)』
山東京伝(さんとう・きょうでん)著、歌川国貞画
をあらためてご紹介します。
ジャパンオープンをテレビでみました。
組子(くみこ)細工って、ご存知ですか。
接着剤や釘を使わず細い木材を組み立てるもので欄間などに使われている工芸です。
いくつかの基本柄があるようですが、手芸のモチーフ編みのように柄を縦横に連ねていき、
美しい文様のような装飾を作っていきます。
組子を初めて知った時、雪の結晶みたい!と思いました。
六角形が基本だからでしょうか。 基本柄単体をコースターで販売されている工房もいくつもあって、
「組子 コースター」で画像検索されると雪の結晶のような美しい木の結晶をたくさんご覧いただけると
思います。
素敵!と思いながら手に入れていなかったので買ってみました。
選んだのはこちらです。↓
えどコレ!江戸川区名産品ショップの組子キット 麻の葉です。
↑こちらのリンクが切れていました。
組子キット 麻の葉 【DM便対応可】手作り/木工/手芸/和風雑貨/コースター
↑2017.9.17現在こちらが生きているリンクです。
変更がでましたら、それを把握できた時にまた修正いたします。
山川英夫さんと美大生コラボの自分で作る組子キットなんです。
実は雪の結晶ではなくて「麻の葉」文様なのですが、
私が思い描く雪の結晶のイメージに一番近かったので。
こんなパッケージに入っています。
組子細工や麻の葉文様についての
ミニうんちくが書かれています。
封を開けると
ぷうんと木のいい香りがしました。
パズルのピースのよう。
早速製作。
この作り方の説明が秀逸なんです。
私が赤い矢印で示しましたが、
六角形の図形の上にあるのが、上から差し込むピース。
下に描かれているのが下から差し込んでいくピース。
濃い実線で指定されている場所に指定されているピースを差し込んでいくと出来上がります。
説明文は
組子の作り方 図の通り左から右へ組み立ててください
とあるだけ。
あとは図のみでわかる。
ということは、外国の人へのお土産にぴったり
組子の作り方 図の通り左から右へ組み立ててください
さえ訳してあげれば全世界誰でも作れるのですね
図の通りに組み上げて、これが最後の工程。
蝶番のようにくの字になった木の隙間(赤い矢印の箇所)に
もう一つの木のピースをさしこんでいきます。
ここでハプニング。
片面だけがつながっているくの字に折るピース。
ぽきっと折れてしまったのです。
せっかく釘も接着剤も使わず組み立てられるものなのに・・・
と思ったのですが、セロハンテープを貼りました。
無事仕上がりました。
サイズは対角線の一番長いところが10センチ強。
ピースが折れるというイレギュラーなことがありましたが、
15分ぐらいでできました。
手軽な時間でパズル感覚で仕上げられて
できあがって飾る楽しみがある。
他の柄もほしいな~って思っています。
「雪の結晶」をモチーフとした組子を作っていらっしゃる方もいます。
「組子アート」の猪俣一博さんもそのお一人。
組子アートのHPはこちら(ttp://latticeart.jp/works/komono/)。
ぜひ組子ワールドを覗いてみてください。
(2013.6.13追記)
山川英夫さんと女子美の鈴木愛未さんのコラボで生まれた、
自分で作る組子キットに第二弾がでました!!
りんどう。
綾取りかレース模様のよう。
こちらも素敵
りんどうの組子キットの作成は2013年9月21日のブログを。
江戸時代の古河藩の殿様、土井利位が雪の結晶を顕微鏡で観察して描いた雪華。
江戸時代当時も、浴衣やお菓子やいろんなものにあしわられ、人気となりましたが、
今も土井利位の雪華をデザインしたものをいくつもみかけます。
先日、雪華をあしらったとても素敵な生地をネットでみつけました。
それは京都の「百花堂」さん(ttp://www.hyakkado.com/)のツイード雪花柄。
百花堂さんのブログのこちらのページです。
ttp://www.hyakkado.com/blog/fabric/original-fabric/398
あまりにも美しく、ぜひ多くの方々にご覧いただきたく。
百花堂さんの許可をいただきまして、その生地をご紹介します。
素敵ですよね!
明るい、華やかな色ではなく、深い墨色を背景にしている渋さがいいです。
だけど地味にみえない。
それは、ちりばめられた雪華に光沢があるからなのかもしれません。
(私のブログでは画像はこの大きさが最大なので、
ぜひ百花堂さんのブログでもっと大きな画像でご覧ください)
生地のアップはこちら。
白い雪華がモシャモシャしています。
まるで、雪の結晶の繊細な針状の花びらのよう。
落ち着いた色の中でみえかくれする華やかさ。それがとても粋です。
********************
雪華をモチーフにしたもので、渋くて粋だなと思う他の作品はこの2つ。
友達からもらった中川政七商店の雪華ポーチ。
白い麻生地にグレーの雪華という渋さが気に入って使っています。
明治時代に再版された『北越雪譜』の表紙。「わび」ともいえる色合いが素敵です。
【雪の結晶とアート】INDEXはこちら
雪の結晶全般はこちら
秋はこっくりした色に惹かれる季節。
■ ■ ■ ■ ■
かぼちゃのようなオレンジ色。紅葉のような煉瓦色。枯葉色、モスグリーン、サツマイモのような赤紫etc.。
でも、やっと秋が始まったばかりだというのに、すでに冬の色に惹かれています。
私のイメージする冬の色は「北欧やロシアの白い雪をかぶった曇り空の森」。
白、グレーに 常緑樹の緑、時折わずかに見えかくれする空の青などのイメージ。
□ ■ ■ ■ ■
だからこそ、
マリメッコのテキスタイル「ルミマルヤ(LUMIMARJA)」、
南部鉄器のカモミールのイヴェールにも惹かれるのですが、
↑ LUMIMARJA
私の大好きな「冬の色」そのものの絵本に出会いました。
それがこちら。
Era inverno
Aoi Huber-Konoさんの『era inveruno』
(エラインヴェルノ/冬の季節の意味)という絵本。
文章はイタリア語ですが、ページの隅にぽつ、ぽつっと書かれているので
読めなくても絵だけで雰囲気がわかります。
グレーの空。森に雪が降ってくる。白い雪の上に動物の足跡。
足跡がいっぱいににぎやかになっていく・・・。
冬の北の大地。
青空に純白に雪が輝くという森もいいけれど、
どんよりと曇った空の下ならではの冬の森も好きだわ~という方はこの絵本に惹かれるはず。
雪が降るシーンで描かれている雪は結晶の形になってはいませんが、
丸い粒がかわいいです。
静けさに溢れた絵本なのに、
なぜか、雪が降ってくる音、枝から雪がどさっと落ちる音、
動物が雪の上を歩いて足音を残すカサッカサッという音etc.
「音」が感じられます。
あわただしい日常の中、森の中に足を踏み入れるような気持ちで、
表紙を開きたくなる素敵な絵本です。
ページをめくるたびに心が静かになって落ち着きます。
こんな風に「北の森コーナー」をつくっています
絵本全体のトーン(色の分量も含め)はこんな感じ。
□■□■□■□■□■■■□■■■■
作者のAoi Huber-Kono(葵・フーバー・河野)さんは日本女性のようですね。
「yamagiwa Online Store」のこの本の紹介ページ
ttp://shopping.yamagiwa.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=461BK700935
から引用させていただきます。
日本のグラフィック・デザイン界の草分け河野鷹思の娘で
イタリアのグラフィック・デザイン界の重鎮マックス・フーバーのご夫人でもある、
河野葵が1973年にエッメ出版から発表した絵本「冬」の待望の復刻。
空気がピンと張り詰めたある冬の日、
シルバーグレイ色の雲が次第に空を覆い、やがて真っ白な雪が降ってきます。
一面の雪景色。森に住む鳥や動物たちの足跡が美しい文様を描きます。
さて、この足跡はいったい誰のものでしょう。
冬の森が好き、なんて言えるのは厳寒での生活の過酷さ、
危険を知らないからこそだと思うのですが、憧れます。
(2018.12.30追記)
イタリア語版は現在入手がむずかしいようですが
日本語版が出版されています。
タイトルは「ふゆ」。著者は「こうのあおい」。
日本語版といっても、同じように言葉は少ないので
どの国の方でもお子さんでも楽しめるでしょう。ふゆ
【雪の絵本】INDEXはこちら
雪の結晶全般はこちら
9月30日は中秋の名月。
今年は満月となり風雅なお月見を楽しめるかと思ったのですが、台風でだめでした。
でも、昨日10月1日の夜、台風一過の夜空にほんの少し欠けた月をみることができました。
十五夜ではなく十六夜の月は「いざよい」。
このあとも
立待月(たちまちづき/十七夜)、
居待月(いまちづき/十八夜)、
寝待月(ねまちづき/十九夜)と続きます。
いろんな月の形に名前がついているところに、月見を愉しむ日本人の感性が感じられます。
「満月の月見を逃しても、欠けた月を楽しめばいいもん」みたいに満足したくて、
いろんな月に名前をつけたのかしら、なんて思います。
さて、今朝2日の朝も月をみました。
私のエリアでは朝6時30分頃、西のわりと低いところに。綺麗でした!
完全に夜は明けて、雲ひとつない青空。
そこにぽっかり浮かぶ月。
夜の月は、白~黄色。
でも朝の月は、ソーダの泡のように淡い水色。
そして、うさぎの形に見える影模様。夜は褐色系に見えますよね。
朝の月だと、青みがかってみえます。
青空に溶け込みそうな、薄い水色の月はまるで消えかかるしゃぼん玉のよう。
色が薄いから輪郭がよく見えないからでしょうか。
欠けているはずなのに、ほぼまんまるにみえました。
青い兎が見える朝の月はおすすめ。
夜の月を見損ねた方も、夜の月を愉しんだ方もぜひぜひ、みてみてください。
月は毎日、約50分、空に現れるのが遅くなります。
東京の場合ですと、今朝2日の月の入りは7時21分。明日3日は8時17分。で
すので、明朝は7時ぐらいに目覚めた人も地平線スレスレではない位置で十分みられそうですね。
追記/2012.10.6
雨の天気などが続き、昨日5日の朝、久しぶりに朝の月(有明の月)を見ました。
もう大分欠けた姿。
↑携帯のズーム撮影はこれが限界。ボヤボヤですがこんな感じ
青空の中に、淡い水色、青い影がきれいでした。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 | 31 |
最近のコメント