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2012年11月28日 (水)

2012年11月 NHK杯 女子シングル

2012年11月 NHK杯 女子シングルをテレビでみました。

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2012年11月23日 (金)

雪の結晶番外編/江戸時代の顕微鏡シリーズ(19)まとめ・顕微鏡の果たした役割

江戸時代の顕微鏡についてのまとめです。

ただし書きでも触れましたが、雪の結晶に魅せられたことをきっかけに江戸時代の顕微鏡に興味を持ってしまったわけで。光学分野の専門家でもなんでもない文系人間による私見です。



【顕微鏡の入手】
最初はオランダから輸入されたものが使われたが、1780年代から日本の職人によって国産品も生まれるようになった(cf. )。

【顕微鏡の形状】
主流はカルペパー型。そのほかカフ型、筒型などもあり。

【顕微鏡を手にした人々】
大名、裕福な商人、学者(動植物・医学の研究者、蘭学者)、通詞(通訳)など。
文明の最先端である光学機器のため、政財界と文化人…今でいえばセレブの人々が所有し、また観察した。
ただし、顕微鏡は見世物に使われたので、一般人もその際に顕微鏡を体験している(cf.(34))。

【観察の対象】
虫(顕微鏡と書いてムシメガネと読ませる文献が多いように圧倒的に虫が多い)。
植物。
少ないのは人体(皮膚、髪、血管他)、雪の結晶。
雪の結晶を江戸時代に観察したのは、小野蘭山(そのスケッチは現存せず cf.)、司馬江漢(cf.)、土井利位(cf.(48) (51))、高木春山(cf.(52))。
土井利位が雪の結晶を観察してスケッチを残したことが珍しいことであることがわかる。

【江戸時代の顕微鏡が果たした役割】
科学・医学の発展。自然の中にある様々な物(昆虫、植物他)の精確な仕組みを捉えることで科学や医学の知識を深めた。
アート性。土井利位がスケッチした雪の結晶は着物の柄他、「デザイン」として江戸時代に流行。
哲学的な視野を広げた。



------------このについて------------
顕微鏡と望遠鏡。二つとも江戸時代に大名などのセレブが所有し、国産のもの生産されるようになった科学機器です。
小さくて見えなかったものを視る、遠くて見えなかったものを視る魔法の装置。
それは、科学という現実面だけではなく、江戸時代の人々の内面に大きな変化をもたらしたのではないでしょうか。
鎖国を続ける島国に生きる人々に、海外の文明がいかに日本よりも発展しているかを知らしめました。
また、「今まで自分が肉眼で見ていたものがすべてではない。自分の眼には見えない世界がある」といういうことを 知らしめました。
顕微鏡を覗いて哲学的なことを感じ取った1人が橘南谿です(cf.(17) (40))。
一滴の水の中にいろんな形のものがうごめいているように、この丸い地球にもいろんな生物がうごめいている、天地間にも日や月、星などさまざまなものが存在すると思いを巡らしています。「自分vs微生物」を「もっと大きな存在vs自分」と「視る」立場を逆転させて感じとったようです。

こんな風に「視野」を広げさせたこと。それが顕微鏡(&望遠鏡)の江戸時代における重要な役割なのではないでしょうか。この広い視野が幕末、明治へ続く「近代化」の流れを後押ししたのではないでしょうか。



江戸時代の顕微鏡シリーズは、ご紹介した資料の詳細補足など、まだこれからも続く予定です。

【江戸時代の顕微鏡シリーズ】INDEXはこちら
雪の結晶全般はこちら

2012年11月18日 (日)

INDEXカテゴリー 花

カテゴリー〔花〕のINDEXです。                          2019.4.25更新
主な植物だけを挙げていますので、記事でご紹介しながら(ex.セリンセ・マヨール)
下に挙げていないものもあります。
グーグルなどの検索窓で
■■ site:http://hoshi-biyori.cocolog-nifty.com/star/
■■に花の名前 を入れて検索していただけたら幸いです。

【いろんな植物】
きのこくわい(ブルーグレーの美しさ)/コスモス
酔蝶花
ヒイラギナンテン//盆栽牡丹(鶴岡八幡宮)/
ヤブガラシとつる性植物山吹のおばけ
ラムズイヤー
ワレモコウ

【紫陽花】カシワバアジサイ

【銀杏】
小さき鳥の形して黄色い綿菓子芽生え芽ぶきから若葉まで

【梅】
春の夜の闇はあやなしメジロと

【カーネーション】
深い色合い

【からすうり】
天然のクリスマスツリーこどもの国仕事先で家で
つぼみから咲いてしぼむまでスイカのような実閉じない花びら

【カルミア】
猪股庭園アポロチョコ

【ケヤキ】
受け継がれる300年のいのち

【コバンソウ】
名前判明群生しているなんて

【桜】
新宿御苑の桜花びら日和桜とたぬき日吉の桜八重桜3色盛り黄緑の八重桜「ウコン」皇居東御苑の「ウコン」「御衣黄」冬に咲く十月桜この春最後の雪月花大好きな桜と月と大島桜とヒヨドリ桜が咲いて舞うフィギュアスケート
満開の桜と月如月の満月と桜八重桜三色盛り桜の丸窓大岡川のプロムナード2019ソメイヨシノと赤い紅葉の美しさ

恩田川の桜2019年満開花筏とサギとカワウ

桜と月

大好きな城址公園にあるような桜
桜にまとわりつくテイカカズラの情念2018年6月2019年4月


【泰山木(たいさんぼく)】
ハリネズミみたい

【チューリップ】
ひたち海浜公園

【テイカカズラ】
猪股庭園いわれ

【ニゲラ】
ニゲラーです

【ネモフィラ】
ひたち海浜公園(その1 その2)/ベランダでアップを

【ハナミズキ】
その1(「ハナミズキ」の歌にこめられた祈り)/その2(コンサートで)
その3(出会い)/その4(学校のハナミズキ)

【薔薇】 (青葉農園に多く登場。ぜひ青葉農園INDEXからも辿っていただけましたら)
生田緑地ばら苑太陽公園のフェスティバルカズエという薔薇浦和レッドダイヤモンド
イングリッシュガーデンIMUZIO GARDEN

【ヒマラヤ杉】
ヒマラヤ杉シリーズはこちら

【福寿草】
新宿御苑

【フランネルフラワー】
その1(緑がかった白に一目惚れ)
その2(鮮度保持剤でまだ長持ち)
その3(今年も発見)
その4(フェアリーホワイトの苗購入)
その5(シェリーホワイトの苗購入)
その6(ベランダで夏越え)
その7(つぼみをつけました)
その8(昨年の鉢が満開)
その9(5番花)
その10(新しい鉢購入)
その11(アボリジニの伝説)
その12(6代目ぐらい襲名式)
宝物のテーブルセンター2018年の寄せ植え同郷人

【松】
ストローブ松の巨大松ぼっくり

【ミモザ】
リースを作りました

【ムスカリ】
ひたち海浜公園

【モミジ】
春紅葉の赤さにうっとり

【ヤツデ】
メジロと緑×緑

【ヤドリギ】
冬のヤドリギ中学の教科書念願のヒレンジャクとヤドリギ実はぷよぷよ2017~2018冬鹿児島睦によるヤドリギお花屋さんで手に入れました

【ヤマボウシ】
アメリカ山ぼうし薄黄緑色の花2017薄黄緑色の花2018

【落羽松ラクウショウ】
サグラダファミリアみたいグリーンぼっくり

【ラベンダー】
旧奥津邸でスティックづくり和枝園で摘みアナリュテージのレイドバンにいはる里山交流センターでスティックづくり2015スティックづくり2017スティックづくり

【ランタナ】
万華鏡のようつぼみも実もベランダのランタナ

【観葉植物・緑】
アルテシーマアロマティカス田んぼ(かもの水泳大会)/かも田んぼその後針葉樹
ベビーリーフ/その1その2その3その4その5その6その7
黒法師/その1その2(ランポ―玉、福禄竜神木)/その3その4

【Myベランダ】
ハボタン中心に2008年ハボタン2012年夏のベランダ(ブッドレア他)

【青葉農園】
2006年5月17日2007年5月9日
2010年(その1)5月1日2010年(その2)5月18日2010年(その3)5月22日
2011年5月14日2012年(その1)5月13日2012年(その2)5月13日2013年4月20日2014年5月7日2015年5月10日2016年4月26日2017年5月14日2018年4月(その1)2018年4月(その2)

【こどもの国】
2010年4月10日

【桃源郷】
2007年3月23日2008年3月30日2009年(その1)3月26日2009年(その2)3月26日
2010年3月22日2011年(その1)3月27日2011年(その2)4月2日
2012年(その1)4月1日2012年(その2)4月5日2013年3月30日2014年4月1日
2015年(その1)3月22日2015(その2)年3月25日2015年7月1日2016年3月20日
2016年11月10日2017年3月7日と12日2018年(その1)3月21日雪の桃源郷
2018年(その2)3月17~24日2018年(その3)桃以外の花

【フラワーフェアリーズ】
その1(8冊のラインナップ)/その2(その他の本)/番外編(コバンソウ)/その3(森永ハイクラウンチョコのおまけ)/その4(谷津翆さんのフラワーフェアリーズ展)/その5(ミニフレーム発見)/

【リバティ】
その1(グリニス他)/その2(キュー・フォー・ザ・ズー他)/その3(フローラルイヴ)/その4(タイニーミランダ)

【その他】
西畠清順さんの植物展&代々木ビレッジボタニカルアートの悦楽

2012年11月17日 (土)

フラワーフェアリーズ(その3)森永ハイクラウンチョコのおまけと額縁とジグソーパズルほか

シシリー・メアリー・バーカー(Cicely Mary Barker)の
フラワーフェアリーズ(flower fairies)を知ったきっかけは
子供のころ、森永のハイクランチョコレートの箱の中に
おまけとして妖精カードがはいっていたからです。
応募をしてこの小さなカードを入れる額も手に入れました。
それが出てきたのでご紹介します。

まず、こちらがおまけのカード。
カードの裏には額縁や詩集を購入できる案内が書かれています。
20121117flower_fairies_cards_3

額縁の案内は
フラワーフェアリーフレーム(額縁)ご希望の方にお頒けしています
このフラワーフェアリーカードがピッタリ入る可愛らしいミニフレームです。
いくつも重ねて長くもでき、あなたのセンスをいかせるインテリアとしてお楽しみください。

と書かれています。

これが購入した額縁です。
20121117flower_fairies_gaku
フェアリーカードを季節ごとに入れ替えたり、フレームを縦につなげて
壁にかけたりしていました。

あれから40年近く経っていると思うのですが、
この額もカードも健在で私がフラワーフェアリーズが好きな気持ちも健在。

さて、先日フラワーフェアリーズのジグソーパズルをいただきました。
「秘密のおはなし」という300ピースのもの。
20121117flower_fairies_jigsawpuzzle
2時間30分ぐらいで完成しました!

途中、リンゴの形のピースを発見。 ニクイですね。
20121117flower_fairies_jigsawpuzz_2

この他私が持っているフラワーフェアリーズグッズを少しご紹介。
「Flower Faireies Postcard Book」(画像左側)。
20121117flower_fairies_postcard
ミシン目でカットできるポストカードが30枚綴じられています。
葉書としては大判なので切手は120円が必要ですが、その分、いっぱいかけますね。

Flower Fairies Postcard Book

30人の妖精の内訳をご紹介します。
日本名は私が辞書を調べたり花の形から推測したものです。

【春】より
Cowslip(セイヨウサクラソウ)、Crocus(クロッカス)

【秋】より
Beechnut(ビーチナッツ)、Elderberry(エルダーベリー/セイヨウニワトコ)、Michaelmas Daisy(ミケルマスデイジー/ユウゼンギク)

【冬】より
Winter Jasmine(ウインタージャスミン/オウバイ)

【木】より
Almond Blossom(アーモンド)、Guelder Rose(ゲルダーローズ/カンボク)、Lilac(ライラック)、Pear Blossom(梨)

【庭】より
Candytuft(イベリス/キャンディタフト/マガリバナ)、Canterbury Bell(フウリンソウ)、Cornflower(コーンフラワー/矢車菊)、Heliotrope(ヘリオトロープ)、Phlox(フロックス)、Tulip(チューリップ)

【道ばた】より
Chicory(チコリ)、Red Campion(レッド・キャンピオン/アケボノセンノウ)、Rose-Bay Willow-Herb(ヤナギラン)

【アルファベット】より
Columbine(オダマキ)、Double Daisy(ダブル・デイジー)、Fuchsia(フーシャ)、Gorse(エニシダ)、Lily-of-the-Valley(スズラン)、Nasturtium(ナスタチウム)、Pansy(パンジー)、Ragged Robin(ラッグド・ロビン/リクニス・フロスククリ)、Strawberry(いちご)、Wallflower(ニオイアラセイトウ)、Zinnia(ジニア)

フラワーフェアリーズシリーズ その1 その2 その3 その4 その5 番外編(コバンソウ)

2012年11月12日 (月)

雪の結晶番外編/江戸時代の顕微鏡シリーズ(18)No.58『群虫真景』の詳細です

江戸時代の顕微鏡シリーズ(15)の(58)『群虫真景』徳川慶勝(よしかつ)の詳細です。
徳川慶勝といえば、幕末から明治を生きたお殿様、徳川御三家の筆頭尾張藩14代藩主というお方です。

徳川美術館のこちら(ttp://www.tokugawa-art-museum.jp/planning/h22/04/obj09.html)で紹介されている熊蟻のスケッチが素晴らしく、『群虫真景』を所蔵されている徳川林政史研究所に見せていただきにうかがいました。

現物はとても凝った作りのものらしく、実際に虫の標本が貼り付けられているページもあるようです。そのため、見せていただけたのは、現物の複写版でした。それでも、この作品の素晴らしさは十二分に感じることができました。
--------------
現物(複写ですが)を見させていただくと、虫のスケッチは2つのタッチがありました。
「熊蟻」のように迫力のあるアングルで精緻で達者な絵(画帖の前半)と少し線が硬い、虫も固まったようなこじんまりした絵(後半)と。この前半の絵には脇に筆で虫の名前が記されています。この毛筆の書体は明らかに慶勝の文字。ですので、前半は慶勝によるスケッチ、後半が別の人のものをまとめたと推測できます。
『写真家大名・徳川慶勝の幕末維新』NHKプラネット中部編(NHK出版) 』にも絵には巧拙があり、慶勝の墨書が添えられた前半のみが慶勝自筆と見られる(p81より)と書かれています。

---------------『群虫真景』の構成は-----------------

◆ページを開くと「以見微鏡模写図」と慶勝の自筆で書かれています。「顕微鏡」ではなく「見微鏡」と記しています。
◆つづいて、慶勝自身による虫のスケッチ。
慶勝自身が、名前を添えて描いた虫は草虫、蚊、熊蟻、蜻蜒、十衣蜘蛛、バッタ、テントームシ、米ツキ虫、蜻蛉、蝿、赤蟻など。
画像をご紹介できないのが残念ですが、カラフルな色合い、脚の毛、羽の透通るような質感、躍動感あふれるスケッチが素晴らしいです!!!
どの絵も細部にわたってこまやかに書かれているのですが、いわゆる顕微鏡だからこそ覗いて描いてほしい、小さな虫(ノミ、シラミなど)が描かれていないんですよね。尾張藩の藩主である慶勝の身の回りにはノミ、シラミはいなかったのでしょうか??
◆その後、タッチが違う虫の絵が並びます。少し線が硬い、たどたどしい印象。虫の名は書かれていません。
◆そして、慶勝による虫の標本。標本のまわりのマーブル模様のような枠も美しく、とてもモダンであることに驚かされます。

---------------------------
群虫真景を
ネットで閲覧/全貌をみられるところは未発見。
◆熊蟻の図→【徳川美術館】のHP
直接のURLはttp://www.tokugawa-art-museum.jp/planning/h22/04/obj09.html

本で閲覧/『写真家大名・徳川慶勝の幕末維新』NHKプラネット中部編(NHK出版)

写真家大名・徳川慶勝の幕末維新―尾張藩主の知られざる決断

この本の中で『群虫真景』を紹介しているのはp80~84。
「慶勝のフィールドノート、昆虫標本、押し花 殿様は愛すべきナチュラリスト」(徳川美術館 吉川美穂氏)というコラムです。
羽アリと思われる「名不知 燈下来」のスケッチ、画帖後半の慶勝による虫の標本が掲載されています。

『群虫真景』に関してはこんな風に記されています。抜粋で。
昆虫の写生図と昆虫の標本を硫酸紙のような透明紙で挟み貼りこんだ画帖。(略)
昆虫図は顕微鏡を覗いて観察・写生した図というのである。
(略)
いずれも小さな虫たちが画面いっぱいに拡大されて描かれており、見えなかった世界がレンズを通して目に飛び込んできたときの慶勝の新鮮な驚きがそのまま伝わってくる。また昆虫標本は、大名の残した現存唯一の昆虫標本としても貴重である。

-----------------------------
さて、 徳川林史政研究所では慶勝による『諸品見出帳』も見させていただきました。こちらは慶勝自身が自分の持ち物を箇条書きで書き記したもの。その十五番に 見微鏡 とありました研究所の方にうかがうと、その見微鏡は現存していないようです。
ただ、自分の持ち物リストに「見微鏡」と記している文字をみて、慶勝が持っていた顕微鏡をリアリティ持って感じることができました。
=====NHK「幕末 知られざる決断 尾張藩主 徳川慶勝」=================
さて、書籍『写真家大名・徳川慶勝の幕末維新』はNHKの番組「幕末 知られざる決断 尾張藩主 徳川慶勝」(2009年8月23日放送)に関連して出版されたようです。
「この番組の中でも群虫真景は紹介されているのかも」と思い、NHKオンデマンドでこの番組を購入閲覧しました。
残念ながら群虫真景は出てきませんでしたが、慶勝の人となりがよくわかりました。とても感銘を受けました。
一言で言うなら慶勝は「先見の明」の人。

○幕末、弟の会津藩主松平容保と敵味方の立場になってしまった慶勝。攻撃された会津城の姿を自ら写真に撮っていたのが、没後わかったのだとか。その写真はp27に。
慶勝が弟を思う気持ちを感じました。
○慶勝は尾張城を明け放す時も自らその城の姿を写真撮影、それは日本初めてのパノラマ写真といわれているのだとか。その写真はp90~91。
入りきらない被写体を、分割して撮影してパノラマ写真化するという発想を思いついたのもすごいと思います。
○時代が明治となり、身分が「殿さま」から「一般人」へとなった慶勝は東京、隅田川そばに移り住み、市井の人々の生活にレンズを向けています。その興味深い写真も掲載されています。p118~121。
○明治になって士族の特権が失われた尾張藩士たちの行く末を気にかけ、北海道の開拓を後押し。民となって八雲に暮らす元藩士たちに資金援助をして支えていたのだとか。 p55~56。

『群虫真景』が作成されたのは、弾圧を受け謹慎を受けた頃のようです。慶勝は1858年(安政5年)に隠居謹慎を命じられ、1862年(文久2年)に幽閉を解かれ藩政に復帰しています。
窮地の環境でも、好奇心は衰えなかったのですね。写真撮影を始めたのもこの頃のようです。

慶勝が自身や弟を撮った写真

高須四兄弟。
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左上から
徳川慶勝(1861年撮影)
尾張藩14代藩主。

徳川茂徳(もちなが)(1863年撮影)
7歳年下の弟。
尾張藩15代藩主。

松平容保(かたもり)
(1862年撮影)
11歳年下の弟
会津藩主。

徳川定敬(さだあき)
(1862年撮影)
22歳年下の弟
桑名藩主。

↓明治時代になって四兄弟が再会。東京下町の写真館で撮影された写真。
058microscope_tokugawa4brothers_187
左から定敬、容保、茂徳、慶勝

激動の幕末。敵味方となってしまったこともある兄弟4人が明治時代になっても健在で再会。よくぞご無事で。

上の写真と下の写真を見比べると、四兄弟のドラマティックな人生を想いめぐらすことができます。

(写真はいずれも徳川林史政研究所所蔵)


徳川慶勝。「先見の明」と「トップとしての責任感」と「品位」。今、これだけの質を備えた人が政治に現れてくれていたらと思います。

【江戸時代の顕微鏡シリーズ】INDEXはこちら
雪の結晶全般はこちら

2012年11月 4日 (日)

キーツの絵本「ゆきのひ」。淡く輝く雪原や雪の結晶が素敵

素敵な絵本を手に入れました。

エズラ=ジャック=キーツ(Ezra Jack Keats)の「ゆきのひ(The Snow day)」。

ゆきのひ (偕成社の新訳えほん―キーツの絵本) ゆきのひ (偕成社の新訳えほん―キーツの絵本)
エズラ=ジャック=キーツ きじま はじめ

偕成社 1969-12
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雪の日にあそぶピーターのお話。
絵は2つのタッチで描かれています。

赤いレインコートやオレンジ色の太陽やetc.は、まるで紙を切って貼り付けたようにぺったり(水彩画のぼかしのような感じがなく)したタッチ。ピーターは黒人の男の子なのですが、ピーターの着ている洋服の柄もモダンで素敵。

雪原や雪の結晶は、淡くぼかした水彩画タッチ。白を基調にオパールのようにいろんな色が現れ、とてもリリカルで美しいです。 遠藤てるよさんの絵を思わせるやわらかなふんわりした色合いです。

雪の結晶は表紙をめくった見開き、目を覚ましたピーターの窓辺、友達と積った雪の中をでかける場面に登場。
すきとおるようなピンク色、ブルー、深緑、すみれ色などの雪の結晶がちりばめられた絵にうっとりです。

さて、雪の結晶をみると土井利位侯が描いた雪華と比べたくなる私。


Doie3 Doig3_2 Doii4_2 Doit3 Doiu2



↑土井利位の雪華のEの3、Gの3、Iの4、Tの3、Uの2あたりと似た結晶が絵本に登場。
(この雪の結晶番号は古河歴史博物館の図録「雪の華」に基づいています)

江戸時代、土井利位侯が観た雪とキーツが「典型的」と思って描いた雪の結晶が同じような形。それは当たり前の自然の法則なのでしょうけれど、面白いと思いませんか。

この絵本には、雪の上に大の字にねそべり、手足を上下にばたばたして、天使を描く場面があります。雪が降ったら私もそれをやってみたくなりました。

【雪の絵本】INDEXはこちら
雪の結晶全般はこちら

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emi (秋田恵美)

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
    コンタクト: メールアドレスはhoshibiyorihappy*yahoo.co.jp このyahooの前の*を@に変えてご連絡下さいませ
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