星のささやきシリーズ(その22)星のささやきに関する日本語文献一覧
「星のささやき」現象について書かれた日本語文献を時系列でまとめてみました。
注)〇→「星のささやき」という言葉がどんぴしゃで出てくるもの
△→「星のささやき」という言葉は明記されていないけれども、
星のささやき現象について書かれているもの。
×→「星のささやき」の言葉にも現象にも触れていないもの。
触れていて当たり前と思うのですが出てこない本。
注)すべてのシベリアに関する文献に眼を通したわけではありません。
文献以外(テレビのドキュメンタリー番組、天気予報の情報コーナーなど)は確かめられていません。
注)丸数字のあとは出版年・月(テレビ番組は放映年・月)です。
1970年9月
『永遠のシベリア―探検家チェルスキー夫妻の生涯』アルダン・セミョノフ著。加藤九祚訳(新時代社)
△呼吸のときの水蒸気が霜にかわり、
白い粒となって胸にふりかかった。(私による略)
さらさらという細かかな音がきこえた。
これは 空気の凍っていく音である。p79
詳細はその7を。
1975年1月
『寒極シベリア』岡田安彦著(世紀社)
△呼吸もさらさら音をたてている。p179
〇”凍った呼吸”またはヤクート人たちが”星のささやき”と
呼んでいるサラサラというかすかな音が聞こえた。
p181
△オブルチェフは”凍った呼吸”のサラサラという音を聞いて、
ウェルホヤンスクを今まで”マローズの王様”
としていることに疑念をいだいた。p182
私メモ/上記該当部分は三か所ともロシア語文献からの岡田安彦訳。
詳細はその9を。
1976年
『星の旅』藤井旭著(河出書房新社)
〇そこではあまりの寒さに自分の吐く息が
耳のあたりでいきなり凍ってしまい、
それが枯葉か穀物でもまき散らしているように、
カサカサ音をたてるという。
そのはく息の凍る音を、
この地方の人々は”星のささやき”と
よんでいるというのである。 (p76~77)
詳細はその26を。
-①1985年12月
TBSドキュメンタリー番組『シベリア大紀行 ―おろしや国酔夢譚の世界を行く―』
〇一面の大河 シベリアの大樹林
ヤクート語でいう極寒 星のささやき が
凍りついて河となる。
私メモ/ナレーションより。
星のささやきという言葉はどんぴしゃで出てきますが、
きちんとした定義で使われているわけではありません。
-②1986年
『マイナス50℃の世界‐寒極の生活』米原万里著(現代書館)
×
-③1987年
『シベリア大紀行』TBS特別取材班[著](河出書房新社)
×
-④1987年
『シベリア追跡』椎名誠著(小学館)
×
以上
の詳細はその21を。
1988年9月
『シベリア夢幻━零下59度のツンドラを行く』椎名誠著(情報センター出版局)
△氷の国の静かな人々
息を吐くとすぐ凍って地面に落ちる音が聞こえるんだ―と
シベリアの少年は言った。p37
△マローズがやってきた夜、戸外に出て何かうたうと、
うたが瞬間的に凍って地面に落ちていく音がきこえる―と、
この国にきてから誰かに聞いた。p39
詳細はその21を。
1995年8月『宙の名前』林完次著(光琳社書店)
〇星のささやき。
東シベリヤのヤクートでは、厳冬期、氷点下50度に下がることがあります。
大気中の水分は結晶となって霧氷が発生しますが、
人の吐く息さえも凍ってしまいます。
そのときかすかな音がするそうです。
これを星のささやきといっています。p76
関連記事はその1。
1999年5月
『地球の歩き方46 1999~2000 ロシア ウクライナ、ベラルーシ、コーカサスの国々編』 (ダイヤモンドビッグ社)
〇夜になると、さらに気温が下がる。
深夜、戸外に出ると、ササ、ササ、というかすかな音が聞こえる。
大気の中の、目に見えないほどの氷の結晶がくっつきあって、
地上に降りてくるのだ。
地元の人たちは優雅にもこれを
「星の囁き」と名付けている。 p212
関連記事はその1。
2001年11月
『シベリアの旅』コリン・サブロン著。鈴木主税・小田切勝子訳(共同通信社)
〇オイミャコンというその町では、マイナス72.1度を記録している。
そこまで低い気温でなくても、鋼鉄は割れ、タイヤは破裂し、
カラマツの木に斧が触れると火花が飛び散る。
寒暖計が下がると、息は凍って結晶になり、
土地の人が「星のささやき」と呼ぶ音をたてて地面にちりんと落ちる。p396
私メモ/ 原書は『IN SIBERIA』Colin Thubron著。
原書の詳細はその19を。
2025年6月
「星のささやき」平沢尚彦(極地研ウェブマガジン「極」)
〇「星のささやき」
(中略)
気温が下がった冬の日、屋外を歩いていると吐息から音が聞こえることに気が付きました。
炭酸水のシュワーという音に似ています。
詳細はその25を。
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