桜が満開、関井一夫さんの美しい万華鏡が横浜高島屋で(No.2)
2013年1月9日にご紹介した金工作家、関井一夫さんの万華鏡作品展が2月20日から横浜高島屋でおこなわれるとうかがって、
初日の昨日行ってきました。
素敵でした~。
桜をテーマにした可憐な作品、赤い薔薇をテーマにしたゴージャスな作品、
松竹梅をテーマにした和のテイストの作品etc.
万華鏡という名の通り、様々な花や色が百花繚乱咲き乱れていました。
私が画像を撮るのはデジカメではなく携帯です。
万華鏡の色の繊細さ、透明感、再現しきれないのですが、
関井氏のご厚意で撮らせていただきました。
また、このブログでご紹介もOKと許可をいただきましたので、ご紹介させていただきます。
美しさのおすそわけを少しでもできましたら。
今回、桜をテーマにした万華鏡がいくつも展示されていました。
紫色、星のようにキラキラ光る金色のオブジェクトがあしらわれた夜桜のようなイメージのもの、
若草色、白などの春らしい色のオブジェクトも加わって、昼間の桜のイメージのもの・・・
どれも可憐ではんなりした世界が広がります。
桜の花の寒天寄せのよう。
桜の万華鏡と聞いて、
「花びら」の形のオブジェクトが使われているのかと
思ったのですが、
「五弁の桜」そのものがオブジェクトになっているのです。
その桜が、筒の中で、斜めになるもの、正面を向くもの、
横になるもの
さまざまなため、筒の中で、咲き乱れる桜の木を
上から見下ろしているような感覚になります。
桜の万華鏡のオブジェクトを横から見ると。
桜の花がかわいいです~。
おしべの様子も。
こんな桜の形をとガラス作家さんにリクエストして作っていただいたそうです。
アメジストのような紫色も春の夜のイメージ。
オイルの中でひらひらと動く桜や、
キラキラっと星のように輝くオブジェクト。
これぞ日本の美です。
斜めになったり、横をむいたりする桜の花が
多彩な表情をみせていて、とっても華やかです。
こちらは画像がうまく撮れなかったのですが、
真紅の薔薇をイメージした万華鏡です。
黒の背景の中に、赤い薔薇のはなびらを思わせる
赤いオブジェクトがいっぱい。発想が斬新です。
万華鏡というといろんな色と形のオブジェクトを入れるものと思いますよね。
同じ色のものだと重なって形も見えないし、色の差がなくてつまらないと。
ですが、違いました。赤でもさまざまな素材のものが使われているので、
それぞれのフォルムもよく見えます。
赤い薔薇の花びらが敷き詰められたベッドに顔を埋めるような華やかさ、ゴージャス感でした。
単色だから変化がないということではないのですね。奥が深いと思いました。
こちらは「深海」という万華鏡。
手前のパールのオブジェクトと、奥の青い色をはじめとするオブジェクト、
オイルの中で動くスピードが違う細工がほどこされています。
幾何学模様を次々に描くパールの奥で、
深い色のオブジェクトがゆら~と
うごめく様子はまさに深海。美しかったです。
こちらの万華鏡は背景が赤系で独特の質感がありました。
画像では暗く写って、背景の「赤」はおわかりいただけないと思うのですが。
オブジェクトは、飴細工のようなひゅるんとしたフォルムの金属etc.。
ひゅるんとしたオブジェクトだけというシンプルさもいいですね。
次々と形を変えてゆく様子も美しかったです。
こちらは妖艶な万華鏡でした。
色もパープルやブラック。
網のようにみえるものは、まるで未亡人がかぶる帽子のベールのよう。
美輪明宏が演じる貴婦人のイメージがしました。
こちらの万華鏡も妖艶でぞくっときました。
金工をずっと手掛けていらっしゃった関井さんならではの美しい蘭の花が、食虫植物をイメージした筒を抱えています。
この筒が万華鏡になっているのですね。
ウツボカズラのよう。
中央の透明にみえるところがオブジェクトですね。
こちらにも未亡人のベールを想わせるような黒いものが入っていて、
様々なフォルムを作り出しています。
ラフレシアを思わせるようなオレンジ色、トロピカルな色のオブジェクトが甘く、毒々しく、キッチュで。
レディーガガのようでもあり。とっても耽美です。
この画像も、同じシリーズだったかと思います。
可憐な花から、妖しい毒を感じさせる花まで。
万華鏡本体の工芸品としての美しさもさることながら、いろんな世界を楽しませていただきました。
どの作品も手に取って楽しむことができるので、
お近くに行かれる方はぜひ一足早いお花見をされてみてはいかがでしょうか。
3月5日まで横浜高島屋7階、美術画廊隣りの美術工芸サロンでおこなわれています。
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