ソチ五輪、フィギュアスケートEX
EX、楽しみました。
【リプニツカヤ】
愛くるしいリプニツカヤ。脚というか腰からあがっているようなスパイラル。
フィニッシュも前後に脚を開いて胸をそらして柔軟性をアピール。
来シーズンも楽しみです。
【町田樹】
「白夜行」もみたいプログラムでしたが、エアギターが最高。
演技後、名前を紹介されたあとも、眼鏡に手を当てて気取ってみせたり、
ポケットに入れてリンクサイドに戻るとか、芝居ッ気をアピール。
五輪初出場で5位は今シーズンの躍進がそのまま結果になってうれしかったです。
「樹」の名前にちなみ、シベリウスの「樹の組曲」で滑ってくれたらいいな~。
「もみの木」とか、なんで思います。
【浅田真央】
ゴールドのコスチュームにポニーテールであらわれた浅田真央。
金メダルを取って同じ色のコスチューム、というわけにいきませんでしたが、
EXに高橋大輔とともに「招待」の形で出場してくれたことがうれしかったです。
「スマイル」「この素晴らしき世界」。
晴れ晴れとした笑顔で滑る彼女。
「何があっても笑顔を忘れないで。苦しいことがあってもこの世界は素晴らしいから」
そんなことをショートフリーの二日間で教えてくれた気がします。かがんで前に脚を伸ばすところが好きです。
フリーの演技について語ったインタビューで「本当のよろこびを得ることができた」という言葉がきけたのもじ~んときました。
【デニス・テン】
故郷カザフスタンを思わせる衣裳で登場。
(カザフスタンといえばバイコヌール宇宙基地で有名なところですね)
広大な草原を渡る風の音、ネイティブ色の濃い音楽にあわせた独特の動きに魅せられました!!!
日本人にはどこか懐かしい、アジアを感じさせる音楽。
ステップシークエンスの馬が跳ねるような敏捷性のある動きも素敵。
世界フィギュアでもこのEXがみたいです!
【コストナー】
うっとり。テンポが速いところでみせたモダンな振付はコストナーの真骨頂。
最後のタンバリンを持ってスキップしている風のところも素敵でした。
【高橋大輔】
「ブエノスアイレスの春」。
首元に手を持っていく時のしぐさや、
横たわって上体を起こす場面(ポールダンスのポールに手を伸ばすかのよう)をはじめとするなまめかしさや、
ステップジャンプのキレ。
世界中の人に、これが高橋大輔なのよ。と言いたいEXです。
手首から先(具体的には手の甲と指で形を作っているわけですが)の表情の豊かさにも魅了されます。
【ラジオノワ】
年齢が足りず五輪出場はできませんでしたが、これから女子フィギュアをけん引する一人ですね。
いかにもロシアの少女、を可憐に演じました。
【ムーア・タワーズ&モスコヴィッチ】
カナダペア。驚きました。
「スケーターズワルツ」がこんなに楽しいプログラムになるとは。
小学校の音楽の教科書に載っていてもちろん知っている曲でしたが、
わざわざ自分で聴く機会はなかったですし、コンサートで聴いたこともないし。
楽曲が生きる振り付けに驚きでした!
ちなみに「ユーモレスク」もそう。
私にとって音楽として聴きたいと思ったことは一度もなく、教科書に載ってる曲でしかなかったのですが、
コストナーの今シーズンのショートでこの曲のプログラムを披露した時、しみじみ感動しました。
ぜひソチ五輪でコストナーが気になった方は、「ユーモレスク」もご覧ください。
【キムヨナ】
心にしみいる素敵なプログラム。
世界中の人が注目するEXで「イマジン」が流れるというのもうれしいです。
前に駆け出すように滑ってそれからスピン、のところが特に素敵。
【デイビス&ホワイト】
アイスダンスの金メダリスト。
楽曲はラフマニノフ「ピアノ協奏曲第二番ハ短調第二楽章」。
つまり浅田真央のフリー曲です。
でも浅田真央が、重厚な鉛色の中に焼いた鋼のような赤が見え隠れする曲調のところをピックアップしているので、
まったく別の楽曲の思えますよね。
デイビス&ホワイトはひたすら甘美でたおやかなメロディーを使って。
まるで天女が春の風にのって、たなびいているようでした。
そんな幽玄な世界を堪能しました。
【羽生結弦】
ロシアでの開催にぴったりのチャイコフスキーの「白鳥の湖」。
だけどアレンジはジャパネスク。
素敵でした。首も長く頭も小さい羽生は白鳥というより、鶴のよう。
名前からして、羽が生える。と書きますし、弦は「鶴」と同音ですし。
スケールが大きく、美しく、そしてすこしなまめかしい動きがすばらしいです。
最後の方で、足をかかえたしっとスピンのような姿勢でぐるぐる移動するツイズルも圧巻でした。
羽が生えてるといえば、羽生結弦が天使のようにみえる写真があります。
ソチ五輪での表彰式後、日の丸の国旗をマントのようにしてウイニングランをする場面です。
日刊スポーツ掲載、撮影は井上学さんです。
しばらく経つとリンク切れになるかもしれませんがこちらでみられます。
リンクサイドに落ちる影が羽が生えた天使のようなんです!
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プルシェンコがEXに出るかなと思ったのですが登場せず残念。
シングルでは棄権となりましたが、団体では金ですし、母国開催ですし。
たとえ滑れなくても登場しただけで沸かすことのできる選手。
残念!
それにしても、5位以内+招待選手の出場のEXに日本の選手が4人も。すごいことですね。
女子シングルでロシアが2枠だったのは、先シーズンまでが今一つの成績で3枠獲得できなかったから。
スルツカヤが去ったあと、マカロワ、レオノワ、さまざまな選手がでてきたけれど、今一つ世界を制する強さはなく。
それでも地元開催にあわせたかのように、若手がぐん!と台頭してきたのだからすごいです。
これも五輪のなせる力なのでしょうか。
東京五輪でもきっと、日本人がたくさん活躍するのでしょう。
今まで弱いといわれていた競技でもめきめき若手が台頭してくる、そんなことを感じました。
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