浅田真央VSリプニツカヤ
もうすぐソチ五輪。
ソチ五輪の女子シングルでは浅田真央vsリプニツカヤの戦いが楽しみです。
リプニツカヤは繊細ではかなげで、ガラスのようで透明感があって、でも激しいさを併せ持つ15歳。
ショート、フリーとも彼女の今の魅力が存分に生きたプログラムですね。
フリーは演技前のあの切ない表情は反則と思うほど。一瞬で引き込まれてしまいます。
全日本で素晴らしい演技、
そしてプレッシャーを力に変えて120%の力を出し切るメンタルの強さも見せた
鈴木明子と村上佳菜子がさらにプログラムを磨き上げて2月に臨むのが楽しみです。
コストナーのショートもいいプログラムですね。
「ユーモレスク」は小学校の音楽の教科書に出てきました。
ビギナーでも演奏しやすい簡単な曲。
「感動」を湧かすドラマティックな曲ではなく、
あくまでもさらっとした小曲という印象だったのですが、
コストナーの演技でこの曲の印象が変わりました。
大柄なのに重さがなく、かとんぼのようにふわふわすいすい。
油絵よりも水彩画。そんなコストナーの浮遊感、疾走感とこのユーモレスクのゆったりとした曲調がぴったりで心地いいです。
ステップを踏む場面でもその一歩の歩幅が長いこと。
ゆったりしたメロディーは悪くいうと凡庸に感じていました。
でも、コストナーのショートをみていたら、平凡な中の穏やかさ、幸せみたいなものをなぜか感じて、
そして少しドラマティックなメロディーが展開されて
またこのおなじみのゆったりメロディーに戻ると、
ああやっぱり穏やかな幸せが一番というのをあらためて感じて。
あえてたとえると小津安二郎の映画。
ゆったりとしているのに心にすとんとしみいる、
ユーモラスクがこんなに音楽性の高い曲に感じたのははじめてでした。
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