ルピシアの2013クリスマスシーズンは土井利位の雪の結晶が
紅茶専門店のルピシアさん(ttp://www.lupicia.com/)に立ち寄って、
目がハートになってしまいました!
お店の方に撮影もブログにアップも許可をいただいたのでご紹介します。
クリスマスギフト用のディスプレイ。
和の雰囲気なんです。
クリスマスツリーの絵に描かれたオーナメントは
手まりや雪うさぎやコケシや赤べこ。
なんといってもうれしいのは、
雪の結晶が、土井利位(どいとしつら)が描いた雪華であること!!!
(このブログに何度も登場する土井利位ですが、
彼は江戸時代、古河藩の殿様です。
雪の結晶を顕微鏡観察してスケッチし、
その183種を『雪華図説』『続雪華図説』として出版しました)
かまくらに炎が揺れているように見えるディプレイも
ほっこりした気分になります。
お店の方にうかがうと、2013年は「和のクリスマス」がテーマだそうです。
クリスマスといえば雪の結晶。
それを「和」で展開するとなったら、
江戸時代の土井利位が描いた結晶を使うのが大正解!!ですよね。
ちなみに正確に申し上げると、
土井利位の描いた雪華は「紋」として図案化され、
明治時代の紋帳に載るようになりました。そして一つ一つの柄に名前も付けられました。
ルピシアさんで用いられているのは、この「紋」となった雪華です。
このブログ内では土井利位の雪華をペーパークラフトで。紋切り型の楽しみ。
で「紋」として独り立ちをした雪華の柄をご覧いただけます。
天保の頃(天保元年は1830年)、つまり、今から185年ほど前に殿様によって描かれた雪の結晶が、
江戸時代にブームとなり、明治時代に「紋」として確立、
平成の時代にオシャレな紅茶のパッケージにも使われる。
天保時代と現代をつなぐ時空の扉があったら、
土井利位と鷹見泉石(彼の家老にしてブレーン)を現代に連れてきて、
ルピシアの店頭ディスプレイを見せてあげたいです!!!
さて、購入したのは「ホワイトクリスマス/White Christmas」。
ホワイトチョコの風味の中にアプリコットがほんのり香る、
クリスマスの焼き菓子をイメージした紅茶
とのこと。
ほわんと甘い香りが広がります。
ホワイトココアを飲んだ時のように暖まる気がします。
銀色のアラザンでしょうか。
茶葉の間に雪の結晶のような粒が見え隠れ。
購入商品を入れる紙バッグのデザインはこちら。
手まりやコケシなど和のオーナメントをツリーに飾り付けしているように見えますね。
左下には日本が世界に誇れる南部鉄瓶も!
鉄瓶が描かれるあたり、紅茶屋さんならでは。
バッグの反対側は
黒地です。シックだけど金色もあって華やか。
古河歴史博物館の図録『雪の華』に収録されている土井利位の雪華表と照らし合わせてみました。
アルファベットと数字がその番号です。
なだれ雪輪などの名前は、雪華が「紋」の図案として独り歩きをした時に付けられた名前です。
名前がついていることからも、
日本独自の雪の結晶文様として根付いてきたことがわかりますね。
注1)この柄は厳密には土井利位の描いた雪華にはありません。
H8やS8あたりの柄がアレンジされたものかしらと。
注2)こちらは土井利位の描いた柄ではありません。エクスブランテさんの「紋切型 雪」にも登場。
ジョン・ダワーの『紋章の再発見』からのモチーフになっています。
【雪の結晶とアート】INDEXはこちら
雪の結晶全般はこちら
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