フィギュアスケート、ジャパン・オープンとカーニバル・オン・アイスをテレビでみました。
10月5日、6日のジャパン・オープン、カーニバル・オン・アイスをテレビでみました。
【ジャパン・オープン2013】
ジェフリー・バトル/ジャンプのミスはありましたが、左回りに右回りに円を描きながら滑る多彩な表現。
男性スケーターとして、力強さとも妖艶さとも違う、
フレッド・アステアのようなファンタジックな世界をつくれるのが素敵。
後半のステップ他ぜひこのファンタジック・テイストのスケートをする男性が増えるといいなと思います。
小塚崇彦/緊迫感のある音楽で4回転を決め、
後半軽やかなステップの後もスピードが落ちないままトリプルジャンプを決める。
ソチに向けてどんどん仕上げていますね。
フェルナンデス/冒頭の4回転、高くいとも簡単にひらひらと回ります。中盤でも4回転をひらひらと。
空中で回る姿勢に余裕がありますね。
アボット/素敵なプログラム。同じリズムのピアノが続く中での、手や上体の優美な動かし方が印象的。
後半になるにつれて、音楽も演技も、情熱的、力強くなり、
最後にまた穏やかな曲調に戻って終わる余韻がよかったです。
高橋大輔/真骨頂のタンゴ的な動きいいですね。頭でリズムを取って、
ビートルズメドレーなのに歌舞伎っぽい気がしました。
後半のギターの調べてやわらかい表情でゆったり滑るところもいいですね。
村上佳菜子/決まらなかったジャンプが多かったですが、
両腕を上下、左右そして前後に大きく使うスケーティングは迫力あり、大輪の花のような優雅さ。
両手を顔の近くに持ってきたり、そこから広げるなど情感豊かです。
これからジャンプを確実にして点を
あげていくことでしょう。
スルツカヤ/元気そうな姿がみられてうれしいです。足を挙げて後ろ向きに滑っていくところほか素敵。
大人っぽくなりましたが、ほっぺの丸みも健在でとてもチャーミングでした。
ワグナー/腕が肩甲骨から自在に動くイメージ。ディズニーのアニメのプリンセスのように、
首元や額近くに寄せた手を広げる様子とかとにかく優美。
上体は表現豊かに女性っぽく、足元は力強くキレがあるのがいいですね。
レイバックスピンでも左右の手をかかげ、合わせた指で輪をつくって回るところが美しかったです。
浅田真央/ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第二番ハ短調。大好きな曲です。
一番印象的だったのは冒頭、首を左右に揺らすところ。
それからフィニッシュ直前、スピンで終わるのではなく、ダイナミックな
メロディーにのって、シューとスピードのあるスパイラルを持ってきたこと。
この2つが一番新鮮で印象的でした。
重厚な曲にあわせて力強いステップ、そしてクールな色のコスチューム。
シーズン初めなのに完成度も高く素晴らしかったけれど、ファンとしてあえて注文するならば・・・。
前半、もっと音楽の一音一音と振付が連動していたらいいのにと思いました。
また、演技の難易度とは関係なくてもいいので、
浅田真央と名がつくような独創的なポジションや動きがあったらと。
身体をこんな風に動かすと綺麗なんだと、ハッとする動きが欲しいです。
ソトニコワ/新鮮なスピンを考えましたね。こういうものを浅田真央に期待したいです。
【カーニバル・オン・アイス】
荒川静香/今回のジャパンオープンの中で一番うっとりしました!!
磨かれていて、どの瞬間も手、足、軌跡、すべてが美しいです。ひたすらなめらか。
これぞフィギュアスケートと呼びたくなる演技。Y字スピンもどの選手よりも綺麗です。
一つ一つのエレメントをつきつめれば、こんなに美しくみせることができる。
その繊細さ、丁寧さに圧倒されました。
派手な技も難度の高いものを詰め込まなくても、細部にわたる美しさがあれば、
10回でも20回でも見たくなる演技になる。これからプロになるスケーターへ指針となるスケーターですね。
ジェフリー・バトル/手を広げ、片足だけで十字架のような姿勢になって滑って
そのあとゆっくりと風になびくおごそかなプログラム。
最後、足の「漕ぎたし」のないまます、ス~~~~と弧を描いて滑り、美しいイーグルでさらに滑るところも、
こんなに漕ぎたししなくて滑れるのも、バトルならでは。うれしくなりました。
宮原知子/堂々した演技。照明が暗くても3-3を決め、ジャンプ、表現力、
すべてに渡って高い水準でこなしていますね。
激戦の日本だからソチ五輪が叶うかどうかは最後までもつれこんでしまうでしょうか、
層の厚くない国であれば代表選手でおかしくないレベル。
スルツカヤ/病気が大変な時もあったのに、こんな風に笑顔で滑っていて、
2児の母にもなっているというのをみると、人生がかいまみえるようでうれしくなります。
高橋大輔/甘く、艶やかで激しくて、最後のスピンも圧巻。高橋大輔は頭の使いかたが凄いですね。
天を仰いだり、目を伏せるようにして滑ったり。気迫が全身から伝わります。
アンコールも場内ひときわ盛り上がっていましたね。
演技が始まらなくても、音楽が流れただけでなんのナンバーからわかったファンからの歓声が。
ねばっこくてしなやかなステップ。素晴らしかったです。
浅田真央/トリプルアクセルはなくとも、穏やかなの極み、磨かれていて素晴らしかったです。
だけど、やはり両腕の動かし方がもっとバリエーションがあったらいいのにと思います。
ワグナーみたいな動きがほしいです。
フィナーレではジェフリー・バトルのスピン連続が映ってうれしかったです。
浅田真央のフィナーレでのコスチュームがエレガント。
色がゴールドなのはもちろん金メダルの舞台で着ることを意識してなのでしょうか。
ぜひ実現してほしいです。
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