シベリア・サハの不思議な音楽
星のささやきシリーズをもう少し続けていきますが、今日はその番外編。
サハのことを調べている中で出会った印象的な楽曲をご紹介します。
口琴(хомус/ホムス)を演奏するサハ(ヤクート)の女性3人グループ
「Айархаан(Ayarkhaan/アヤルハーン)」の1曲です。
口琴ではなくて3人の声だけのアカペラ曲だと思うのですが
タイトルは「Kyyray Hallaan Kyrgyttara (Devine Young Ladies )」
YouTubeで聴くことができます。 (ttp://www.youtube.com/watch?v=e8JIqcNYyAI)
わずか1分59秒の曲ですけれど、妙に耳に残ります。
ザ・ピーナッツが歌う「♪モスラーよ。モスラー」の歌を思い出させます。
とてもシャーマニック。呪術の時に唱える詠唱みたいな雰囲気。
ブルガリアンボイスにも少し似たハーモニー、発声法です。
この曲は 「Звуки древней земли Олонхо(The Sounds of the Olonkho Land)」というアルバムの収録曲。
タイトルは「いにしえのオロンホの大地の響き」というような意味でしょう。
ちなみにオロンホとはヤクートに伝わる英雄叙事詩のことです。
このアルバムにはさらに不思議な、別次元に導かれるような曲があります。
「Deybiir Yryata(Daybir's Song)」2分56秒。
あまり抑揚のない同じフレーズの繰り返しなのですが、少しずつ音階が上がっていきます。
バックにはどーんどーんと一定リズムの太鼓のようなものが聞こえてきます。
最後はブルガリアンボイスのポリフォニーのような明るさで終る曲です。
YouTubeではこちら。
(ttp://www.youtube.com/watch?v=6zfYIIFuvKw)
YouTubeのアヤルハーン関連の動画では
「Хамус (Варган) - "Айархаан"- Sayan Ring- клип 3」
(ttp://www.youtube.com/watch?v=84iN6x_GSJ0)もおすすめ。
民族衣装、日本人に似た顔立ちも興味深いです。
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