織田信成はソチ五輪男子五輪4人目のスケーター
ソチ五輪。女子シングル男子シングルともに日本の選手は最大の3枠を勝ち取って臨んだわけですが、
今の日本のスケートは世界トップクラス。
全日本の上位6人ずつ出場してもおかしくないと思えるほど。
特に男子シングルは4枠あって織田信成、小塚崇彦が出場できたらよかったのにと思いました。
織田信成が涙で引退発表したのは12月の全日本の時ですから、
ソチ五輪男子シングルの時はまだ1か月半しか経っていなかったのですね。
ソチ出場選手全員が競い合ったライバルだったわけですから、
心から応援するというのは本来はすごく難しいこと。
嫉妬心が入ってしまって当たり前。
それなのに、織田信成はテレビ番組で羽生、町田、高橋3選手に声をかけ、ねぎらい、祝福をしていました。
高橋大輔に呼びかける時は、高橋大輔がけがなどを乗り越えてこの五輪まで歩んできた道のりや心情がよくわかっているためか、
本人よりも涙ぐむ様子が。
別の番組では浅田真央よりライバル選手の方が凄いんじゃないの?
というスタジオの雰囲気の中で、論理を明快に語りながら、いかに浅田真央がすごいかを語っているのをみました。
今シーズン出したそれぞれの選手の点数は大会の基準が違うので参考でしかないetc.
それぞれの選手の強み、弱み、また今シーズンのこれまでの戦い方で何を選手が身につけたかを端的に語りました。
人柄の現れる笑顔が魅力ですが、それだけではなくて、
本当にスケートを愛し、スケート選手をリスペクトしている様子が伝わってきました。
スケートの魅力をわかりやすく伝えるだけではなく、
きちんと他の人の疑問や誤解を解こうとする毅然とした姿が印象的でした。
選手時代はいろんなハラハラがありましたが、
足の裏にエッジではなくて肉球がついているのではと思うやわらかいジャンプの着地は天下一品。
個人的にはフレッド・アステアにイメージが重なります。
かろやかで、あたたかみがあって、ファンタジックで少しコミカルで。
また、全日本では自分の演技後、リンクに入れ替わり入る高橋大輔に「大ちゃん、がんば」と声を掛けるシーン。
優勝した鈴木明子におめでとうを言いながら、涙ぼろぼろで
鈴木明子に「私より泣いてる~」と言われるシーンもテレビでみました。
ソチ五輪で演技こそ披露はしませんでしたが、
この開催時期にフィギュアスケートの魅力を日本中の人に伝えたという意味で、
織田信成は4人目の選手だったと言ってもいいのではないでしょうか。
いつかキスアンドクライにコーチとして座り、選手よりもうれし涙で大泣きする様子をみてみたいです。
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