関井一夫さんの万華鏡展が日本橋高島屋で開催されています。(No.3)
関井一夫さんの万華鏡は
2013年1月9日に雪の結晶モチーフの作品を、
2013年2月21日には桜モチーフの万華鏡etc.をご紹介させていただきましたが、
現在日本橋高島屋で関井一夫さんの万華鏡展がおこなわれています。
30年来の親友と行ってきました。
世の中狭いもので、彼女は美大受験の学校で関井さんの教え子でもあったのです。
万華鏡というと民芸品のカシャカシャまわすもの、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、「工芸品」となった万華鏡の数々を楽しませていただきました。
すべて、オイルタイプの万華鏡です。まわすと、柄がゆっくりと変わります。
色合い、質感、フォルム、その美しさにうっとり。音楽が聞こえてくるようでした。
場内は撮影禁止ですが、ご厚意で撮らせていただき、またその画像をブログでご紹介することも承諾いただきましたので、詳しくレポさせていただきます。
(関井一夫さま、高島屋美術画廊さま、ありがとうございます)
こちらは、竜宮の亀がモチーフになった作品です。
亀の顔もかわいいです
青い海の底のような世界が広がります。
いろんな色を使わず、オブジェクトは
藍、瑠璃、青、白のブルー系がほとんど。
そうなると単調になるかと思いきや違うんですね。
青系オブジェクトたちが作り出すグラデーションの中に金属がさまざまな図形を描いていくので、
とても表情豊か。
深い海の底のようでもあり、イスラムの寺院の幾何学模様の青いモザイク装飾のようでもあります。
こちらは、トパーズのようなイエロー系のハーモニーが印象的でした。
こちらは「トロイの木馬」という作品。
黒いボディーは木ではなくて、金属に漆を塗ったのだとか。
真鍮の渋い金色と黒がとてもクールでオブジェとしても素敵。
足の下に車輪がついていて、動くんですよ!
剣の形や、馬にちなんでUの字の馬蹄形のオブジェクトも使われています。
とてもマニッシュでかっこいい色合いです。
赤系のオブジェクトを入れた華やかバージョンも。
馬蹄形は西洋では幸せのシンボル。
午年にもぴったりですね。
こちらは「アルテミス」という作品です。
美しい女性の姿。
鍛金作家として多くのオブジェ、像を創ってこられた関井さんならではのフォルムですね。
↓アルテミスの外観は撮り忘れたので、親友が撮影した画像をご紹介
アルテミスはギリシャ神話の月の女神です。
真鍮の落ち着いた色合い、ひゅるんとした模様・・・
古代的、神秘的ですが、近未来的なテイストも感じませんか。
女性の体が万華鏡となっています。さやから剣を抜くように抜いて覗くと。
宇宙的です。筒が長いせいか、奥行きを感じます。
漆黒の宇宙の果てに華が咲いているような感覚!!
万華鏡の筒の内壁に無限に柄が広がるのではなく、
こんな風に壁面は黒いままというのもいいですね。
黒いままといっても、宝石の反射のように壁面がほのかに光と色を帯びているのも趣があります。
こちらはワルキューレ。重厚で華やか。
シンフォニーが聞こえてきそう。
私はふとボリショイ劇場やオペラ座のきらびやかな内装を連想しました。
こちらはたしか「オリハルコン」。
透明、乳白色のような半透明etc.のオブジェクトが
きらびやかさとやわらかさを醸し出しています。
黒猫がモチーフの万華鏡にもしびれました。
首輪の部分がオブジェクトになっているのです。飾っておくだけでもカラフルで楽しいですね。
足元にのぞき穴があります。
猫を抱き上げ、逆さにして覗くと・・・
最初に白と赤のコントラストの柄となりました。
最近、江戸時代の浮世絵に描かれた猫を追っていて、白い毛に赤い首輪の猫の絵をたくさんみていたので、
「浮世絵の猫みたい」と思ってしましました
↑赤いちりめんの首輪をつけた白猫みたい
カラフルなオブジェクトがいっぱい用いられているので、
少し動かすとこんな風に様変わり。
あら、中央に見えるのは猫?と思った方もいるでしょう。
ニクイですね~。
子猫の顔をかたどったオブジェクトを創って加えていらっしゃるのです。
アップで
まるで花園で子猫がかくれんぼをしているみたい!!
家政婦は見た、のように顔を出す子猫ちゃん。
子猫ちゃんがいろんな風に顔を出したり、隠れたり。ずっと廻して眺めていても飽きません。
「---万華鏡--- 関井一夫展」は
日本橋高島屋6階美術彫刻コーナーで11月26日(火)までです(最終日は16時まで)。
私がいろんな万華鏡を見させていただたいている間にもお客様が購入され、ご自宅に持って帰られていきました。
上記にご紹介した万華鏡がすでになくなっている場合もあるかもしれません。
どうぞご了承ください。
関井一夫さん万華鏡INDEXはこちら
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コメント
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>場内は撮影禁止ですが、ご厚意で撮らせていただき、またその画像をブログでご紹介することも承諾いただきましたので、詳しくレポさせていただきます。
普通、そうですよね。。。
emiさんのお陰で、こんな素敵な催しものに足を運べない私も
恩恵を受けることが出来ました☆
どうもありがとうございます♪
カメの甲羅がステンドグラスになったライトは、先日お店で見かけたのですが
それぞれテーマが合る工芸品となった万華鏡は、初めて知りました。
お洒落で、宝石の様な 荘厳な教会の様な 歴史を感じさせる王家の貴重品の様な
クリスマスのイルミネーションの様な。。。
素晴らしい品々、堪能させて頂きました☆
投稿: おんぽたんぽ | 2013年11月27日 (水) 11:15
おんぽたんぽさま。ご覧くださりありがとうございます。
微妙な色合いを再現しきれない携帯の画像でもこの美しさ!
眼福でした。
亀の甲羅がステンドグラスになったライト、も素敵そうですね。
万華鏡は教会のバラ窓のようでもあり、クリスマスの季節にぴったりですね。
投稿: emi | 2013年11月28日 (木) 12:11