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2014年1月12日 (日)

雪輪(その3)雪輪をあしらった工芸品

雪輪(その2)に続き、雪輪モチーフの工芸品をご紹介します。
こちらも(その2)と同様、『雪華図説』(天保3年/1832年)以前のものを中心に。
青字は各HPからの引用文。
直接のURLがもしリンク切れになりましたら、各トップページからたどってみてくださいませ。
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渋谷区松濤にある戸栗美術館には美しい工芸品が数多く収蔵されていますが、
美術館HPで閲覧できるものも多いのがありがたいです。雪輪をあしらった素晴らしい作品をどうぞご覧ください。

色絵 牡丹雪輪文 皿
江戸時代(17世紀中期)
戸栗美術館所蔵
閲覧できるページ
戸栗美術館(ttp://www.toguri-museum.or.jp/)→学芸の小部屋→2012年→11月
直接のURLはttp://www.toguri-museum.or.jp/gakugei/back/2012_11.php

20140114botanyukiwa_toguri
私メモ/濃い色の皿の中で白さが引き立っています。雪輪の形は切込みが深いです。
デザインとしてではなく、本物の雪の結晶を描いたつもりなのかなとも想像してしまいます。

桐段雪輪模様小袖 小袖屏風
きりだんゆきわもようこそで
国立歴史民俗博物館所蔵(野村コレクション)

ネットで閲覧
国立歴史民俗博物館(ttp://www.rekihaku.ac.jp/)
→展示のご案内→企画展示→これまでの企画展示・特別展示→1994近世きもの万華鏡
直接のURLはttps://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/project/old/940719/index.html

私メモ/クリムトを思わせるシックな色合いが美しいです。雪輪は6弁(六出)ではないものもあります。

青磁染付雪輪文
江戸時代 17世紀末~18世紀初
戸栗美術館所蔵
閲覧できるページ
戸栗美術館(ttp://www.toguri-museum.or.jp/)→ブログ→2012年2月19日
直接のURLはttp://toguri.exblog.jp/17394843/#17394843_1
『館蔵 青磁名品展―翠・碧・青―』のプレスリリース
(ttp://www.toguri-museum.or.jp/tenrankai/pdf/pdf_20.pdf)でも画像と詳しい解説を見ることができます。
20140112seijisometsuke_toguri

上品な青磁釉を背景に、鍋島焼ならではの構成力に富んだ配置
で雪輪文様を浮かび上がらせている。染付の輪郭線と青磁釉が
穏やかに溶け合い、染付のぼかしが画面を引き締める効果をあ
げている。


私メモ/とてもモダンでおしゃれです。
雪輪の形は6弁ではなく8弁でしょうか。一つ一つの幅が違っていてとてもリズミカル。
大胆な構図で雪輪の重ね方も斬新。
淡いペパーミントグリーン、青、白というシンプルな配色もとてもスタイリッシュ。
今、私たちが使いたくなるようなこのデザインを200年以上前の江戸時代の人が手がけたということに
驚きます。

染付雪輪繋唐草文皿
1690~1710年代 
個人蔵

ネットで閲覧
伊万里市歴史民俗資料館ブログ(ttp://rekimin.sagafan.jp/)→2010年10月29日
直接のURLはttp://rekimin.sagafan.jp/e288618.html

私メモ/花のような雪輪が青の濃淡で描かれています。

白磁雪輪形皿猪口
はくじゆきわがたちょく
江戸時代 17~18世紀
筑波大学所蔵(石井コレクション)

閲覧できるサイト
筑波大学アートコレクション(ttp://www.art.tsukuba.ac.jp/collection)
→石井コレクション(陶磁器類作品[日本])
直接のURLはttp://www.art.tsukuba.ac.jp/archives/2665

私メモ/真白な有田焼。雪輪が柄として描かれているのではなく、
上からみた時の猪口の縁(口縁)が雪輪の形になっています。とても可憐です。


色絵 雪輪亀甲文 桃形皿
江戸時代18世紀前半
戸栗美術館所蔵
閲覧できるページ
戸栗美術館(ttp://www.toguri-museum.or.jp/)→学芸の小部屋→2012年→3月
直接のURLはttp://www.toguri-museum.or.jp/gakugei/back/1203.php
私メモ/桃の形のお皿がかわいいです。
雪輪は6弁の形ですが、一つ一つに浅い切込み(レースのハンカチの縁の⌒⌒⌒⌒のような)があり、
とても繊細で美しい柄になっています。
20140112yukiwakikko_toguri


染付雪輪文瓶
そめつけゆきわもんびん
江戸時代中期 18世紀
愛知県陶磁美術館所蔵

閲覧できるサイト
愛知県陶磁美術館(ttp://www.pref.aichi.jp/touji/)→コレクション→江戸時代
直接のURLはttp://www.pref.aichi.jp/touji/collection/08/collection/47.html

私メモ/雪輪のコラージュされた様子がとてもモダンです。
ポーランドの青い陶器のよう。

【雪の結晶とアート】INDEXはこちら
雪の結晶全般はこちら

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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